タイ旅行の服装・天気で失敗しないために!「歩きやすいスニーカー」はNG!?
タイ

ワットプラケオ

タイは日本から飛行機で6時間ほどで行くことができる国。タイには日本企業が多数拠点を置いているため、多くの日本人が仕事や旅行で訪れます。2015年は、1年間に138万人もの日本人がタイを訪れています。
私の周りにも、タイに来る知人や友人が多いのですが、そのとき必ずこう聞かれます。
「タイって暑いの? 服装は?」
そこで、今回はタイを訪れる際の服装のポイントをご紹介したいと思います。

タイへの旅行、おすすめの時期は?

どれくらい暑いの?

タイの気候は熱帯です。日本のように四季はなく、雨季と乾季にわかれています。気候は一年を通して日本の夏と同じような気候で、エアコンを入れなければ、早朝でも30度を超えています。
そのため、いつでも半袖で過ごせます。

タイの雨季って?

雨季には1日1回スコールがくると思っておいたほうがよいです。日本でいうゲリラ豪雨のように激しい雨が降ります。突然、空が真っ暗になり風が強くなったら要注意。
1時間以上雨が降ることは稀ですが、降った場合は、バンコク内も多くの道が冠水します。下水が細く、詰まっていることも多いので、あっという間に川のようになります。
また、雷も激しい場合が多いので注意が必要です。落雷での停電、豪雨での停電は、首都バンコクであってもよくあることです。落雷での感電事故もしばしば耳にしますので、雨季の旅行は避けたほうがよいかもしれません。
 

タイへの旅行のおすすめの時期は、ほぼ雨が降らず、暑すぎない11月~2月までの乾季の時期がおすすめです。

年間を通して服装で気を付けること

薄手の羽織りもので冷房対策を!

タイでは屋内はエアコンが効きすぎていることが非常に多いので、1枚は薄手の羽織れるものをもってきたほうがいいです。飲食店も寒すぎるほど冷えていることがとても多いです。エアコンの寒さに震えながら食事をすることもしばしばあります。

 

そのため、女性は春物のストールがあると、肩にかけたりひざにかけたりできて温度調節しやすいのでおすすめです。

人気のストール
写真は、こちらで人気のストールです。チェンマイのモン族のポンポンをあしらったデザインです。
 

▲年中暑いタイにぴったりな、キシリトール配合の爽快アームカバー
紫外線対策のアームカバーもおすすめです。カーディガンよりかさばらず、店内で寒い場合は、防寒用に使えます。外では日焼け防止用に使えるのでとても重宝しています。

タイ観光で帽子はNG!日焼け対策のポイントは?

エアコンのない場所では一年中日本の真夏レベルの暑さですので、汗をたくさんかきます。日焼け止めはおそらく汗で流れてしまっていると思います。

日焼けをしたくないという方は、薄手の長そでシャツやアームカバー、日傘のほうが間違いありません。日傘も私が重宝しているアイテムのひとつです。

UVカット率99%!遮熱もしてくれる自動開閉折り畳み傘
 
帽子は、首回りが日焼けしやすく、頭がむれてしまい髪が汗でべとべとになり、髪型も残念なことになりやすいのであまり使っていません。
また、タイの観光スポットであるお寺では、お参りの際は必ず帽子をとって参拝しなければいけないのでそのたびに着脱します。王室関係の場所も脱帽が基本ですので、タイでは帽子は不便なアイテムだと思います。
 
日傘があれば、紫外線対策はもちろんですが、突然の雨にも対応できるのでかなり使えますよ。

観光スポットでの服装で気を付けたいこと

観光スポットで服装に注意が必要なのは、寺院、王室関係の施設です。
 
美術館でも正装でなくてはいけない場合がありますので、出かける前にドレスコードをチェックして出かけたほうが安心です。とはいえ、服装に問題があっても、巻きスカートやスカーフのレンタルが必ずありますので、せっかく行ったのに入れないということはありません。
レンタルは、有料の場合と無料の場合がありますが、有料であっても100バーツもかからないくらいです。

ドレスコードがありそうな場所での服装のポイントは?

上半身は、男女ともに肩がでている服は避けてください。下半身は、女性はロングスカート、男性は長ズボンであれば、まず問題はありません。
 

履き物のことでチェックされたことはありません。サンダルでも靴でもなんでも大丈夫です。美術館であっても、服装チェックがあるような場所は靴を脱いで見学するので、履き物のチェックはありません。

 

ワットポー

こちらの写真の涅槃像で有名なワットポーは、バンコクで一番古いお寺です。
【ワット・ポーの涅槃仏の魅力のご紹介はこちら→あなたはどっち派?タイの涅槃仏 バンコクvsアユタヤ】 
 

以前は帽子のチェックのみで、服装チェックなしでお参りできたのですが、最近は肩が出ている服の人、女性でショートパンツをはいている人をチェックしています。
他のお寺で服装チェックがある場合は、男性でハーフパンツの人も注意されて腰に巻物をするように言われるのですが、なぜかワットポーは女性だけチェックがありました。このアバウトさがタイらしいところですね……。

服装チェックがNGだとどうなるの?

