名古屋近郊に日本でも珍しい、通称「サッカー神社」があるのをご存知でしょうか。由緒正しい古社「白山宮」の境内にひときわ目立つ、モダンなデザインの「足王社」がその正体。ワールドカップで活躍の日本代表選手達も参拝したことでも知られる足王社は、足腰を守る神様が祀られており、サッカーに限らずスポーツ選手達から篤い信仰を寄せられているのだとか。折しもワールドカップアメリカ大会が開催のタイミングで、興味を持ったので早速足を運んできました。
名古屋から足を伸ばして縁結びの神様・白山宮へ

名古屋のパワースポットといえば、熱田神宮が圧倒的な知名度を誇ります。しかし少し足を伸ばすと古墳時代から続く聖地があると耳にした筆者は、リサーチを行い早速現地へ。そこは名古屋駅から地下鉄とバスを乗り継いで1時間強。「白山宮」と呼ばれる古社が鎮座しています。先日ご紹介した東京の白山神社と同じ、縁を「くくる」女神・菊理姫命を祀った神社ということで、重なる偶然から神様に導かれているような気分になりました。
■白山神社の記事『白山神社―都内にひっそり鎮座するご縁をつなぐ女神のパワースポット』

白山宮は小高い丘に鎮座しており、大鳥居から始まる軽い坂を経て、さらに階段を上ったところに社殿があります。その脇には木々が生い茂っており、まるで境内を守っている結界のような空間が広がっていました。

参道の右側に祓戸大神の石碑があるので、一礼して自身を祓え清めて神域へ進む準備をします。

ご由緒
白山宮は古墳が残っていることからも、聖なる地として大事にされていたことがわかります。16世紀に入ると、当時の城主が加賀の白山(白山比咩神社)から勧請し、祭司を司ったことから「白山宮」と変遷して現在に至ります。
ご祭神
【主祭神】
・菊理姫命(くくりひめのみこと)
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
・大巳貴命(おおなむぢのみこと)
【配祀神】*
・大山祗神(おおやまづみのかみ)
・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
・稻田姫命(いなだひめのみこと)
*配祀神(はいししん)とは、神社の主祭神のお隣や周囲に併せて祀られている神様のこと
サッカー選手が参拝する神社「足王社」とは!?

社殿に向かって右側には、先述のサッカー神社こと「足王社」が異彩を放っています。というのも近年の境内バリアフリー化の流れでリニューアルされたお社なのです。現代アートを思わせる建築デザインは、数年前にグッドデザイン賞を受賞したとのこと。木材を活用した曲線美が鎮守の杜と妙に調和しているのが印象的。

ご由緒
もとは近隣の裏街道沿いに祀られていたお社が、白山宮に遷座され現在に至っています。
ご祭神
足名椎神(あしなづちのかみ)

さらに撫でると痛みが取れる伝説で有名な「痛みとり石」も、足腰を使うサッカー選手をはじめ、各競技のアスリート達がこぞって参拝するパワースポットになっています。

特にワールドカップ日本代表選手達も参拝に訪れ、関連グッズが展示されているのも印象的。その流れでサッカーファン達も白山宮を訪れるようになり、青い折り鶴を奉納して選手達の活躍とチームの勝利を願っているそう。
白山宮の更なる魅力―女性に優しい神社から古墳まで

白山宮の魅力はまだまだあります!
先ほど白山宮で祀られている神様の名前をお伝えしましたが、菊理姫命をはじめ女神様が多いのに気づいた方もいらっしゃるのでは。さらに社殿の隣には、女性参拝客は見逃し厳禁の「香良洲(からす)神社」が鎮座しており、婦人病快癒や安産などのご利益を授ける稚日女尊(わかひるめのみこと)が祀られています。

また、冒頭で述べたとおり白山宮はもともと古墳の土地。日本にはかつて古墳だった丘の上に神社が建立されるケースは珍しくなく、古代から神秘的なパワーを放ち続けているとも言われています。さらに白山宮は現在でも境内に古墳跡が残る神社で、歴史好き・古墳マニアにとってはたまらないスポットなのです。

大鳥居から続く参道から脇道に逸れると、社殿付近とはまた違う雰囲気に包まれた空間が広がっていました。あいにく筆者が参拝した際は工事中だったため、ゆっくり過ごせませんでしたが、長き歴史を経てきた風格を肌で感じられましたね。

丘全体が聖域の白山宮ですが、これだけたくさんの要素が凝縮されており、大変見応えある神社でした。さらに不思議なことに、丘の裏側にある駐車場に出てみるとまた雰囲気が変わる印象を受け、やはり境内の木々がこの古社を守っているのだなと感じたのでした。
アクセス方法

それでは最後に気になるアクセス方法について解説します。下記の通り、名古屋の中心部から地下鉄とバスを乗り継ぐ流れです。またバスの本数が限られているので、事前に時刻を調べておくと良いでしょう。
①名古屋市地下鉄・鶴舞線の終点「赤池駅」下車(1番出口)
②駅前のバス停3番乗り場から名鉄バス「80系統長久手古戦場駅行」に乗車
③「白山」で下車。進行方向にある横断歩道を渡り、境内まで徒歩約10分弱
また赤池駅の先は名鉄豊田線に変わりますが、隣の「日進駅」からタクシーで直接境内まで向かう方法も一案です。タクシー配車アプリで予約しておくと安心です。
どの駅を最寄り駅にするかが鍵になるので、ご自身のスケジュールに合わせて良い方を選んでください。良いお参りを!
●白山宮
愛知県日進市本郷町宮下519




