コムローイ、現地で見るならここに気を付けて!参加者が注意点をお伝えします
タイ

コムローイ1

チェンマイのコムローイ祭りは、幻想的な風景が人気を呼ぶとても有名なお祭りです。ディズニー映画ラプンツェルのいち場面でモデルになったことで、ますますよく知られるようになりました!
実際に私が2015年のコムローイ祭りに参加したときにも、ラプンツェルの影響で小さなお子さま連れでの参加が増えていました。もれなく私も、5歳と7歳の子どもを連れての参加です!
しかし、外国のお祭りでは予想外のこともたくさん。そこで今回は、昨年感じたことをもとに、2016年のコムローイ祭り(ロイクラトン)でぜひ気を付けていただきたいポイントをご紹介します!

コムローイとは?

陰暦12月の満月の夜、タイではロイクラトンというお祭りが行われ、各地で灯篭を使って罪を清めたり収穫に感謝をしたりしています。
ほとんどの地域は水に灯篭を浮かべて祈りを捧げるのですが、チェンマイでは灯篭を空にあげます。そのスカイランタンのことをコムローイといいます。
コムローイ2
コムローイが一斉に空にあがる瞬間はとても幻想的で美しいです。
でも、実はこの幻想的な光景をみるために長い長い待ち時間が必要だということは、あまり知られていません。

チェンマイ空港からホテルまでは大混雑!

このお祭りに向けて、当日のチェンマイ空港は昼間から大混雑です。

まずは、空港で自分の参加するツアーに合流してホテルへ向かいます。実は、「待ち時間」はもうここから始まっているのです! たくさんの人でごった返しているので、合流するにもなかなか全員が集まりません。ようやくバスが出ても、軽い渋滞が続いたままホテルまでゆっくり進みます。

フリータイムのチェンマイ観光は難しいかも

ホテルに着いてからも、チェックイン待ちのツアー客でロビーは大混雑。残念ながら、タイのホテルは効率よく宿泊客を案内することが苦手なので、かなり待ちます。
私がホテルの部屋に入ってから次の集合時間である15時までは2時間程しかなく、フリータイムとはいえチェンマイ観光をしている余裕はあまりありませんでした。

自分のツアーをよく確認!

15時のホテルロビーはお祭りに向かう人で埋め尽くされ、各ツアーのガイドさんがあちらこちらでプラカードを持って立っています。ここでは自分のツアーを間違えないように気を付けてください! 私の宿泊したホテルだけでも、大型の観光バスが10台以上迎えにきていました。

コムローイ会場へ出発

コムローイ会場への道
いよいよコムローイ会場へ出発ですが、やはり渋滞です。ほとんどのホテルからほぼ同じ時間に出発するので、当然道は混んでいます。

トイレは乗車前に!

そこでまず、トイレはバスに乗る前に済ませておいてください。お祭りにはたくさんの観光バスが集結するので、会場からある程度離れた場所でバスを降りることになります。そこから結構な距離を歩くのですが、その間にトイレはありません。

お子さまはバス内で仮眠がおすすめ

私の宿泊先から会場までは普通なら車で40分ほどの距離でしたが、コムローイ当日は2時間はみておいたほうが確実、というくらい混雑していました。しかし、バスに乗っているこの時点ではまだまだ序盤。これからさらに長丁場となります! お子さま連れの場合は、この移動中に仮眠をさせたほうがいいでしょう。

 

羽織るものを持っていこう

移動中、コムローイ見物用に椅子を運んでいる人を見かけましたが、コムローイを見るために椅子をもっていく必要はありません。19時からのセレモニー会場に人数分の椅子が用意してあります。席もチケットで決められているので心配いりません。

逆に必要だと感じたのは、ストールやカーディガンなどです。この時期のチェンマイは夜になると涼しいくらいでした。薄手でかまいませんので、何か羽織るものを持って行く方が良さそうです。

会場入りからセレモニー開始まで

ロイクラトン 事前待機場所
現地に到着してからセレモニー開始までにも待ち時間が。私の場合は2時間ほど待つことになりました。現地には食事や休憩ができるスペースが設けられているので、そちらで過ごします。
 
会場は森に囲まれている大学の敷地内で、会場以外は電気がほとんどありません。
コムローイを徐々に上げていくので、電気はあえて落としているのかもしれません。到着した時間帯はまだ空も明るかったのですが、だんだんと暗くなっていきます。カラフルなスカイランタン型の照明が、セレモニーを待つ間の気分を盛り上げてくれます。

レジャーシートが便利!

人数に対してベンチが少ないため、ここでレジャーシートがあると便利だと感じました。小さな子どもがいる場合や、確実に座って休憩を取りたい場合はぜひ持って行きましょう。

子どもの夕食は持ち込んだ方がベター

夕飯はこのタイミングで食べます。お祭りのチケットを見せると、パッタイ(タイ風やきそば)のお弁当と水がもらえますが、パッタイが辛かったです。通常パッタイは辛くない食べ物なので油断していました! パッタイ弁当付きというのは事前に聞いていたので、子どもも食べられると思ってあまり食べ物を持ち込んでおらず、失敗しました。

タイの伝統的な干菓子
周囲に軽食が買える屋台などはありません。ただ、会場に無料の振る舞い所が設けられていて、タイの伝統的なお菓子やバナナ、みかん、ジュースをもらうことはできました。ちなみにタイのみかんは種がとても多いので、子どもには食べづらいようです。

また、タイの人は炭酸飲料が大好きです。この会場でもそうだったように、タイのパーティーではソフトドリンクは炭酸飲料ばかりということもよくあります。かき氷シロップなみのなかなかすごい色をしているので、子どもに飲ませるには躊躇する人もいるように思います。

 

お祭りが終わってホテルに戻るのは0時を過ぎるので、食べ物と水分は準備して行ったほうが安心です。特に子ども連れの場合は持ち込みをおすすめします。

トイレはとにかく早めに!

