大晦日は、とろとろチーズの「ラクレット」で決まり!盛り上がるドイツの年末事情
ドイツ

年の瀬も迫ってきた今日この頃。皆さんも年賀状を書いたり大掃除をしたりと、新年を迎える準備を進めているところでしょうか?

日本の年越しはどちらかというと家族で集まって、紅白歌合戦やお笑い番組などを見ながらのんびり過ごすというイメージですよね。

これがドイツへ行くと真逆……とまでは行きませんが、ドイツの年末はかなり賑やかなんです。

友人と過ごすドイツの年末

ドイツでは若い世代を中心に、年末を親しい友人同士で集まって過ごすという人が多いです。一方その前にあるクリスマスはというと、こちらは家族や親戚で集まるというのがほとんど。

筆者の友人達もみなクリスマスには実家へ帰ります。これは「クリスマスはカップルで過ごす」という日本人の感覚からすると、ちょっとビックリしてしまうかもしれませんね。

年末の夜の楽しみはもちろんパーティー。会場となるのは誰かの家がほとんどで、外へ食べに行くという事はほとんどしません。そもそも12月31日になると、夜は閉店してしまうレストランも多いです。

ちなみに筆者も今年の年末は、夫の地元で行われる友人達のパーティーに参加予定です。友人の1人が大きな家に住んでいるので、そこに20人ほどが集まります。昨年も同じパーティーに参加しましたが、食べて笑っての楽しいパーティーでした。

パーティーの定番! ラクレット

そんなパーティーの定番がラクレット。ハイジでもお馴染みの、とろとろチーズをパンやジャガイモにかけて食べる料理です。元はスイスの料理ですがドイツでも人気のラクレット。冬に家庭で食べる事も多く、その時には卓上のグリルを使います。

本当は去年のパーティーの写真をお見せできれば良いのですが、食べるのに夢中で写真を撮っていなかったので、今回は自宅でのラクレットの様子を紹介します。

ラクレットグリルは2段構造になっています。上のプレートでは肉を焼くのが主で、チーズを溶かすのは真ん中の空間です。

使用するラクレットチーズがこちら。少しだけ癖のある香りが特徴です。ノーマルなラクレットチーズに加え、写真の様なブラックペッパー入りなんて物もあります。

具はハムやジャガイモ、パプリカなど何でも好きなものを用意します。


小さいしゃもじみたいなプレートに好きな具をのせ、その上にラクレットチーズを乗せます。そうしたらしゃもじを真ん中の空間へ入れてしばらく待ちます。


チーズが溶けたらできあがり。熱々でとろとろのチーズがたまりません。

また口直しにおすすめなのが「ジルバーツヴィーベル」という、いわばドイツ版「らっきょう」。チーズばかり食べてこってりした口の中をさっぱりとさせてくれます。

花火も年末だけ解禁!


年末のもう1つの定番が花火。ドイツではカウントダウン終了とともに、みんなが一斉に外で花火を上げます。これでもかというほどの花火が一斉に、しかも普通の道で上がるので、周囲はかなりうるさい&煙たいです。

実はドイツでは個人での打ち上げ花火は禁止されていますが、それが年末だけ解禁に。お店にもこの時だけ打ち上げ花火が並び、皆ここぞとばかりに買っていきます。

そして花火をみながら周囲の人たちと「あけましておめでとう!」のハグを交し合います。ちなみにドイツ語では「フローエス ノイエス ヤー(Frohes neues Jahr)」と言うので、覚えておくと便利かもしれません。

日本とはまた違い、ドイツの新年はとても賑やか。しかし年が明けた翌日の道路は花火のゴミがそこら中に散乱しているのです……。

この記事を書いた人

Mops

Mopsドイツ在住ライター/ドイツ語翻訳

2012年よりドイツ在住。現地でパートナーと知り合い、現在はヘッセン州のとある街に2人で暮らしています。旅行と食べる事が大好きで、旅の目的は「地元の名物」を食べること。ドイツを中心に在住者だからこそ分かる便利な旅情報やイベント、穴場スポットなどをお伝えします。

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