地方都市のほうが安全?メキシコシティ周辺を女1人旅してみた
メキシコ

こんにちは、ユルワです。今回は筆者おなじみの東南アジアエリアからぐ~んと飛んで、中米のメキシコについてお話しさせてください。

細やかな刺繍やフリーダ・カーロのアート、そして明るいラテン的な色彩感覚など、ユルワはずっとメキシコにあこがれを抱いておりました。その願いが叶って3週間ほど一人旅をしたことがあります。

メキシコは治安の悪さという怖い面もありますが、危機管理を徹底していれば女性の一人旅も可能な場所です。また、治安が懸念されるシティよりも、周辺の地方都市であればぐっと危険度が下がるので、ぜひバスやLCCを使ってメキシコ周遊の旅をしてみてください。

今回は首都メキシコシティからバスで1~2時間程度の日帰り可能な町を2つご紹介します。

おススメする理由


メキシコを旅する際にほぼ確実に中部高原地帯にある首都メキシコシティ(通称D.F)を訪れることになると思います。もちろんシティ内にも見どころはあるのですが、高速バスを使いこなせば日帰りで周辺の見どころを回ることもできます。

シティからの日帰り旅行先としては、古代アステカ文明の遺跡「テオティワカン」や、スペイン時代の面影が残るプエブラなどが有名ですが、シティから至近距離でとても魅力的なのにまだまだ知名度の低い2つの町があります。

しかもこの2つの町はバスで連結しているので、何と1日でハシゴもできてしまうという、限られた日数で旅する旅行者の強い味方でもあるのです。

シティの喧騒が嘘のように穏やかで、メキシカンの人懐っこさがより感じられる町ですから、訪れない手はありません。

常春の別荘地クエルナバカで見つけた日本との縁


まず最初にご紹介するのは、メキシコシティの南バスターミナルから75㎞南下したところにある「クエルナバカ(Cuernavaca)」という町です。平均気温が20度の気候の良さから、メキシコシティの富裕層が週末を過ごす別荘地になっています。

ユルワも「セントロ駅」でバスを降りると、シティとは明らかに異なるのんびりした雰囲気を感じることができました。また、ユルワが訪れた日はちょうどメキシコ独立記念日の前日で、町全体がお祭りムード一色。街中に出店がたくさん出ていて、メキシコ人も休日を穏やかに楽しんでいました。

町の規模はさほど大きくなく、観光で訪れるエリアもソカロと呼ばれる中心部に限られるため、あっという間に見どころを押さえることができます。

クエルナバカで訪れてほしい場所としてはまず、「カテドラル(大聖堂)」が挙げられます。カトリックの国ですからどの町にも聖堂はあるのですが、こちらは何と日本に関わる歴史を持っている聖堂なのです。

その昔、日本の室町から安土桃山時代にかけてスペインやポルトガルからカトリックの宣教師が布教にやってきました。比較的寛容だった信長の時代には「キリシタン」と呼ばれたキリスト教信者の数が増加したわけですが、豊臣秀吉はその反対の路線を貫きました。

秀吉により弾圧を受けて殉教した日本人のキリシタンと外国人宣教師26名の殉教の様子が、なんと遠く離れたここ、メキシコのクエルナバカの大聖堂の壁に描かれているのです。弾圧を受けた宣教師の中にメキシコ人が含まれていたからだそうです。

しかしこの壁画は1959年まで長いこと日の目を見ることはありませんでした。幾度かの伝染病流行のたびに、消毒のため石灰で塗りつぶされてしまったのです。長く隠されていたメキシコの小さな町の大聖堂と日本(ハポン)をつなぐ歴史の糸が現代にこうして蘇ったことに感動を覚えますね。

ちなみにこちらの聖堂は併設する修道院と併せて世界遺産にも登録されているので、訪れる価値大です。

中心部に立つとすぐ横に要塞のような建物が目に入ります。こちらは「コルテス宮殿」と呼ばれる通り、16世紀にメキシコを征服したエルナン・コルテスが破壊した先住民の神殿の石材を利用して建てた城塞風の宮殿です。

