高知県室戸市の廃校小学校を改装し、水族館として2018年にオープンした「むろと廃校水族館」。設備は都会の大型水族館にはかないませんが、オリジナリティあふれる展示はとっても魅力的! 訪れると懐かしく、思わず笑顔になる癒し系水族館をご紹介します。
廃校した小学校を水族館に
むろと廃校水族館は、廃校になった椎名小学校の校舎やプールをそのまま活用し、地元でとれた魚やウミガメを展示しているユニークな水族館です。外観はまさに小学校そのもの!
場所は高知県室戸市。地図で見ると、高知県の右下の尖った場所が室戸です。
利用案内がユニーク
むろと廃校水族館は年中無休で、“参観日(開館日)”、“登校時間(開館)”、“下校時間(閉館)”と、ユニークな表現でクスっと笑える遊び心がある水族館。
巨額を投じた都会の水族館とは異なり、地元の漁師さんが珍しい魚を見つけると連絡をくれたり、「もし新種だったら自分の名前を付ける!」と持ってきてくれることもあるらしく、なんだか応援したくなる独特の魅力があります。実際に展示されている多くが漁師さんによる地元の魚やウミガメなのだとか。
懐かしい教室が展示室に
展示は教室や廊下、手洗い場だった場所が利用されています。懐かしい手洗い場…ですが、よく見ると生き物が! ナマコやヒトデに触れられるタッチングプールに変身しています。
跳び箱も水槽として利用。こうなってくると、普通に水槽を買ったほうが安いのでは…? という疑問もありますが、こういった遊び心ある発想が魅力的な展示を支えているのだと思われます。
いろいろと謎すぎるのと、“クラス替え”と呼ばれる展示入れ替えが頻繁に行われるので、もしかしたら次に訪れた時には何か別のおもしろい展示が増えているかも…という期待をしてしまいます。
ちなみに、小学校なので書初めが掲示されていたのですが、墨はイカスミだそうです(笑)
ウミガメやエイがいる円柱水槽が人気
館内には円柱型の水槽があって、ここにはウミガメやエイが展示されています。むろと廃校水族館の中ではこの円柱水槽に入れる生き物は花形なのかもしれませんね。
ちなみに館内ではアオウミガメを人工ふ化させているそうですよ。あと、網にかかったカメを漁師さんが連れてくることもあるらしい。
エイもおすすめです! 笑顔(いや、笑っているわけではない)に癒されます。
25mプールにはサメも!
むろと廃校水族館には屋外展示もあるんです。なんと、水泳の時間にお世話になった25mプールが再利用!
プールにはサメが沢山泳いでいます。建物からもよく見えますが、すぐそばまで近づくこともできますよ。
入館料600円でここまでユニークな体験が味わえるのはお得ですね!
●むろと廃校水族館