たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!? たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた
日本

たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!?たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた

筆者は大阪生まれ大阪育ち、昭和生まれの大阪人ですが、実は最近たこ焼きを食べていません。というのも、今もてはやされているふわとろの「大阪のたこ焼き」は、私が子どもの頃に食べていた8個100円程度の大阪庶民のおやつだった「たこ焼き」とはちょっと違うのです。「あの懐かしの味をもう一度…」と、思っていた時に出会ったのが元祖たこ焼きの「会津屋」さんです。今回は会津屋さんの元祖たこ焼きと元祖ラヂオ焼きを食べ比べてみました!

元祖たこ焼きの会津屋

会津屋は今から90年以上も前に創業された、後に大阪名物となる「たこ焼き」を生み出したお店で、昨今の流行りでオープンしたたこ焼き店とは一味違います。いや、もちろん今流行りの大きなふわとろのたこ焼きも美味しいんですよ。でも、あれは本来の大阪のたこ焼きとはちょっと違うんですよね…。

会津屋にはたこ焼きの前に「ラヂオ焼き」という商品がありました。これは、「たこ」ではなく「すじコン」を入れて販売していたもの。聞いただけでもビールが欲しくなりますよね(笑)

そこから、お客さんの「大阪は肉かいな。明石はタコ入れとるで。」の一言で、たこを入れて試作を重ね、ここに「たこ焼き」が爆誕!というわけです。

天王寺Mio店へ

会津屋の本店は西成区の玉出にありますが、今回は天王寺Mioの「エキうえスタンド」の店舗へ。ちょい食べ・ちょい飲みのお店が軒を連ねるコスパの良い飲食エリアです。

たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!?たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた


会津屋さんは午後の早い時間からすでに大繁盛。こんな時間からビールを楽しんでいる人も! 天王寺らしい雰囲気です(笑)

たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!?たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた


鉄板を見ると、今どきのたこ焼きのそれよりも少し小さめ。大阪人の私としては懐かしいサイズ感!

2種盛りで食べ比べ

せっかくなら「元祖ラヂオ焼き」と「元祖たこ焼き」を食べ比べてみたいという人が多いのではないでしょうか。私がまさにそのタイプで、メニューをじっくりと探したところ、2種盛りを発見。

たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!?たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた


左が「元祖ラヂオ焼き」で、右が「元祖たこ焼き」。合計14個ですが、今のたこ焼きよりもサイズが小さいので、おやつ感覚で食べられます。

たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!?たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた


ソースがかかっていないので不思議に思われる人もいるかもしれませんが、会津屋の生地はダシが効いているので、ソースなしで美味しいんです! もちろんお好みでソースをかけてもOK。

たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!?たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた


こちらは「元祖ラヂオ焼き」。中にはすじコンとネギがぎっしり。濃厚な味で、これはビールが進む!今のたこ焼きよりもサイズが小さく、外側がカリっとしているのも特徴。昔の大阪のおやつを思い出させるサイズ感と食感です!

たこ焼きの前身“ラヂオ焼き”って何!?たこ焼きとラヂオ焼きを食べ比べてみた


続いて「元祖たこ焼き」。こちらは「元祖ラヂオ焼き」の後に食べるとあっさり上品に感じます。もう少しカリっと焼くと、私の知っている昔の大阪のたこ焼きにかなり近い味になりそう!

ビジュアル的にインパクトのある今どきのたこ焼きもいいですが、昔ながらの懐かしい会津屋のたこ焼き&ラヂオ焼きは間違いのない大阪の味! 他にはない「ラヂオ焼き」は絶対に試してみてくださいね。

会津屋 天王寺Mio店

大阪府大阪市天王寺区悲田院町10-48 天王寺Mioプラザ館 M2

この記事を書いた人

ヒイラギ

ヒイラギトラベルライター

国内中心に飛び回るトラベルライターです。心に残る風景、注目のグルメ・イベントを中心にお伝えします。

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