そろそろ紅葉が見頃を迎える季節。
秋田県は鮮やかな秋色が広がる、絶景の紅葉地が数多くあります。
滝や湖、名峰・鳥海山など、自然豊かなスケール感あふれる絶景が楽しめるのも魅力のひとつ。
今回は、秋田県のおすすめ紅葉スポット3選と観光の魅力をご紹介します。
息をのむような美しい景色とともに、観光も満喫できる旅に出かけてみませんか?
秋田県北秋田市の名瀑「安の滝」秋田屈指の紅葉スポット

秋田県北秋田市にある安の滝は、日本の滝百選にも選ばれている名瀑。
二段構成、落差約90mの滝は迫力満点で、紅葉の季節には滝の周囲が赤や黄色に染まり、鮮やかな彩りに包まれます。
駐車場からは徒歩40分ほど。
登山道は整備されていますがアップダウンがあるため歩きやすい靴、または本格的な登山靴で訪れるのがおすすめです。
森の中を歩いていくと、木々のすき間から滝の音が聞こえはじめ、少しずつ姿が現れていきます。
二段の滝を正面から見上げたときのスケール感は圧巻で、紅葉と水の白さのコントラストが一層際立ちます。
おすすめの時間帯は午前中。
朝日が差し込むと滝と紅葉が輝き出し、幻想的な風景を楽しめます。
秋田県の自然の奥深さを感じたい方、紅葉トレッキングを楽しみたい方には、ぜひ訪れてほしい場所です。
●安の滝
秋田県北秋田市阿仁打当国有林地内
エメラルドグリーンの渓流を彩る「抱返り渓谷」

角館から車で約15分。
紅葉と蒼い川が織りなす幻想的な光景で知られる「抱返り渓谷」は、秋田県を代表する紅葉スポットのひとつです。
遊歩道を歩くと、両側から木々が覆いかぶさるように続き、まるで紅葉のトンネルを抜けていくよう。
足元を流れる玉川はエメラルドグリーンに輝き、紅葉の赤や橙とのコントラストが見事です。
渓谷の中ほどにある「神の岩橋」からの眺めは特におすすめ。
吊り橋の上から見下ろすと、透明感ある水面に紅葉が映り込み、息をのむ美しさです。
見頃は例年10月下旬から11月上旬。
午前中は柔らかな光が紅葉を明るく照らし、穏やかな雰囲気に。
午後は太陽の傾きとともに光が変化し、幻想的で印象的な景色を堪能できます。
雨上がりの日には、葉が濡れてより深みのある色合いに。
静かな水音を聞きながら歩く紅葉の渓谷は、まるで時間がゆっくり流れているような感覚に包まれます。
●抱返り渓谷
田沢湖卒田~角館町広久内
雪と紅葉の共演「鳥海山」東北の大自然を感じる旅

秋田県と山形県の県境にそびえる鳥海山は、「出羽富士」とも呼ばれる秀麗な山です。
鳥海山を訪れるなら、ぜひ「矢島口」へ。
山頂を望む開放的なロケーションからは、早朝に朝日が山肌を照らし、紅葉が金色に輝く絶景が広がります。
まさに自然が生み出す感動の一枚です。
紅葉のグラデーションが山肌を彩り、そこに初雪が差し込む瞬間は息をのむ美しさ。
初冠雪が早い年には、紅葉と雪が同時に見られる自然が織りなす奇跡の瞬間に出会えることもあります。
また登山口へと続く県道は秋になると道の両側にブナやカエデが色づき、黄金色のトンネルのような景色が広がります。

そして矢島口周辺には、鳥海山が水面に映り込む絶景スポット「善神沼」も。

風のない穏やかな日は、澄んだ水面に鳥海山の姿がくっきりと映り、鏡面世界を楽しむことができます。
昼が近づくにつれて風が出やすくなるため、リフレクションを狙うなら午前中の早い時間帯がおすすめです。
●鳥海山矢島口 アクセス
●善神沼
秋田県由利本荘市矢島町元町
まとめ
秋田県の紅葉はスケールと色彩の豊かさが魅力です。
安の滝の力強い水流、抱返り渓谷の静けさ、そして鳥海山の雄大な山景。
それぞれの場所がまったく異なる表情を見せてくれます。
自然の中にある静かな時間を楽しんでみてください。
ぜひこの秋は紅葉を巡る旅へ。
自然が描く秋のグラデーションに、心を奪われる体験が待っています。



