福岡の秋の風物詩「博多旧市街ライトアップウォーク2025千年煌夜」開催決定! その見所を徹底紹介

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福岡の秋の風物詩「博多旧市街ライトアップウォーク2025千年煌夜」開催決定! その見所を徹底紹介

「博多旧市街ライトアップウォーク千年煌夜」(福岡県福岡市博多区)は、福岡を代表するライトアップイベント。毎年秋に開催され、2025年は10月31日~11月3日の4日間開催されます。大きく3つのエリアに分かれ、計15会場で実施。今回は、その見所を一挙ご紹介します!

※今回ご紹介する画像は、過去ライトアップ開催時に撮影したものです。

まずは最初に「博多旧市街ライトアップウォーク」をカンタン解説

「博多旧市街」はJR博多駅から徒歩圏内にありながらも、多数の寺院や昔ながらの街並みが残るエリア。かつて日本中世最大の貿易港湾都市として栄え、大陸から多くの文化や伝統が伝わってきました。ちなみに、全国的にも有名な祭りの一つである「博多祇園山笠」は、博多旧市街を中心に行われています。

福岡の秋の風物詩「博多旧市街ライトアップウォーク2025千年煌夜」開催決定! その見所を徹底紹介

(木造坐像では日本一の大きさである「福岡大仏」)


ライトアップウォークは、2006年に都市景観賞20周年記念事業の一環で、「御供所ライトアップウォーク」として開催されたのが始まり。地域・地元企業・行政が一体となって実行委員会を立ち上げ、博多の夜の魅力創出・地域の活性化・集客力の向上を目的に開催。現代では例年延べ10万人規模の来場がある博多の秋の風物詩となっています。

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(東長寺「五重塔」のライトアップ)

「博多旧市街ライトアップウォーク2025」の全会場をご紹介!

それでは、「博多旧市街ライトアップウォーク2025」の全14会場を一挙ご紹介します。

会場は一箇所に集中している訳でなく、大きく分けて「御供所(ごくしょ)エリア」・「冷泉(れいせん)エリア」・「呉服町(ごふくまち)エリア」の3箇所に分散。めぐる順番には特に決まりはありません。名前の通りウォーキングしながら博多旧市街の歴史や文化を感じ取るのが、本イベントの大きな特徴です。

※以下、ライトアップウォークと略します。

博多千年門(御供所エリア:無料会場)

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(博多千年門)

本会場の中では博多駅に最も近く、都会の喧騒と旧市街の静寂の境界に立つウェルカムゲート。多くの観光客が記念撮影する人気スポットです。


承天寺(御供所エリア:有料会場)

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(承天寺の石庭ライトアップ)


承天寺(じょうてんじ)は、西暦1242年に創建された古寺。玄海灘を表現した枯山水の石庭「洗濤庭(せんとうてい)」のライトアップで特に人気の会場。まるで生き物のように少しずつ変化する光の美しさに定評。例年混雑が予想される会場なので、時間にゆとりを持って訪問しましょう。なお、仏殿のライトアップは無料で鑑賞できます。

東長寺(御供所エリア:有料会場)

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(東長寺の本堂&五重塔のライトアップ)


真言宗の開祖である弘法大師によって西暦806年に創建された古寺。壮大かつ優美な本堂と華やかさ際立つ五重塔のライトアップは、ライトアップウォークの代名詞のような存在。先に紹介した「福岡大仏」も会期内は夜間特別公開有り。東長寺も長蛇の列で並ぶ可能性があるため、時間にゆとりを持って訪問しましょう。

妙楽寺(御供所エリア:有料会場)

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(妙楽寺の方丈(住職の居室)ライトアップ)

西暦1316年に大應国師の高弟である月堂宗規によって開山。外交使節(外交官)が博多に滞在するときの宿舎として利用されていました。ライトアップウォークでは、自然と光が織りなすあたたかな空間の中で、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

円覚寺(御供所エリア:有料会場)

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(円覚寺の参道ライトアップ)

