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    歴史や見解は関係ない。イクソンドンでは写真を撮らずにはいられない!
    韓国

    おしゃれなソウルっ子たちが今注目しているのがイクソンドン。
    インスタ映えの街イクソンドンをご紹介します。

    忘れられた集落から一気にホットスポットへ

    地下鉄1、3、5号線「鍾路3街(チョンノサムガ)」駅を出てすぐのところに「イクソンドン」はあります。漢字で書くと「益善洞」。

     

    1920年代、ここに庶民のための韓国式住宅団地が建設されました。

    当時は日本統治時代。入植した内地人(日本人)が日本式住宅や和洋折衷の住宅を好んで建てていたころです。

    「益善洞(イクソンドン)」周辺は当時でいう朝鮮人居住区。入植した内地人に土地を奪われて家を失った庶民のために、分譲住宅の団地を作ったのがここでした。

    そのため、こちらの韓屋(韓国の伝統的なスタイルの家屋)は外壁にレンガが使われていたり、窓にガラスが入っていたり、インフラが整備されていたり、同じようなデザインの家がびっしり並んでいたりという、従来の伝統家屋にはあまり見られない特徴があります。

     

    接待の街、国楽の街、歓楽街となった歴史もあったようですが、その後、周囲の再開発から取り残されます。

     

    こちらは2016年7月に撮影したものです。

    このころから、流行に敏感な人たちが少しずつ集まりだしていたのですが、「益善洞(イクソンドン)」のほとんどはこんな感じでした。

     

    通り過ぎるのは地元の中高年の住民たちだけ。

    すでに観光地化が進んでいた北村や西村地区の韓屋街と違い、景観保存条例が適用されていなかった「益善洞(イクソンドン)」。

    壁の一部を取り壊してガラス張りにするなどの大胆なリフォームが可能だったため、新しい感覚の店主たちにより、新感覚の店ができ始めていたのでした。

    (現在は景観保存条例が適用されています)

     

    一年後の2017年。住宅街から商業団地にあっという間に変貌を遂げます。

    このころから人々の話題に上るようになりました。
    「イクソンドンって知ってる? 今度遊びに行こう。」

     

    韓国情報に詳しい日本人たちが情報をキャッチし始めたのもこのころです。

    まず話題になったのが、『ソウルコーヒー』。

    伝統家屋の中庭を透明な屋根で覆い、明るく開放的ながらも、暑さ寒さそして雨を防いで、心地よい空間づくりに成功します。

    ここはいつも人でいっぱい。

     

    商品の陳列も一味違う。

     

    どこに座っても、何を注文しても、すべてがフォトジェニックな空間で注目の的に。

     

    一年もたたないうちに、週末は人がたくさんで歩けないくらいの賑わいを見せるようになります。

    このころから増え始めるのが、「近代」をイメージしたお店。

     

    北村や西村に代表される、韓国の伝統家屋街は時代設定が「朝鮮時代」。

    チマチョゴリの裾をふんわりと揺らしながら、伝統茶の喫茶店に入るのが似合う、そんな街です。

     

    ところがここは違います。朝鮮時代と現代の間、「近代」がここのテーマのようです。

    伝統家屋にシャンデリアがつき、洋食が提供される。客は伝統的なチマチョゴリではなくて、洋装が似合う、そんな街です。

    京城アガシになって散策してみたい

    北村や西村をチマチョゴリを着て散策するなら、益善洞はモダンガールのスタイルで歩かなくちゃ。

     

    益善洞の入口に「京城衣服」という貸衣装屋があります。

    ここは、平日でも予約しないと入れないくらいの盛況ぶり。

     

    でもせっかく遊びに行くなら、ここで衣装を整えていきたいですよね。

    モダンボーイ、モダンガール御用達の衣装がずらり。
    衣装は2着選ぶことができます。店内に撮影部屋が用意されているので、一着は撮影用の部屋で写真撮影を楽しみ、もう一着を着て外に出ます。

    フリルたっぷりのブラウスに、ベールのついた帽子、そしてチマチョゴリのスカート。これぞ「京城式モガスタイル」。大正から昭和初期に流行したモガスタイル。

     

    日本のモガにはない、ここならではのスタイルと言ったら、韓国伝統衣装である韓服を一部取り入れたスタイルでしょうか。

    京城と呼ばれていた当時の上流階級のお嬢さん(アガシ)になりきって。

    街全体が撮影セットのようだから、どこでも京城のアガシになりきれちゃいます。

    疲れたら店先の休憩スペースで一休み。

    お店の人も慣れているのか、「ゆっくり見て行ってくださいね。疲れたら店先で休んでくださいね。」というスタンスなのかなと感じました。ベンチやいすが店先に置かれている店が多いです。

    おしゃれな洋食レストランでランチ

    その名もずばり「1920」というレストランでランチを。

    メニューはとんかつとハンバーグ。モガはおしゃれな洋食レストランでランチをするのです。

    トマトソースがピリッと辛いのが京城風

    食事が終わったら、また散策を。

    服屋、香水屋……。

    お土産は何にしようかな。

    この、和柄のパウンドケーキがいいかもしれない。
    「京城菓子店」という名のパウンドケーキ屋さんは、奥に喫茶室があり、おいしい緑茶なども飲ませてくれるようです。

    外も中もフォトスポットばかり

    人が並んでないのを見たことがないほどの人気店チャンファダンはもちろん、いわゆる行列ができる店としてランクに入らない店も素敵なところばかりです。

     

    では、載せきれなかったスポットを一気に公開します。

     

     

     

     

     

     

     

     

    日本とはまた少し違った、モボ・モガの世界を楽しんでみませんか。

     

    不思議空間「益善洞」

    ホットプレイスとなる前から知っていた「益善洞」。
    SNSで話題になったことで一気に「時の街」に躍り出ました。

    地元紙「ハンギョレ新聞」のコラムでは「テーマパークのようだ」と評されていましたが、確かにかなり特殊な街だなと思っています。というのは、益善洞の時代設定は1920年ころ。日本植民地下の京城だからです。

    韓国の国民感情的に、植民地時代は暗黒時代でいいことは一つもなかったことになっているにもかかわらず、まさにその時代を楽しむというコンセプトなわけです。
    歴史問題とか、公式見解とかとは関係なく、エンターテイメントとして楽しむ。それが今のソウルっ子流なのかもしれません。
    不思議空間「益善洞」

    この記事を書いた人

    エナ

    エナライター / エナツアー主催

    横浜出身のソウルっ子。2000年から2002年、ワーホリ滞在。その後横浜での10年間を経て2011年、再度渡韓。本業は日本語教師。ソウルの町歩きが大好きなネイリスト。ソウルの博物館、市場が主な生息地。普通の町を普通じゃなく感じさせるエナツアーなるものを企画していました。最近は日本家屋の残る町にはまり気味。

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