高知県南西部の足摺岬へ向かう道中は、海岸線を見ながらの絶景ドライブコース。ただ、海岸線をよく見てみると、通常の海岸線とは異なるのに気が付きます。日本列島が形成されたなんと約1700万年前の地層や痕跡が残る竜串海岸は地球の鼓動を感じる見応え十分の海岸。長い年月をかけて波風で削られてできたハチの巣のように穴のあいた岩や波のようなうねりが、まるで生き物のように見える岩など面白い地形が広がります。
そんな竜串海岸の海の上に、赤と白の可愛らしい船のような形をした建物が見えてきます! これが今回ご紹介したい足摺海底館! 「普段着のままで自然の海を散歩できる」というのが大きな魅力です。
地球の鼓動を感じる竜串海岸を散歩しながら向かいます
駐車場に車を停めて海底博物館までは海岸線を歩いていきます。この周辺は、土佐清水ジオパークに指定されており日本列島が形成されたころのダイナミックな地形・地質を見ることができます。人工では決してつくることのできない自然の造形美に圧倒されてしまいます。
→岩に海水がしみ込み塩の結晶ができることで表面に穴があきます。
全国に7つしかない海中展望塔 中四国ではここだけ
水族館との違いは「自然の海」ということ。水族館のように水槽に閉じ込められた魚を見るのではなく、水中にもぐり自然の魚をみることができるのが海中展望塔です。
海岸線の先に赤と白の可愛らしい建物が見えてきました!
長い通路を渡り、いよいよ館内へ。潜水艇を感じさせる丸い窓がいくつもあります。台風の前後などは視界があまりよくないとのことですが、自然相手なので仕方ありません。
螺旋階段を下り水中へと潜っていきます!
自由自在に動く海の魚
薄暗い館内に丸い窓から海の青い光が差し込む幻想的な空間。見ているのはまさに自然の海の中。自由に動き回る魚は、多種多様。館内に魚の説明もあるので、どの魚か当てながら見るのが楽しいです。運がいいとカメも見えるとか。自然の海の中で繰り広げられる魚の世界を、のぞき見している感覚です。360度に窓が設置されていて、自然なのでどれ一つ同じ光景はありません。時の流れを忘れ、いつまでも見ていられる水中の世界です。
今回訪れた日は視界がよくないとのことで、入場料は半額でした! それでも海の世界を堪能することができました。ふだんあまり見ることのできない海の世界を気軽にのぞきに訪れてみませんか?