海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!

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海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!

巳年の今年は弁財天へのお参りがトレンド。弁財天は開運が得意な神様なので、ぜひ参拝に出向きたいところ! 今までも何カ所か弁財天を祀った神社仏閣をご紹介してきましたが、今回は愛知県にある八百富神社へ行ってきました。

八百富神社では弁財天はもちろんのこと、ほかにもお稲荷さんや大黒様、そして龍神など、強力な開運の神様達が勢揃いしています。しかも、神社創建前から島全体が神域として崇められていたとあって、パワースポットとしてもハイレベル。

また、近くでステキな古民家カフェも発見できたので、こちら参拝後の小休止にぜひ立ち寄っていただきたいです!

八百富神社とは?

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


今回のお目当ての八百富(やおとみ)神社、通称・竹島弁天は、愛知県の豊橋にほど近いJR蒲郡(がまごおり)駅から徒歩圏内に鎮座しています。南口を出て海へ向かって直進後、「マリンロード」と呼ばれるバス通りを左折。しばらくすると竹島水族館と隣接する、ホテル竹島の脇道を進むと小島が見えてくるはず―これこそ今回の目的地・弁財天が宿る「竹島」です!

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


まずは遥拝所でご挨拶を済ませてから、島へとまっすぐ伸びる「竹島橋」を渡りましょう。水面に光が反射して、島周辺がキラキラと輝いているように見えました。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


「八百富」と、名前からして開運度が高そうなこちらの神社は、1181年の創建と伝えられており、なんと鎌倉時代の手前にまでさかのぼります。創建には日本史でも知られる歌人・藤原俊成が関わっているのだとか。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


なんでも俊成がこの地の開墾を行っていた際(今風にいうと「地域開発担当」といったところでしょうか)、海に囲まれた景色を見て、京の都にほど近い琵琶湖の竹生島に似ていると感動。その後竹生島の弁財天を勧請したのが、八百富神社の起源として伝えられています。ちなみに島の名前「竹島」は本家・竹生島の竹を2本ご神体として移植したことに由来します。

【竹生島の弁財天について詳しくはこちら】

『2025年巳年に行きたいパワースポット・日本三大弁財天の竹生島へ』


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本土側の陸地と島を結ぶ橋の長さは387m。なんと昭和7年まで橋がなく、それまでは船でお参りに出向いていたそうです。縁結び・諸芸上達・安産・開運厄除・商売繁盛のご利益がいただける上に、参拝のハードルが高いわけで、当時は今よりもより一層、ありがたみが強かったのかもしれませんね。

八百富神社

愛知県蒲郡市竹島町3-15

島全体がご神域―八百富神社の本殿・摂社末社

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橋を渡り切り大鳥居をくぐると、そこは島全体に広がる神様の世界。小高い丘の上に本殿があるのでしばらく階段が続きます。うっそうと生い茂った木々が、どうも本土と違うなと思っていたら、その独特な生態系から竹島全体が天然記念物に指定されていました。

101段の階段を上って最初に見えるのが「宇賀神社」をはじめとする摂社末社群です。いわゆるお稲荷さんでおなじみの、宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を祀った宇賀神社。その斜め前には大黒様を祀った「大国神社」が鎮座しており、本殿へたどり着く前から、すでに金運・開運UP力を持つ豪華な神様たちが揃っているではありませんか!?

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本殿手前の「千歳神社」は創建者・藤原俊成が祀られています。というのも俊成は「詩聖」と呼ばれた藤原定家の父親で、自身も和歌に秀でた才能を持っていたこと、さらに当時としては珍しく91歳の天寿を全うしたことから、学問、表現力、長寿のご利益をいただけることで知られています。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


そしていよいよ、中央に堂々とたたずむ本殿。ここに弁財天が祀られています。お賽銭箱のそばには「福種銭」が置かれているので、弁財天にあやかりたい方はぜひこちらを持ち帰ると良いでしょう。