ワットポーでのレンタル服
服装チェックでNGの人は、こちらの黄緑色の服を着るように言われます。無料です。
私も着てみましたが、風通しが悪く、暑さが倍増し、服が体にひっついてとても気持ち悪いです。汗が染みこんでしまうのですが、もちろん使いまわしです。
そういうのが嫌な方は、服装に気を付けておでかけくださいね。
 

入店できないことも!有名バーでもドレスコードに要注意

寺院や美術館よりも意外と困るのが、観光案内に乗っているような有名なバーです。バンコクには数多くの飲食店があり、夜に大人がお酒を楽しむ場所がたくさんあります。特に、夜景が美しいのでルーフトップバーが人気です。
人気ルーフトップバー シロッコ
こちらはルーフトップバー、シロッコです。奥に見える通り連日大変混みあう人気店です。
 
シロッコ、レッドスカイ、シエロなど、有名なルーフトップバーは、ドレスコードがある場合が多いので、気を付けてください。
お寺よりも服装について気にかけずに立ち寄ってしまいそうな場所なのですが、服装がNGだと本当にお店に入れないので要注意です。
 
実際にバーに入ろうとして、入れてもらえない人を見かけたことが何度かあります。女性はワンピースであれば問題ありません。男性は、ハーフパンツ、ビーチサンダル、タンクトップは入店お断りの場合が多いです。

タイに行くならいつがおすすめ?

乾季の11月~2月は旅行ベストシーズン!

乾季は、雨がほとんど降らず、晴天が続きます。湿度も高くないので過ごしやすいです。

この時期も基本的に半袖で十分です。日本の、ゴールデンウィークより少し暑いくらいの気候というイメージです。
朝は少し肌寒いと感じることがあるので、冷房対策も兼ねて薄手の長そでは持ってきたほうがよいです。
 

少し余談になりますが、2015年は、乾季に異常低温の時期がありました。異常低温といってもバンコクでは20度を切る程度です。
冬がある日本人には実感しづらい感覚かもしれませんが、タイでは、20度を下回ると災害レベルの警戒態勢となります。実際にタイではこの寒波の際は、60名以上の死者がでています。周りのタイ人は、冬の装いでした。
 
それほど、タイは暑い国なのだと実感する出来事でした。

できれば避けたい!乾季の中でも特に暑い3月~5月

タイでは3~5月も乾季ですが、特に暑い時期なので暑期と言われています。雨はほとんど降りませんが、暑すぎるので、遺跡や動物園など主に屋外で日陰があまりない場所への観光は避けたほうがいいかもしれません。
 

屋内とはいえお寺に冷房はありませんので、暑さのため落ち着いてゆっくり見ることはできないと思います。市場は、もともと風通しがよいつくりになっていないのでサウナのように暑く、これも落ち着いて買い物を楽しめないかと思います。

 
私は、暑期にカオキアオ動物園(シラチャ)で1泊したことがありますが、暑すぎて倒れそうでした。日中の動物園にはタイ人でさえほとんど遊びにきていませんでした。
その日の日中の気温は46度。タイでは数少ない小高い山にあるので、少しは涼しいことを期待しましたが、実際には頭痛がするほどの暑さでした。夜のナイトサファリツアーでも熱風を感じながらの動物ウォッチングとなり、あまり楽しめませんでした。
 
この時期は雨の心配はほとんどありませんが、やはり旅行に適した時期ではないと思います。

雨季の6月~10月はスコール対策を!

この時期は雨季です。さきほども書きましたが、1日1回はスコールがあります。天気予報はまったくあてになりません。局地的に土砂降りとなるので、数キロ離れるだけで降っていなかったりもします。

雨による交通マヒに注意!

スコールは夕方から夜間に多いので、雨が降ると困る場所へは夕方までに行っておいたほうがいいでしょう。
スコール後のバンコク
こちらは、スコールで1時間ほど雨が降ったあとのバンコクの様子。プロンポン駅周辺ですが、冠水しやすい場所です。
 
この冠水がとてもやっかいで、車のドアの高さ以上に水がたまることもあり、そうなると水がひくまではタクシーも乗せてくれません。シーロー(軽トラックを改造した乗り物)もトゥクトゥクも、ある程度の雨までは走ってくれますが、雨がひどくなると休憩してしまいます。
交通手段がなくなると歩いて帰るしかないのですが、やむを得ず歩くとしても、ひざ下までの深さになっていることも多いです。ただでさえガタガタで障害物もたくさんある歩道が水で見えなくなり、とても危険です。
汚水が逆流していたりして衛生的にもかなり問題がありますので、できる限り水には入らない方が無難です。
 
さらに、ただでさえ渋滞しがちなバンコクでは、雨が降るとますます渋滞します。普段なら車で15分の距離に2時間かかったりします。
 
時間が決まっているような場所へ出かける場合は、余裕をもって行動してくださいね。

雨季に適した服装は?

この時期に旅行にくるのであれば、濡れてもすぐに乾くビーチサンダルなどを持ってきた方がいいです。雨の時に靴で出かけてしまうと、乾かすのに相当な時間が必要になります。
また、濡れたら傷んでしまうような皮製の靴や大切な靴はやめておいたほうが無難です。
 

シンプルでおしゃれなhavaianas(ハワイアナス)のレディースビーチサンダル
以前に友人が雨季のタイに遊びにきましたが、靴で来たので、雨の際にずぶ濡れになりしばらく乾かなくなり、急きょビーチサンダルを買っていました。

 
 
1年中暑い国ならではの服装のポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
気候や文化の違いなど、天気予報で気温を見るだけでは対策しにくいことも多かったと思います。
ぜひパッキングの参考にして、タイ バンコクの旅を楽しんでくださいね。

 

この記事を書いた人

Mayu

Mayu

愛知県育ちの30代です。現在はタイ在住。名古屋大学卒業後、自動車会社に就職するも、子育てのため離職。食べる事と旅行が好き。自他ともに認める行動力と好奇心の持ち主です。日本国内は沖縄から北海道まで。海外は、カナダ、ハワイ、シンガポール、マレーシア、モルディブ、香港、オーストラリアなど多数旅しています。

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