自然志向・健康志向が強いドイツは、オーガニック大国。
野菜や果物などの生鮮食品はもちろんのこと、化粧品や日用品、さらにはお菓子にいたるまで、さまざまなオーガニック商品をいたるところで見かけます。
お土産としてもおすすめな、ヘルシーでおいしいドイツのオーガニックお菓子をご紹介します。
ALNATURA「Beeren Shokoliert」
「アルナトゥーラ(ALNATURA)」は、ドイツに住む人なら誰もが知っているといっても過言ではないほどよく知られたオーガニックブランド。
ドイツ初のオーガニックスーパーであり、ドイツ各地に60以上の自社店舗を展開しているほか、主要なスーパーやドラッグストアにオリジナル商品を卸しています。
こちらは、フリーズドライのラズベリーとブルーべリーをチョコレートでコーティングした、日本にはあまりないタイプのお菓子。しかもコーティングのチョコレートは二種類で、一種類はミルクチョコレート、もう一種類はヨーグルト風味のホワイトチョコレートという芸の細かさです。
甘酸っぱいベリーとチョコレートが好相性。チョコレート菓子にしてはやや酸っぱめですが、ベリー好きな人にはたまらないはずです。
ALNATURA「HAFER CRUNCHY WALDBEERE」
朝食フレークというべきか、おやつというべきか、微妙な感じではありますが、とにかくおいしいのがこのベリー風味のフレーク。
イネ科の穀物であるエンバクを使ったクリスピーな食感のフレークで、フリーズドライのラズベリーやブルーベリーなどがブレンドされています。
そのまま食べてもいいですが、ヨーグルトと混ぜて食べても美味。カットしたフルーツやはちみつなどを加えると、ちょっと豪華な朝食になりますね。
ALNATURA「Schoko Reis Waffeln」
日本ではほとんど見かけませんが、ヨーロッパではポピュラーなライスワッフル。ポップコーンを固めたような軽い食感で、小麦を含まないグルテンフリー食品として人気があります。
クリームチーズやジャムを塗って朝食などに食べられることも多いですが、こちらはチョコレートでコーティングしたおやつとしてのライスワッフル。
これが「お米」だと思うとなんだか不思議な感じがする、米の新境地にふれてみてください。
ALNATURA「Gummibären Mix Rote Früchte」
ドイツのグミといえば「ハリボー(HARIBO)」がおなじみですが、よりフルーティーで健康的なものを求めるならこちらがおすすめ。
イチゴやラズベリーといったベリーやザクロの果実成分を使ったグミで、グミ100グラムあたり果実成分が58グラムにもなるのだとか。驚くほどフルーティーで自然な甘さのグミです。
Campo Verde「Aprikosen Cookies mit Mandeln」
「カンポ・ヴェルデ(Campo Verde)」は2004年にドイツで設立されたオーガニック食品ブランドです。
アプリコットクッキーは、アーモンドが香り高い一品。カリッ・サクサクの食感で、スーパーで手に入るお菓子としてはかなりの上質感が味わえます。
細かく刻んだナッツやドライアプリコットが入っているので、食感の変化も楽しめますよ。
HUOBER「MINIS」
ドイツのパンといえば、ハート型をした「プレッツェル」が有名。プレッツェルはパンとしてだけではなくスナックとしても人気で、小さなハート型のサクサクしたプレッツェルスナックはビールのつまみなどとしてよく食べられます。
さまざまなメーカーが売り出しているプレッツェルスナックですが、「フーバー(HUOBER)」はパン職人Emil Huoberが自然原料にこだわったプレッツェルを生みだすべく設立したブランド。一口噛むと、小麦の香ばしさと岩塩の味わい深い塩気がたまりません。
今回ご紹介したミニのほか、ほかのメーカーからはあまり出ていないビッグサイズもあり、見た目にも楽しいお菓子です。
erdbär「FRECHE FREUNDE 100% BANANE & HIMBEERE」
ポップなパッケージが目を引く「エアドベアー(erdbär)」の「FRECHE FREUNDE」シリーズは、もともと「子どもたちはもっと野菜や果物を食べるべきだ」という理念に基づいて設立された、キッズ向けおやつブランド。
