秋田港の湾岸部にすっと立ち上がるガラスの塔、セリオンタワー。
高さ143メートルの端正な姿は、地元の人から長年愛され続けています。
空気、風、海、そのすべてが秋田ならではの表情をもたらし、
訪れた人に静かな豊かさを届ける場所です。
秋田港に満ちる開放感
セリオンタワー周辺に足を踏み入れると、
まず感じるのは、しっとりとした海風です。
日本海側特有の伸びやかな風。
空気そのものの軽さ。
湿り気を含んだ風が穏やかに抜けていく港の空気感。
塔のガラス外壁は、空の色をそのまま写し取り、刻々と変化する光の表情を映し出す存在です。
周囲に大きな建物がないため、空の広がりは圧倒的。
視界を遮るものがなく、空と海を結ぶ水平線が伸びる港の景観。
ただ立っているだけで呼吸が深くなるような開放感です。
のんびり過ごせる港のリスタ広場
またセリオンには、セリオンリスタと呼ばれる室内温室もあります。
季節の移ろいが可視化される植栽が並び、
訪れるたびに違った表情を見せる港の植物景観です。
また、子どもが体を動かして遊べるスペースも設けられてます。
走り回る子どもの声はとてもにぎやかで、家族連れが自然と集まる場所です。
リスタ内のステージでは地域のイベントが開かれることもあります。
室内なので寒い冬でも遊ぶ事ができるので、地域の方々の憩いの場になってます。
歩くだけで深まる旅
セリオンタワーの足もとから伸びる海沿いの散策路は、
のんびり歩きたい日にぴったりのスポットです。
観光地の賑やかさとは少し離れた、
ゆったりとした港の空気が広がっています。
地元の方が散歩を楽しんでいたり、
釣りをして静かな時間を過ごしていたり、
秋田港ならではの素朴な日常が自然に目に入ってきます。
歩いているだけで、海や風、空の気配が心地よく体に馴染んでいきます。
この場所では、特別な目的がなくても大丈夫です。
ただゆっくりと歩くだけで、
気持ちがすっと軽くなるような不思議な心地よさがあります。
見どころを追いかける旅ではなく、
自分のペースで過ごす旅がここでは自然に生まれます。
忙しさを忘れて、深呼吸しながら散策したくなる港の空気。
心を静かに整えてくれる、秋田港ならではの散歩時間です。
終わりに
海の風を感じながら、ゆったり散策が楽しめる秋田港エリア。
セリオンタワーの透明なガラスと、セリオンリスタの季節の植栽がつくる開放的な景色は、
気軽なお出かけにもぴったりのスポットです。
海を眺めたり、植物を眺めたり、広場で過ごしたり。
思い思いの過ごし方ができる港の時間。
のんびりしたい日や、リフレッシュしたいときに立ち寄りたい場所です。
●セリオンタワー
秋田県秋田市土崎港西1丁目9-1
