打ち上げ花火、片手に持つか?お前に当てるか?危険なドイツの楽しい大晦日を全力でオススメしない
ドイツ

大晦日と言えば除夜の鐘。静寂の中、年越しそばを食べながら行く年来る年に思いを馳せるわびさびの時―――と言った雰囲気はドイツにはありません。

ひとたび年が明ければ、ど派手な打ち上げ花火をぶつけ合って殴り合い、ビール瓶を床で叩き割る地獄の騒乱。もう絶対外に出たくない、オススメできないドイツの楽しい大晦日についてお伝えします。

ここが危ない! 大晦日前準備


ドイツは自然を愛する環境保全の国。夏の日本ではお馴染みの「花火」を一般人は1年を通してほとんど買う事ができません。その唯一の例外が年末。大晦日、新年のお祝いの際には花火を使用する事が許されます。

また、ドイツの移民No.1であるトルコ人や、お馴染みの中国人は爆竹が大好き。お祝い事の際には爆竹は欠かせません。大晦日に向けて蓄えております。

更には市や州が公式の花火大会を開くため、ドイツの若い人々は大晦日の外出を楽しみにしているのです。

そして始まる市街戦!


年明けのカウントダウンと共に、新しい年がスタート!

まず年明けの瞬間にテンションが上がって、ビール瓶を頭上に放り投げる人が続出します。人ごみの中だと、落ちてきたビール瓶が頭に直撃し死人が出る事も……。

ビール瓶を避けたら、早速用意しておいた打ち上げ花火を使う時ですね! 打ち上げ花火は路上において使うよう注意書きがありますが、誰も読みはせず、手持ちにして家や人に当ててしまうのがスタンダードです。

ドイツには木造の歴史的建造物も少なくないので、火事の危険性大。スリリングですね! 人に当たれば火傷や鼓膜を痛める原因になります。

もちろん当てられた方も黙ってはいません。殴り合いの時間です。

ようこそ救急車と消防車とパトカー!


年が明けてから1~2分も経つと、町にサイレンの音が響き始めます。幸か不幸か、ドイツには正月休みと言うものはありません。すぐに病院で診てもらえますよ!

この頃には町は狂乱の最中。家にいると燃やされそうで怖いかと思いますが、外にいると危ないですから、早めに家に帰りましょう。

大晦日の危険は、治安が悪い町ばかりとは限りません。大都市は勿論ですが、普段は治安が良い町でも大学生や若者が多い町では大騒ぎとなります。巻き込まれさえしなければ、街中がパーティのような状態もにぎやかで楽しいものですね。

これからもっと悪くなる大晦日の治安

ただでさえ大騒ぎだった大晦日ですが、昨今の治安の悪化を受け、更に危険になりつつあります。ドイツでの反難民感情の火付け役になってしまった、移民によるケルンでの集団性暴行事件は2015年の大晦日。

2016年大晦日には、ミュンヘン中央駅で爆破テロが企てられたとして、急遽中央駅が閉鎖される騒ぎになりました。今年もどんな犯罪が発生するか分からないとして、警察は最大限に警戒を強めています。

クリスマスのドイツは全てのお店、博物館がお休みになり、シーンとする事で有名ですが、大晦日と新年も観光客には過ごし難い時期。クリスマスマーケットが閉まった後のドイツに滞在するのは避けた方が良いかもしれませんよ。

狂乱の大晦日、静寂のクリスマス

大晦日の発狂ぶりはお伝えした通りですが、12月24日~26日にかけてのクリスマス時期の街は墓場のように静まり返っています。ドイツ人にとって、クリスマスは家族と一緒に過ごす大切な時。キリスト教徒以外にとっては、お店も閉まってしまう退屈な時と言う訳です。

そんなクリスマス休暇を終えて、田舎から帰って来た人々がフィーバーするのが大晦日なのでした。日本とは動静が逆でユニークですよね。いずれにせよお勧めは出来ないのですが……。

この記事を書いた人

華酉

華酉ライター/中世マニア

北海道生まれドイツ暮らし。大学では歯学と宗教学を修めた為、いつ中世ヨーロッパに飛ばされても活躍できる逸材です。その特性を活かし、日系企業ドイツ支店のお堅い正社員として貿易に励んでいます。
訪れた国は30ヵ国以上、時の権力者に城を陥落されて北海道に逃げ延びたご先祖様の無念を晴らす為、より強い城を求めて各国を放浪中。いつ剣と弓の時代が訪れても良いように、皆様にも選りすぐりの歴史情報をお届けします。

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