京王線「千歳烏山」駅近くの駐車場に、週に1~2日だけ、シフォンケーキ専門店「シフォンケーキクミ」が現れます。
販売の告知は主にお店のブログでしか行われていませんが、その評判は口コミやネットなどで広まり、開店前から行列ができるほど。営業開始後数時間で完売してしまうことも多く、早く行かないと入手できないシフォンケーキとなっています。その魅力に迫ります。
「シフォンケーキクミ」とは
「シフォンケーキクミ(chiffon cake cumi)」は、オーナーのクミさんが丹精込めて手作りしたカットシフォンケーキを売るお店。材料の仕入れから制作、販売まで全て1人で行っているため、週に1~2日の営業(土曜日+他)となっています。営業は、今のところカラオケビックエコービルの駐車場での車両販売のみです。
オーナーのクミさん。
いざ向かう
そんな「シフォンケーキクミ」の取材の約束をした私は、開店時間の12時半前に訪れてみました。お店の場所は本当にただの駐車場で、注意していないとうっかり通り過ぎてしまいそうな一角です。
かわいいロゴマークがついたお店ののぼりが目印です。風にはためく赤いのぼりが目を引き、通りゆく人たちの視線を集めていました。実はこのロゴ、クミさんの友人の方がデザインしたもので、これがなければ開業していなかったかも……。と言うくらいお気に入りだそう。
この日のラインナップ
この日用意されたのは、9種類のシフォンケーキとスコーンとマフィン。色とりどりのケーキたちが1ヵ所にたくさん並ぶと、無機質な駐車場が一気に華やぎます。
開店準備がまだ終わらない中、早くもお客さんが来店。最初のお客さんは常連さんで、ほしいシフォンケーキのメモを持参してカゴいっぱいに買っていきました。
その後も次々お客さんが訪れ、気持ちいいくらいに売れていきます。通常の営業では、80~120カットくらいが用意されていますが、開店後1時間から2時間ほどで売り切れになってしまうことが多いそうなので、ほしいフレーバーを手に入れたければ早めにくるしかありません。
人気シフォンケーキトップ3
1位チョコレート、2位バニラ、3位紅茶。一方、クミさんがおすすめするのは、かぼちゃ、ラズベリー&クリームチーズ、チョコレート、迷彩シフォン、菜々色シフォンケーキ、黒糖しょうがだそう。
そしてシフォンケーキ以外にも、今回のようにスコーンやマフィンが並ぶときもあるので、その日のメニューはブログで確認してください。
シフォンケーキの美味しさの秘密
これらのシフォンケーキは、国産の小麦粉をフレーバーごとにそれぞれブレンドし、メレンゲの力だけでふくらませて作るそうですが、それにかかる作業時間は2日から3日。
さらに焼きあがってから1日は、味を馴染ませ生地を安定させるために寝かすという手間のかけようです。また、各フレーバーを最大限いかせるように工夫されているので、「なんとなく」ではなく「しっかり」とその味や香りを感じられるのも特長。
早速いただいてみた
さて、そんな手間暇かけたこだわりのシフォンケーキを私もいただいてみました。
まず一口食べて驚いたのは、思わず「何コレ?」と呟いてしまったほどの驚異的なしっとりふわふわ感。オーブンから出してかなり時間がたっているにもかかわらず、このふんわりとろけるような食感はいったい何なのか、なぜこのような状態をキープできているのか、科学的に検証してみたいと思ったほど。
さらに、フォークでケーキを切ろうとすると、ぐぐーっと生地が押されていってなかなか切れない弾力もあり食べ応えも十分。
この様々な感動があるシフォンケーキは、味わった人誰をも幸せにする幸福感いっぱいのスイーツで、これを生み出すまでには、大変な努力と工夫、そして長い時間がかけられてきたことがわかります。
色々な種類を買うと、それを詰めた箱の中の色どりもカラフルになりお土産にもぴったり。