「奈良の鹿はどこで見られますか?」と関西以外の人から聞かれることがあるのですが、奈良の鹿は近鉄奈良駅に着いて5分も歩けば嫌でも遭遇します。ただ、エリアごとに楽しみ方が異なるように感じるので、個人の独断と偏見により、それぞれのスポットの特徴をご紹介します!
鹿を見るなら近鉄奈良駅が便利
奈良公園徒歩圏には「奈良駅」と「近鉄奈良駅」がありますが、奈良公園に近いのは近鉄奈良駅です。近鉄奈良駅から奈良公園方面に数分歩けば、まず①あたりで鹿に出会うでしょう。
初めての遭遇なので、テンション上がるかもしれませんが、ここはスルーしてもOK。ここから進むといたるところで嫌でも鹿に遭遇します。
東大寺南大門周辺
続いて②の東大寺南大門エリア。大仏殿へと向かう時に通る大きな門で、東大寺の正門となります。奈良といえば「東大寺の大仏」。観光客が多く訪れる場所です。奈良の鹿に免疫を持たないウブなインバウンドを狙って。鹿たちが鹿せんべい売り場の前で張り込みをしています。
多くのインバウンドが捕まるスポットですが、絵的には楽しいので、シャッターチャンスを狙うにはおすすめ。
8時頃からは団体客の大型バスが乗りつけて大混雑するので、訪れるのは早めがおすすめです。
芝生エリア
③と④は広々とした芝生の上で鹿たちが寛いでいる様子が、「ザ・奈良」なエリアで、ファミリーに人気です。
鹿に意地悪をすると(鹿せんべいをあげないなど)、どこまでも追いかけられる、見通しの良い場所でもあります。奈良公園に行くなら、もう鹿の糞のことは忘れてください。気にしていると、どこも歩けません(笑)
雑木林エリア
⑤はちょっと特殊なエリアで、カメラマンが好むエリアです。木々の間から光が射し込み、なんとも言えない神秘的な写真が撮れます。
カメラマンが気配を消して低姿勢で鹿にレンズを向けていることがあるので、蹴とばさないように注意が必要です。
愛護会の人がたまにいるエリア
⑥では愛護会の人が鹿にエサをあげていることがあります。
ハーメルンの笛吹きのような感じで、今まで周りにいた鹿たちがゴッソリと連れていかれてしまいます(笑)
春日大社参道もおすすめ
春日大社参道も素敵です。石畳や燈籠に鹿のコラボが奈良らしくていいですよ。
鹿とたわむれながら歩いていると、時間が経つのがあっという間です。
春夏秋冬おすすめの奈良公園
奈良公園はどの季節がいいか。結論としては、真夏以外はいつでもおすすめです。真夏もおもしろい鹿の行動が見られるのでいいのですが、危険な暑さの中を歩くのは避けたいところ。
春は桜。特に遅咲きのナラノヤエザクラやナラノココノエザクラと鹿のコラボが最高です。秋はイチョウの絨毯の上の鹿の姿が最高に映えます。冬は鹿の吐く白い息が写真的に素敵!
是非春夏秋冬の奈良をお楽しみください。
●奈良公園
〒630-8501 奈良市登大路町30