1974年まで王国だった「フンザ」の桃源郷とは。パキスタンのイメージが変わります!
パキスタン

フンザ

パキスタンの山奥には、日ごろのストレスで凝り固まった脳みそとココロが、いつの間にかゆるゆると溶けていくような居心地の良い桃源郷があります。それは、1974年までひとつの王国だった「フンザ」という場所。映画『風の谷のナウシカ』の谷のモデルのひとつともなったと言われています。

フンザへの道のり

カラコルムハイウェイ
フンザへは、イスラマバードから主にカラコルムハイウェイを通って行きます

このカラコルムハイウェイは、パキスタンから中国まで結ぶ主要道路なのですが、山岳地域に入っていくと崖っぷちの悪路になり、ちょっと運転を誤れば谷底へ真っ逆さまという険しい道。車に乗っていると、体が跳ね上がるような衝撃が頻繁にあり、「ゆったり車窓の風景を楽しみながら旅情にふける」とかの優雅さとは無縁の状況。

そんな過酷な移動を乗り越えやっとたどり着く村がフンザです。

フンザでお花見

フンザ
私がフンザを訪れたのは春真っ盛りの3月下旬。谷には杏の花が咲き誇り、あたり一面桃色に染まっていました。牛やヤギなども、ふんわりとほころぶ花の下でのんびりお花見をしているよう。

そんなおとぎ話に出てくるような空間にいると、夢と現実の間の「夢うつつ」という言葉がぴったりななんとも不思議な感覚になってきます。
フンザ
今回は「フンザでお花見」が目的のひとつだったので、綺麗に花が咲いているところを歩き回ってみました。坂を上がって谷を見渡せるような場所までくると、杏のピンクと畑の緑、そして谷の周りに連なる雪を抱いた高峰が、まるで絵葉書のような風景を作りだしていました。
フンザ
また、谷の後方には、7,000mを超えるウルタル峰が村にのしかかってくるように聳え、桃色の花とのコントラストがとても美しい!
フンザ
村を行き交う人々も、寒い冬を乗り越え暖かくなってきたこの時期は、なんとなくウキウキしているように見え、村のあちこちでは楽しげにおしゃべりをするおじいちゃんおばあちゃんの姿も見られます。

村全体がとても和やかで、「パキスタン」という言葉から連想するちょっと怖いイメージとはかけ離れた村でした。

「ホテルフンザエンバシー」に宿泊

フンザ
私が宿泊したのは、フンザの中心地のカリマバードにある「ホテルフンザエンバシー」。このホテルは、以前日本で公開された映画『草原の椅子』のロケにも使用され、俳優の佐藤浩市さんや西村雅彦さん、吉瀬美智子さんらが訪れた場所。
フンザ
ホテルのテラスからはフンザの谷の風景が良く見え、夜には満天の星空が広がります。
フンザの料理
夕食は、ホテルに併設されたこの地域の伝統的な建築様式の建物で、古くから食べられてきた郷土料理をいただくことに。フンザは長寿の里としても知られているので、その健康を支える食事がどんなものなのか興味がわきます。

テーブルに並べられた料理は、杏やチーズ、マトンなどが利用されたもので、使われているオイルは杏からできたものだそう。実際食べてみると、けっこう薄味だったりちょっと癖があったり、正直好みの分かれるところですが、健康的な食事というのは得てしてそういうものが多い気がします。

やはり、苦手な人や物足りない人もいるようで、そういう人たちのために現代的なチキンカレーも用意されていました。
フンザ
食事も終盤になると、ホテルのスタッフや近所の人たちが入れ代わり立ち代り登場し、音楽に合わせてフンザのダンスを始めました。

フンザの人は大の踊り好きで、何かと理由をつけては飲みに行きたがる新橋界隈のおじさんたちのごとく、ことあるごとにあちこちで踊っています。このときは、私も含めそこにいた観光客も入り交じり、地元の人たちと大いに盛り上がりました。

ホテルフンザエンバシー
Karimabad Hunza Northern Areas Pakistan

この記事を書いた人

Kaycom

Kaycom絶景・秘境ライター

旅行記サイト「異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGN」の管理者。今まで、ヒマラヤ周辺の南アジア、シルクロードで栄えた中央アジア他、中東、南米、北アフリカなど訪問。カナダとニュージーランドのワーホリも経験し、養蜂やフルーツピッキングなどで旅行代を捻出。日本の温泉も大好き。

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