夏の北海道グルメで楽しみなのが高級食材の「ウニ」。特に利尻島や礼文島のウニは、利尻昆布を食べて育つため美味しいことで知られています。
今回は、そんな高級な利尻島のウニを自分で剥いてその場で食べられる体験スポットをご紹介!
神居海岸パークへ
今回の体験は、神居(カムイ)海岸パークという場所で行われます。島の路線バスを利用すれば「第一神居」のバス停から徒歩2~3分ですが、なんせ島なのでバスの本数が少ない! ということで、私は歩くのが苦じゃないタイプなので沓形(クツガタ)の町から歩いてみました。徒歩30分ほどですが、道中エゾカンゾウ(オレンジ色のユリのような花)が咲いていたり、オオセグロカモメという大型のカモメを見かけたりと、飽きることないウォーキングです。
一点注意することがあるのは、建物が想像と違ったこと! 「え? まさかココ?」という小屋で、道の下にあります。私は危うく通り過ぎるところだったので、注意してくださいね。
ウニ採り体験
さて、いよいよウニ採り! ですが、この日は諸般の事情によりウニ採りは割愛。ド平日で閉店間際だったため、お客さん私しかいなくて…。オンシーズンには下のような小船に実際に乗って、ウニを捕獲するようです。
その代わり、生け簀からウニを捕獲。
真ん中の白いポッチ、「ウニのおへそですか?」と聞いたところ、口でした(笑)
元気に動いています!
ウニ剥き体験
ウニを一度海水に浸けるのですが、その時におもしろい現象が見られます。トゲトゲとは異なる黒い線がウニ本体から伸びて、ザルにくっつこうとするのです。これは「触手」らしく、岩場に貼り付く時に役立つのだそう。今このウニは、必死に逃げようとしているところだそうです。ごめんねー。
容赦なくパカッと割ると、あのオレンジ色の美味しそうな身が! んー、まだ生きています! ちょっとかわいそう。
思い切って割ると、殻の内側にびっしりと身が付いています。
これをスプーンで上手に剥がして、海水へ。
この後は、内臓やトゲをピンセットでキレイに取り除く作業です。私、上手に剥がせたと褒めていただきました! モロモロになっちゃう人もいるらしいですが、ちゃんとウニの形が残っている!
いざ試食!
いよいよ試食タイム! ちなみに私の訪れた時期のウニは、ムラサキウニでした。地元では「ノナ」と呼ぶらしいです。
醤油なんていりません! 天然の塩味で、めちゃくちゃフレッシュ! 私は6月に体験したのですが、7月8月とどんどん味が濃くなっていくらしい。9月は、美味しさ的にはもうダメなんですって。
ちなみに今年は、利尻昆布が不作なため、それを食糧としているウニも不漁のようです。町の食堂のウニ丼も今年は高い! そんな中、体験は1,500円と非常にお得。
ウニ剥き、昆布づくりが体験できる神居海岸パーク
神居海岸パークでは、ウニ剥きの他に利尻昆布お土産づくり体験もできますよ。Webからの予約が便利なので、旅の前に予約を済ませておくことをおすすめします。当日は電話問い合わせのみなのでご注意くださいね。
神居海岸パーク
北海道利尻郡利尻町沓形字神居149-2
0163-84-3622