これまでに多くのホテル、宿泊施設を取材し、その中でも特にお気に入りの施設のひとつとなった「OMO5小樽(おも)by 星野リゾート(以下、OMO5小樽)」さん。小樽市指定建造物の旧小樽商工会議所に宿泊できる、昭和初期のノスタルジーを感じられるホテルステイが人気となっています。
今回の記事では、そんな魅力あふれる「OMO5小樽」さんで体験したホテルステイを魅力たっぷりにレポート。この記事を読めば、思わず泊まってみたくなるレトロでおしゃれな空間にきっと興味惹かれることでしょう。
「OMO5小樽」一番の魅力は歴史的建造物に“泊まる”体験ができること

「OMO5小樽」さんがあるのは、小樽の玄関口・小樽駅と人気観光スポット「小樽運河」のちょうど間に位置する色内エリア。この周辺は国や小樽市が指定する歴史的建造物がたくさん建ち並ぶレトロな景観が魅力となっており、ただ街を歩いているだけでも小樽の歴史を感じられる魅力あふれるエリアとなっています。

そして同施設も、小樽市指定歴史的建造物を活用して宿泊施設を営業。2棟ある建物のうち正面から見て左側の建物(南館)は、旧小樽商工会議所の建物をできる限り当時のまま活用しています。

1933(昭和8)年に建造された鉄筋コンクリート造の建物には、小樽市指定歴史的建造物でることの証であるプレートが。小樽市内で歴史的建造物めぐりをする際はこのプレートを目印にすると良いかもしれませんね!

外観だけでなく、館内のいたるところにも商工会議所時代の名残がたっぷり。通路にあるレトロなデザインのドアや照明は当時のものを移設しているので、館内を歩いているだけで昭和初期の貴重なアイテムをたくさん目にすることができるところがポイントです。

南館の1階と2階をつなぐ階段も当時のままの姿で残されています。宿泊客が立ち入ることができるのは2階まで。3階へ行く場合はエレベーターを利用することになるので留意しておきましょう。
また、この階段の手すりは石でできているのですが、現在はこのように石を加工できる職人さんが少なく、とても希少価値の高いものとなっているのだとか。現代ではもうお目にかかれない珍しい建築技術に触れられる点も、歴史的建造物ならではの価値だといえるでしょう。
おすすめは断然「南館」! 客室そのものがレトロなフォトスポットに

今回筆者が宿泊したのは南館の2階にあるお部屋。共用部の通路からも、どこかレトロでおしゃれな雰囲気があふれていますよね♪

ルームキーはカードタイプ。「OMO」のロゴがたくさん並ぶスタイリッシュなデザインです。

こちらは同施設でオーソドックスなスーペリアルーム。セミダブルのベッドがふたつ並ぶシンプルな配置で、枕元には照明のスイッチや電源が集約されています。

浴室とトイレはセパレート。大理石調の壁はとても高級感がありますね! 洗面台は広く、ホットカーラーやコスメポーチなどを広げてもまだスペースのゆとりがありました。

こちらは以前宿泊した際に利用した「デラックスルーム」。スーペリアルームよりお部屋自体が広く、ゆったりとくつろげるソファーが置かれているところがポイントとなっています。
こちらも水回りはセパレートで、色味の濃い重厚感のある大理石の壁や床材が印象的でした。
アメニティの調達から観光ガイドまで完結する「OMOベース」

同施設をはじめ、OMOブランドのホテルで“施設の顔”ともいえる場所が「OMOベース」。館内に入ってまず目にする場所であり、ホテルステイ中のすべての必要事項をまかなえる画期的なスペースとなっています。

チェックイン、チェックアウトの際に必ず訪れることになるレセプションカウンターもここにあります。滞在中の困りごとや観光案内などはここにいるスタッフへ気軽に相談してみましょう。

OMOベースの一角に配置されているウェルカムドリンクはセルフサービスで楽しむことができます。この日は「こんぶスープ」が提供されており、港町のホテルならではのユニークなチョイスに思わず感激しました♪

OMOベースの奥でひときわ存在感を放っているのは、ホテル周辺の飲食店やショップなどをマッピングした「Go-KINJO MAP」。同施設はディナーの提供を行っていないので、このマップから気になるお店をチョイスして足を運んでみましょう。
また、このGo-KINJO MAPの周囲には旧小樽商工会議所で使用されていた珍しいアイテムや設備がちりばめられているので、骨董品や歴史建築に興味のある方はぜひあわせて注目してみてくださいね!