龍神スポット発見!?島を1周で浄化

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


本殿でお参りを済ませてそのまま回れ右・・・はしないでください! ここからさらにパワースポットを堪能できる、ディープな竹島の世界があなたを待っています。拝殿に向かって左脇を進むと、力強い八大龍王ののぼりが連なる参道に続いており、龍神スポット「八大龍神社」へと導かれます。ご祭神は海の神様・豊玉彦命(トヨタマヒコノミコト)。現在にも伝えられている『龍神略縁起』によると、藤原俊成が見た夢でのお告げが神社創建の起源だそうです。

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俊成が見た夢とは・・・

「この海底で年月が経過すること数百年に及んでいる。この島に社を建て私を祀るならば、永く守護をあたえよう」

夢のお告げの通り、俊成は海底に網を入れさせたところ、なんと龍神のご尊体が出てきたという・・・以来、ご尊体を水を司る神様として、海上安全、雨乞いなど、人間達の願いを叶えてくださる龍神様として信仰集めてきたと言い伝えられてきました。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


「竹島には本当に龍神が宿っているのかも!?」と思わず信じたくなるような場所があるので、ぜひ境内の後ろへ回ってみてください。突如視界が広がり、天気が良ければ青く透き通った海が一面に広がります。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


龍神岬の碑があり、社殿よりもさらに海に近いこここそまさに、「龍の住処」という感じがするのは私だけでしょうか・・・?

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


神社の裏手は遊歩道が整備されているので、自然を感じながら島を一周するのがおススメ。(雨が降ると足元が滑りやすくなるので要注意)あくまで筆者個人の感覚ですが、拝殿が集中する島内のエリアと、海辺のエリアとでは放つエネルギーが全く異なっているように感じました。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


周囲620m、高さ24mの決して大きな面積ではないのですが、本土と様相ががらりと異なっているのも印象的。今回夏に参拝したせいか、南国の森に迷い込んだかのような錯覚に陥ってしまいました。パワースポット好き、歴史好き、そして自然好きの方々にイチオシの開運神社だと思います!

県外からのファンも多い古民家カフェで一休み

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


蒲郡駅~八百富神社周辺エリアは、水族館や海洋博物館「生命の海科学館」など、知的好奇心を刺激するスポットも多く大変魅力的。都心の混雑から解放され、静かに時間をかけて楽しめる穴場といえるでしょう。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


さてそんな蒲郡駅周辺で、最後に筆者がおススメしたいのが古民家カフェ「伊藤珈琲店」です。駅の北口から5分ほどの平坂街道沿いにたたずむこちらのカフェは、時間によってはほぼ満席となってしまう知る人ぞ知る存在。駐車場に地元エリアのみならず隣県からの車も停まっていたことから、それだけでも愛されるカフェだとわかります。

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


店内は昔の大きなおうちをそのままカフェに改装した内装。複雑に入り組んでいるものの、窓が多いので開放的で、懐かしい昭和のアイテムが自然体でディスプレイされています。まるでジブリ映画に出てきそうな雰囲気にすっかり魅了されつつ、参拝とミュージアム巡りを終えて疲れた体を休ませます。手作りのホットサンドもあっという間に平らげてしまいました!

コメダを生んだ中京エリアの喫茶店の例外にもれず、モーニングメニューも充実しており、豊富なメニュー、ランチ~ティータイムの幅広い時間帯で利用可能なのもイチオシポイントです。

●伊藤珈琲店

愛知県蒲郡市神明町10-9

あなたは信じる!?竹橋を渡るときのジンクス

海に浮かぶ神秘の島のパワースポット―八百富神社の弁財天に開運祈願をしよう!


最後に八百富神社についてちょっとしたジンクスをお伝えします。神社の公式の情報ではなく、あくまで口コミレベルのお話ではありますが、八百富神社へ向かう竹橋を渡る時に、

・恋人や夫婦で渡る際は、しっかり手をつなぎ振り返らずに渡りきると2人は幸せになれる

・参拝後渡りきるまで振り返らない。振り返るとご利益を神様にお返しすることになる

と言われているのだとか。嘘か誠か、信じるも信じないもあなた次第です。