現在はクエルナバカについてのみならず、メキシコ全体の歴史を学べる博物館になっています。また、世界的に有名なメキシコ人壁画家ディエゴ・リベラの大作も2階のバルコニーに飾られているので、こちらもお見逃しなく。

クエルナバカにはほかにも銀山経営で巨万の富を得た実業家による「ボルダ庭園」や、クエルナバカで暮らしたアメリカ人アートコレクターの「ロバート・ブラディ博物館」なども中心部徒歩圏内にあるので、訪れてみるのもいいでしょう。

ユルワは午後には別の街へ移動予定だったので、街をブラブラして写真を撮ってから屋台でメキシカンランチを取ることにしました。が、何を注文したらいいのかわからず、ここは片言のスペイン語でお隣に座っていたご夫婦におススメを聞いてみたり。

基本的に気さくで親切なメキシコ人の例にもれず、色々教えてくれましたよ。旅をしているとこういうやり取りがかけがえのない思い出になって残りますよね。

クエルナバカ

山間のボヘミアンな町テポストランへ


お腹も心も満たされた私は、中心部から少し外れたところにあるバスターミナルへ向かい、そこから次のお目当ての町へと移動しました。

その町は「テポストラン(Tepoztlán)」といい、クエルナバカから23㎞、約3~40分ほどの山間の場所にあります。とはいっても、バスで下されたのは町はずれのガソリンスタンド前。

「とにかく歩けばいい」と言われたので、不安を抱きつつも木々に覆われた道を歩いていきました。途中ですれ違う人に聞いてみると、間違っていないようで一安心。ほっとしたところで木々の香りを味わう余裕が出てきました。

この豊かな自然はメキシコシティやクエルナバカでは見られないもの。テポストランが山の中にある街だということを実感しました。

それもそのはず、テポストランはもともとは先住民系のナワ族が暮らす小さな町で、それが最近になってクエルナバカと同様、週末になるとシティからの人でにぎわうようになったとか。

更に長期滞在するボヘミアンな欧米人も増えて、のどかな街にアーティスティックな雰囲気が加わっていることから、知る人ぞ知る人気の穴場になっています。

テポストランには他の町では見られないようなアートクラフトやおしゃれな雑貨小物のお店が軒を連ねているので、お散歩がとても楽しいのです。新鮮なフルーツを使った名物のジェラードを片手に街歩きをするのがテポストラン流?

そんなテポストランのマーケットではついついお財布のひもが緩んでしまいました。

中心部にあるドミニコ会の教会修道院は、ピンク色や水色などのパステルカラーで装飾された、優しい色合いの教会です。

帰りのバスの時間の都合でわずか1、2時間の滞在でしたが、町も人も穏やかな感じでほっとできる場所です。また登山口の町でもあるのでメキシコの山ガールや山ボーイたちも多かったです。もしかしたらここはメキシコ人にとってのパワースポットなのかもしれませんね。

ユルワはクエルナバカ経由でテポストランへ行きましたが、もちろんメキシコシティの南バスターミナルから直行のバスもあるので、丸1日この街で過ごすのもアリだと思います。

テポストラン

片言でもスペイン語を話してみよう!

メキシコは観光客が訪れるメキシコシティの一部の場所やリゾート地カンクン周辺以外では、あまり英語は通じません。そのためユルワも即席でスペイン語を勉強していきました。

もちろん私のスペイン語力は非常に限られましたが、3週間過ごしてみてやっぱりスペイン語を勉強しておいて良かったな、と思うことが多々ありました。

中南米を訪れる方は、ぜひ事前に簡単なスペイン語を覚えて旅をするのをおススメします。
片言でもスペイン語を話してみよう!

テポストランの老舗ジェラード屋さんの看板娘? これぞメキシコって感じ!

この記事を書いた人

ユルワ

ユルワベトナム/ダナン専門家

「女一人でどこへでも乗り込む」アラフォーのトラベルライター。主にベトナムの中で大人気のダナンを掘り下げて情報発信しております。 幼少のころから東京都内を転々とし、更に家族と札幌へ移住。そんな生い立ちからついたノマド癖。 モノはないけど海が超絶きれいな太平洋上の島国と激安激ウマのベトナム・ダナンで通算3年間に及ぶ海外暮らし経験有。次はどこで暮らそうかなと思案中です。

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