冬場はスキーやスノーボードを目的として北海道を訪れるお客さんが増える時期。小樽市内および周辺エリアには数多くのスキー場があり、その運営状況はインフォメーションマップにてほぼリアルタイムの状況を確認することができます。
2025年12月は例年より積雪が少なくこの日の小樽も高気温&積雪ゼロの状態でしたが、それでも一部のスキー場はオープンしていました。市街地の天気と山の天気がまったく違うということがよくあるので、ここでゲレンデのおおよその状況を知ることができるのはとても嬉しいサービスですね♪

また同施設は、客室に備え付けられているアメニティはほとんどなく、必要なものをOMOベース内のアメニティコーナーから持っていくシステムとなっています(一部有料)。館内着もここにあるので、自分にあうサイズのものをレンタルしていきましょう。
宿泊者のみ利用可能! ランプの光が揺らめく癒しの空間「OMOカフェ&バル」

3階にある「OMOカフェ&バル」は、宿泊者のみ利用することができるラウンジスペース。朝食サービスを利用する場合は、翌朝ここが朝食会場となります。

ここに並ぶのは、やわらかい光が揺らめくたくさんのガラスランプ。小樽はガラスのまちとしても有名ですからね! これらのランプには、毎日OMOカフェ&バルのオープン時にスタッフのみなさんが手作業で火を灯しています。
このガラスランプはエレベーター前のカウンターのほか各テーブルにも置かれており、温かみのあるランプの灯を眺めながらゆったりとお酒やスイーツを楽しむことができる点がこのスペースの目玉! 見ているだけでとても癒されるので、ドリンク1杯だけでも飲みに足を運ぶ価値がありますよ♪

また、ここでは希少なアンティークのオルゴール演奏も行われており、ゆったりくつろぎながらオルゴールの演奏を楽しむことができます。
施設から徒歩圏内にある堺町通りにはたくさんのオルゴールショップがあるので、観光時にオルゴールに触れ、興味を持つ方もきっと多いのではないでしょうか。

アンティークのオルゴール横に設けられているのは「オルゴールライブラリー」。ここにあるオルゴールは部屋に持っていって楽しむことができるので、気になるものがあれば利用してみてはいかがでしょうか。

OMOカフェ&バルの中央には季節ごとに変わる装飾が。訪問時は12月だったこともあり、プレゼントやツリーのオブジェが飾られていました。

ツリーに吊り下げられているオーナメントはすべてオルゴール。しかも、すべてクリスマスソングで統一されているというこだわり様です。
気になる曲はその場で鳴らしてOK。オルゴールの音色でクリスマス気分を満喫するのもまた一興ではないでしょうか。
小樽駅から徒歩9分の好立地! もちろん提携駐車場も完備

今回ご紹介した「OMO5小樽」さんは小樽駅から徒歩9分の好立地にあり、公共交通機関を利用しての訪問時もアクセスは大変良好。車での訪問を検討している場合は、施設隣の敷地にあるコインパーキングが提携駐車場となっているので、こちらの利用が可能です。
これからの季節はウィンターアクティビティの拠点として小樽がにぎわいを見せる時期。「小樽雪あかりの路」など冬イベントの開催もひかえているのでさらに注目度が高まることでしょう。
この記事を読んで「OMO5小樽」さんに興味を持ったという方は、ぜひお早めに宿泊のご予約を!
北海道小樽市色内1丁目6-31



