フランス・パリのイルミネーション、見たことありますか?2016年のオスマン大通りを現地ルポ!
フランス

パリ

そうして、今年もやって来ました! パリの街がクリスマス色に輝く季節。
あちこちの建物がイルミネーションに包まれてキラキラと……冬のこの時期ならではの美しさです。中でも、Boulevard Haussmann オスマン大通りのデパートたちのショーウィンドーのNoêlクリスマスディスプレイは、おすすめ! パリの風物詩の1つなんですよ。

毎年、全館まるごと『今年のクリスマス!』なパリのデパートたち

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それでは、ちょっと近づいてみましょう。幅広い舗道の星屑をちりばめたみたいな天井飾りは、例年同じイメージ。その向こう、デパートの外壁に沿って並ぶショーウィンドーの装飾は、毎年趣向が凝らされていて楽しみなんです。

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パリでは、通りや建物のイルミネーションの他に、ほとんどのデパートが競い合うように、それぞれが毎年異なるテーマで表のショーウィンドーを飾ります。館内の隅々に至るまでも同様に、その年のクリスマス装飾で雰囲気たっぷりに設えられるんです。オスマン大通り沿いのショーウィンドーたちは、2つのデパートが何館も連なっているお陰で、頭上にイルミネーション連なる広い舗道沿いが長く続くのと、違うテーマが同時に楽しめるので、クリスマス時期に訪れる観光客にとってはシャンゼリゼ大通りに次ぐ名所のひとつ。

夢運ぶショーウィンドーたち

そして、パリジャン達もイルミネーションを心待ちにしているのは同じで、遠回りしても楽しみたいものだけれど、ひどい渋滞になるのが悩みのひとつ。だから、こんな風に早々に子どもを連れてくる人たちも。こちらは、ギャラリー・ラファイエット。今年のテーマは、極北。そして、そこから繋がるエコロジー。だから、色は白一色、どれも、紙を使ったアーティスト作品です。

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夢の世界、ですよね。
ショーウィンドー前の、このアーチ型の柵もずっと続く暖かい心遣いによる工夫。どこも子ども達が最前列で、自分の目の高さで見られるように、両側から階段で高くした通路があります。ほら、小さい子でも、ね! この通り。

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ちょうど息子がこれぐらいだった頃に、やはりこんな風に、大きく目を見開いて眺めていたのを思い出します。やはり、帽子と手袋と防寒具で重装備して。パリ、もうすでにかなり寒いです。
さて、こちらはプランタンデパートのスポンサーによる宣伝を兼ねたもの。でも、おとぎ話の世界仕立てにしてあるのは、同じ。

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こちらは色とりどり。中でも、赤とブルーがベースの物中心で、遠目には、ギャラリーラファイエットの白と合わせると、偶然にもトリコロールカラー。

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そして、フランスのクリスマスならではの「ご馳走の窓」も定番

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大人になっても楽しいのは、やっぱりご馳走のテーマ。1度はしてみたいのが、こんな夢の食卓……全部とはいかないけれど、店内ですぐにでも買えてしまうという誘惑が待っています。どちらのデパートも、この時季しか手に入らないもの、世界中の美味しいものの選りすぐり。12月の週末には、大混雑です。

そして、毎年、新鮮な驚きをくれる名物・巨大ツリー

クリスマス休暇には、この舗道も人でぎっしりで、初詣の参道みたいに前に進むことも後ろに戻ることも出来なくなったりするので、メトロの駅に行くのに、ギャラリーラファイエットデパートの中に入って横切って行こうとすると……

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今度は、地上階の中央ホールにある(こちらも名物)巨大クリスマスツリーの写真を撮ったり見上げて動かない人(というよりも群集)で、足止めになったりするのでご注意を。

そういう私も、毎年ずいぶん長いこと眺めているひとり。想像以上のなんとも素敵な空気に動けなくなってしまいます……。ひとしきり下から見上げた後には、上階をウィンドーショッピングしながら、ぐるぐると。あっという間に時間が過ぎてしまうんですけど、とても満ち足りた気持ちになるのが不思議。
今年は、ショーウィンドーのディスプレイ同様、白1色の紙がテーマだと聞いていたので、いつものような華やかさはないのかと思いきや、なんともいえない存在感ですよね。これらすべて、フランス人アーティストのLorenzo Papace ロレンゾ・パパスによるもの。

毎年、ここのツリーには素敵な驚きでいっぱい。そして、それがクリスマスへのカウントダウンのスイッチ・オンのタイミングのような感じです。公私共に何かと慌しくなる年の瀬で、1番大変なのが、家族や親戚・親しい人へのクリスマスプレゼント探し! (と私の周りでは、誰もが口を揃えてそう言います)。だから、12月はデパートも多くの専門店も日曜日でも営業していて、この通りも、週を重ねるごとに人で膨れ上がっていくわけです。

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シャンゼリゼ大通りのイルミネーション点灯は、11月21日から。クリスマスマルシェは、もう始まっています。そちらは、追ってまた。

オスマン通り

この記事を書いた人

ボッティ喜美子

ボッティ喜美子仏日通訳翻訳・ジャーナリスト

フランス在住。東京で長らく広告・PR業に携わり、1998年に渡仏。パリとニースで暮らした後、2000年からパリジャンの夫の転勤で南米ブエノスアイレスへ3年、出産も現地で。パリに戻り、地中海の街マルセイユへ転勤して13年。南仏拠点で時々パリの実家へ、家庭優先で仕事しています。Framatech社主催の仏ビジネスマン対象のセミナー『日本人と仕事をするには?』講師は10年目(年2回)。英語・スペイン語も少々。

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