西暦1246年に宋から渡来した高僧、大覚禅師(蘭渓道隆)により開山。茶と禅の道場として有名な存在。夜明けから夜更けまでの自然光と森の表情の移り変わりを表現したとされる参道は、独特の凛とした雰囲気に包まれたライトアップです。

永寿院(御供所エリア:有料会場)

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(永寿院の庭園ライトアップ 画像提供:博多区役所)

西暦1664年に黒田家の重臣小河平右衛門常章が建立。創建当時の本堂や庭園が現存しています。ライトアップウォークでは、光と影の微妙なバランスによって時の移ろいが表現され、見る者の心に訴えかけます。

櫛田神社(冷泉エリア:無料会場)

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(櫛田神社の楼門)

地元博多人なら知らない人はまずいないであろう博多の総鎮守。西暦757年に伊勢国から大幡主大神を勧請し鎮祭するために創立。ちなみに「博多祇園山笠」は、櫛田神社の祇園神に対する氏子の奉納神事です。2025年は照明会社による演出を予定していないものの、博多に来たら一度は訪れてみたい神社でしょう。

龍宮寺(冷泉エリア:有料会場)

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(龍宮寺の寺宝である人魚の骨)

開創時期は不明ながらも、人魚の骨を祀る本堂が期間中公開。ライトアップは、蒼と緑の光に包まれた幻想的な空間をLED照明で演出しています。

妙典寺(呉服町エリア:有料会場)

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(妙典寺の境内ライトアップ)

西暦1381年に筑後柳川で本成院日円上人によって創立。1945年の福岡大空襲からも焼失を逃れ、往時の姿が現存。ライトアップウォークでは、「杜から漂う光に誘われ、奥へ進むとお堂から神様達のにぎわいが聞こえてくる」。まるで覗いて見たくなるような照明演出が施されています。

・本岳寺(呉服町エリア:有料会場)

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(本岳寺の本堂)

賭け碁で禅宗から日蓮宗へ改宗したといわれる珍しい寺。寺宝である「釈迦誕生図」が特別公開されている点にも注目すべきでしょう。

善導寺(呉服町エリア:有料会場)

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(善導寺の本堂内観ライトアップ)

浄土宗の祖である法然上人の跡を継いだ鎮西聖光上人によって、西暦1211~1213年に建立。ライトアップウォークでは、「木が少なくても、そこに森の存在を感じられる」、そのような“形のない森”が表現されています。

海元寺(呉服町エリア:有料会場)

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(海元寺の閻魔堂ライトアップ)

西暦1396年、大蓮社岌山上人によって開山。境内には閻魔堂と観音堂があり、2016年6月に建替えられました。ライトアップウォークでは、閻魔大王や三十三観音菩薩との神秘的な出会いを、光と音のコラボレーションによって表現しています。

一行寺(呉服町エリア:無料会場)

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(一行寺の山門)

西暦1444年に辻の堂に開山した後、江戸時代に現在地へ移転。ライトアップウォークでは山門のみの公開ですが、光と影が交錯する空間は祈りと静寂に満ちた聖域として演出されています。

葛城地蔵尊(呉服町エリア:無料会場)

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(葛城地蔵尊)

ライトアップのテーマは「緑陰に息づく祈り」。呉服の町に根ざす葛城地蔵尊(かつらぎじぞうそん)を、祈りの森として演出。この空間は、命の気配と祈りの気配を重ね合わせ、安らぎと敬意の心を届けています。

博多旧市街ライトアップウォーク2025千年煌夜

会期:2025年10月31日~11月3日

点灯時間:17時30分~21時(入場は20時45分まで。雨天決行)

電話番号(お問い合わせ先):092-402-0805

 ※平日10~17時。会期中は10時~21時まで

福岡の秋の風物詩「博多旧市街ライトアップウォーク2025千年煌夜」開催決定! その見所を徹底紹介

(会期中はクラシックコンサートなど様々なイベントも開催)