トイレは、女性用はとても混みます。会場付近にあるトイレは1時間待ちでした。列があるような無いような状態で、さらに横入りも見られるため、たどり着くのはかなり大変です。我慢しすぎず、早めに行った方が良いと思います。それか、セレモニーが始まった19時以降であれば空いているので、儀式を少し抜けてトイレに行ったほうが待たなくて良いかもしれません。

いよいよコムローイ打ち上げの会場へ!

19時から、コムローイをあげるセレモニー会場へ移動します。

大勢のお坊さんたちによって2時間ほどかけてセレモニーが行われるので、ここでもひたすら待ちます。
18時頃からすでに会場付近でコムローイをあげはじめているので、子どもはそれを見るのに夢中で、案外ぐずらずに過ごせました。一方で、しびれを切らせてしまい、眠気も加わって、泣きじゃくる子の声も響き渡っていました。

 

コムローイ会場

こちらは着席前の会場の様子。セレモニーが始まると、全員着席して静かになります。

会場正面に満月がのぼり、すでに空に舞うコムローイをみながら、お坊さんたちの祈りの声がこだまして、幻想的な雰囲気に包まれていました。

 

21時になると、いよいよコムローイを全員で一斉に空にあげる時間です。
コムローイ1

写真撮影に意外な落とし穴が!

各グループに4つのコムローイが用意されています。最初のひとつは全員一斉に空にあげるので、この瞬間を写真やビデオにおさめたいところです。

 

しかし、コムローイを上げるには最低でも大人が2人いないといけません。手が足りない場合はボランティアの学生が手伝ってくれるのですが、写真を撮りたいから頼むというようなことは人数的にも無理そうでした。

家族で参加していて子連れの場合、大人が手を離せなくなり、一番感動的なシーンが記録に残せないということに火をつけ始めてから気づきました。

かといって、コムローイは想像以上に大きく、それなりに力を入れて持っていないと飛んでいきそうになります。また、一斉に上げるために絶対に手を離さないでというアナウンスが幾度も流れます。火種が手元に近く、コムローイの素材は燃えやすいので、子どもに任せるわけにもいかず、とても困りました。

 

一眼レフを用意していたのですが、持ってくるべきだったのは、ビデオと三脚でした。

ふたつ目以降は、自由なペースで飛ばしていいので、撮影もできましたが、やはりひとつ目のコムローイを一斉に空にあげる瞬間が最高に綺麗だったと思います。

 

コムローイ打ち上げ終了からホテルまで

夜道の「落とし穴」に注意!

帰りは、バスまで戻るのに真っ暗な道を一斉に歩くので、道幅いっぱいに人が埋め尽くされてしまいます。暗さと人の数が想像以上だったので、子どもがはぐれないように必死でした。
このとき、道路の端の下水に蓋がないので、落ちます。とても危ないです。懐中電灯があると良かったと思いました。

 

なお、万が一はぐれた場合に備えて、子どもには連絡先を書いて首からかけておけるカードがもらえます。日本から参加される場合は、ツアーガイドさんの携帯の連絡先を書いておくことをおすすめします。

 

帰りのバスも渋滞しながらで、ホテル着が0時をすぎていました。ホテルのエレベーターに乗ることすら待つことになり、部屋に入れたのは0:30をすぎていました。

コムローイ2016攻略のまとめ

気を付けたいこと

混雑しているので、常に待ち時間は覚悟しつつ、時間に余裕を持って行動してください。トイレはとにかく早めに行っておくことをおすすめします! また、大勢の観光客が集まっているので、自分のツアーをよく確認してくださいね。

持っておくと便利なアイテム

会場では、羽織るもの、レジャーシートがあるとより快適な待ち時間を過ごせると思います。お子さま連れの場合は、夕食と飲み物、ビデオと三脚があると便利です。
そして、夜道の安全のため、懐中電灯も持って行ってくださいね!

 

待ち時間がとても多く、常に人混みで大変ですが、あの光景を見に行ったことに後悔はありません。本当に幻想的で感動します。コムローイを上げている最中に花火があがるので、そこもシャッターチャンスだと思います。

コムローイと花火

 

そして、実は、会場以外でもチェンマイのいろいろな場所でコムローイがひと晩中あがっています。寝る前にホテルからの景色もぜひ楽しんでください。
 
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この記事を書いた人

Mayu

Mayu

愛知県育ちの30代です。現在はタイ在住。名古屋大学卒業後、自動車会社に就職するも、子育てのため離職。食べる事と旅行が好き。自他ともに認める行動力と好奇心の持ち主です。日本国内は沖縄から北海道まで。海外は、カナダ、ハワイ、シンガポール、マレーシア、モルディブ、香港、オーストラリアなど多数旅しています。

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