肉食の国・ドイツのベジタリアンは、意外と食べ物の選択肢が豊富だった
ドイツ

ドイツと言えば肉をがっつり食べるというイメージを持っている方も多いかと思います。実際筆者もドイツで生活をするまでは、肉料理を豪快に食べるドイツ人の姿ばかりを想像していました。

ところが、そんなドイツでは今ベジタリアンが増えているのです。今では10人1人がベジタリアンという統計もあり、その数も増加傾向。ヴィーガン(完全菜食者)の数も年々増えています。

そんなドイツのベジタリアン事情について今日は紹介します。

ベジタリアンになる理由

ベジタリアンを実践する理由は人それぞれ。動物を殺したくないという理由や、宗教的、健康上、食肉となる家畜の飼育は環境に負担をかけるから、という理由も。また単に肉の味が嫌いでベジタリアンになったという筆者の友人もいます。

基本的に肉と魚を食べなければベジタリアンですが、その中にもいくつかの分類があります。植物性食品と乳製品、卵を食べるのは「ラクト・オボ・ベジタリアン」、植物性食品と乳製品を食べるのは「ラクト・ベジタリアン」。そして完全菜食者がヴィーガンです。

肉や魚そのものを避けるのではなく、見えない所で使われていないかも気にします。「見えない所」というのは、例えば動物性ブイヨンや魚の出汁、お菓子で言うとゼラチンなど。そんなベジタリアンの気持ちを察してか、商品パッケージの分かる場所にに「ベジタリアン」や「ビーガン」と記載してあるものも多いです。

食べ物の選択肢が豊富

ベジタリアンって特に外食では食べる物に困りそう……と思われがちですが、ドイツのレストランには必ずと言って良いほどベジタリアンメニューが用意されています。中にはベジタリアン料理のカテゴリーがある場合もあり、食の選択肢も豊富です。ベジタリアンまたはヴィーガン料理を専門に扱うレストランも増えてきています。

自宅で料理する場合は、ひよこ豆や大豆製品を積極的に取り入れる事で食事の栄養バランスを保ちます。以前はアジアスーパーでのみ見かけた「豆腐」も、最近ではどのスーパーでも購入できるようになりました。ただドイツの豆腐はだいぶ固いです。

またスーパーには肉を使わないハムやソーセージが売られています。原料として「セイタン」と呼ばれているグルテンミートや大豆などが使用されています。写真はドラッグストアで見つけた代用肉です。

ベジタリアン食品を食べてみた

スーパーでもよく見かけるベジタリアン食品。いつも見るたびに気になっていたのですが、今回実際に試食してみました。食べたのはヴィーガン仕様のソーセージと野菜バーグ。


まずはソーセージから。豆腐を主原料にグルテンミートや香辛料が使用されています。冷たいままでも炒めても食べられるものを、筆者は炒めて試食。

驚くことに皮の部分もしっかり再現されていて、最初の一口目は「これはいけるかも」と感じた筆者。そんな期待とは裏腹に、味と食感は本物のウィンナーとかなり異なるという印象を受けました。ジューシーさがない事に加え、豆の様な穀物のような香りがして、何を食べているのか分からなくなってきます。

野菜バーグはお米と野菜がふんだんに使用されている一品。お米が主ですが食感はジャガイモに近く、衣のない薄いコロッケを食べているみたいな気分になります。

食感は問題ありませんでしたが、個人的に味があまり好きではありませんでした。これは完全に好みの問題ですね。

2品ともウィンナーやハンバーグを想像して食べると「おや?」となるかもしれませんが、何か別のものだと考えながら食べれば食べられなくもないという印象です。味の好みは別として、すごく不味いという訳ではないので。

今回のウィンナーと野菜バーグをはじめ、代用肉などを使用したヴィーガン食品はBioスーパーの他ドラッグストアでも取り扱いがあります。値段も2ユーロほどと手頃なので、興味のある方は手に取ってみてください。

ヴィーガンホテル

一度だけ「ヴィーガンホテル」なるものに宿泊したことのある筆者。朝食にはヴィーガン仕様のハムやチーズがならび、乳製品も牛乳ではなくライスミルクや豆乳が用意されていました。他にも様々なミューズリーや野菜料理があるなど、ヴィーガンと言えど意外にも種類が多くて驚いた記憶があります。
ヴィーガンホテル

この記事を書いた人

Mops

Mopsドイツ在住ライター/ドイツ語翻訳

2012年よりドイツ在住。現地でパートナーと知り合い、現在はヘッセン州のとある街に2人で暮らしています。旅行と食べる事が大好きで、旅の目的は「地元の名物」を食べること。ドイツを中心に在住者だからこそ分かる便利な旅情報やイベント、穴場スポットなどをお伝えします。

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