添加物なしで、砂糖を加えずともおいしい、子どもに安心して与えられるおやつとして人気を集めています。
こちらは、フリーズドライのバナナとラズベリーをミックスしたお菓子。加糖されていないので、ラズベリーだけを食べた瞬間「すっぱい!」と思うのですが、甘くまろやかなバナナと一緒に食べるとほどよい甘さになります。
ハチミツと一緒に、ヨーグルトなどにかけて食べてみるのもおすすめ。
GEPA「Zarte Bitter Orange 70%」
「ゲパ(GEPA)」は、1975年に設立されたフェアトレードのパイオニア的存在。オーガニック原料やフェアトレード認証を取得した原料を使い、発展途上国の生産者を大切にした商品づくりを続けてきました。
チョコレートは、国際ココア機関によって分類された、希少なファインフレーバーカカオのみを使用しています。
こちらは、ドミニカ共和国とサントメ・プリンシペ産のカカオを70パーセント使用したビターチョコレート。オレンジオイル配合で、ほんのり爽やかなオレンジの風味が楽しめます。
口溶けなめらかで大人の味。ミルクティーなどと一緒に少しずつ食べたくなるちょっとスペシャルなチョコレートです。
GEPA「Trinkschokolade」
チョコレートに定評のあるゲパからは、パウダー状の「飲むチョコレート(Trinkschokolade)」も出ています。マグカップ一杯分のミルクにティースプーン2杯分のパウダーを加えるのが目安。
パラグアイ、ドミニカ共和国、ペルー産のカカオ32パーセント使用した飲むチョコレートは、カカオが香り立つリッチな味わいが楽しめます。砂糖は未精製のてんさい糖が使われているのでしつこくなく、自然で優しい甘さにほっとします。
エキゾチックなイラストが描かれた缶もおしゃれなので、チョコレート好きにプレゼントしたらきっと喜ばれるはず。
Veganz「Schokokeks」
ほかのオーガニックブランドと違うところは、「ヴェガンツ(Veganz)」はオーガニックであり、ヴィーガンでもあること。
そもそもヴェガンツは、2011年創業のビーガン専門スーパー。ベルリンなどに自社店舗を展開していますが、2014年以降は一般のスーパーやドラッグストアなどにもプライベートブランドの商品を卸しています。
日本ではあまりなじみのない概念ですが、ヨーロッパでは肉や牛乳など一切動物性のものを摂らないヴィーガン人口が年々増えています。肉食の国ドイツでもそれは例外ではなく、ドイツにおけるヴィーガン人口はおよそ90万人にのぼるそう。
ヴェガンツのブランド商品のお菓子は、ヴィーガンでなくても食べてみる価値あり。それはもちろんおいしいからです。
筆者が特に気に入っているのがチョコレートクッキー。ハート型で見た目も可愛らしいチョコレートクッキーはココアの香り高く、軽くサクサクとした食感が楽しめます。ドイツのクッキーは甘すぎると感じることも多いですが、このクッキーはほどよい甘さで日本人好みの上品な味わいです。
Veganz 「Wirsing Chips Sweet Chili」
ヴェガンツの商品は、チップス系も独特です。こちらは縮れた葉っぱが特徴のサボイキャベツのチップス。日本ではまず見ないお菓子ではないでしょうか。
乾燥させたサボイキャベツに、エキストラバージンオリーブオイルやココナッツシュガー、唐辛子パウダーなどで味付けされています。
いかにも「健康的」という感じ。その見た目から、日本人ならなんとなく「海苔」を思い出してしまうかもしれません。ココナッツシュガーが加えられていますが、甘さはほとんど感じず、ほんのりしょっぱくてほんのりスパイシーです。
一口食べて「おいしい!」と思うようなものではありませんが、だんだんハマってしまう不思議なお菓子。ビールのつまみにもぴったりです。
ドイツには各地にオーガニックスーパーやオーガニック専門店がありますが、オーガニック商品は一般のスーパーやドラッグストアでも手に入ります。
専門店でなくとも必ずオーガニックコーナーがありますので、ドイツでオーガニック商品を探すときは「Bio」のサインを目印にしてください。
オーガニック商品はパッケージにも「Bio」のマークがついています。確実にオーガニック商品を手に入れたいときは、パッケージを見て確認すると間違いないですよ。