10月といえば飲兵衛さんの季節。ミュンヘンで開催されたオクトーバーフェスト2017には、ドイツのみならず世界中からビール愛飲家が集まりました。
そんなビール好きの一大イベントであるこのお祭り、最近では日本でもお馴染みになってきましたよね。もともと日本のビールはドイツビールの流れを汲んで醸造されているので、日本人には飲み慣れた味だったことも人気の理由の1つと言われています。
では、同じビール好きでもエールを愛するイギリスではどうでしょう? 実は、ロンドンでも毎年ドイツのビアフェスティバルを開催しているんです。
横浜とロンドン、2つの都市でドイツビール飲み比べレポートをお届けします。
German Village Festival in LONDON
地下鉄Mile End駅から徒歩数分。運動場や運河を内包するMile End Parkの一角に、横断幕が目印の特設会場が出現します。
入場は無料ですが、入口でボディチェックがあり、水のペットボトルを含め液体類は一旦ここで預けます。(帰りに受け取け取るのをお忘れなく!)
いざ入場! 会場内はこんな感じで、ずらっと長机が並んでいます。皆さんご存じの通りロンドンは天気の変わりやすい街なので、パラソルの下に場所を取るのがおすすめです。
平日の昼間ということもあって、まだ人はまばら……と思いきや、夕方を過ぎてもこの日はずっとこんな感じでした。うーん、やっぱりイギリス人はラガーよりエール派なのかも……?
何はともあれ、ビールを注文! サングラスを掛けたノリの良いサンタクロースが出迎えてくれました。ちなみに、イギリスではサンタさんのことを「Father Chritsmas(ファザー・クリスマス)」と呼ぶことが多いです。
ドイツのクリスマスマーケットでおなじみのCurrywurst(カリーヴルスト)もゲットして、いざ乾杯!
イギリスのソーセージは柔らかいものが多いので、いわゆるパリッとした食感のドイツソーセージは久々の味わいでした。やはり日本のビール文化はドイツの影響が大きいんですね。
また、日本の居酒屋でよく見かけるこの取っ手付きのビールジョッキですが、実はロンドンではかなりレア。パブでは、各銘柄ごとにグラスが用意されているのですが、ほとんどの場合、形は違えど取っ手のないものが主流なんです。
なぜかドイツではなく、ちょっぴり日本が恋しくなった瞬間でした……。
ドイツの雑貨や民族衣装を売っている小屋もあります。売り子のお姉さんが着ているのが、バイエルン地方の民族衣装ですね。
ビール大好き、お祭り大好きなイギリス人。でも「ラガーよりエールが好きだなー」なんて呟いていると「You are very British!」と言って喜んで仲間に入れてくれるので、やっぱり自国のエールが1番のようです。
この後は、もちろんパブに流れて夜まで飲んだくれましたよ!
Oktober Fest in YOKOHAMA
さて、ところ変わって、こちらは日本のオクトーバーフェスト in 横浜赤レンガ倉庫。入場料300円を受付で払ってリストバンドとパンフレットを受け取ります。
2日酔い防止の錠剤がついてくるあたり、日本だなー、と感心しつついざ入場! この日はあいにくの雨にも関わらず、会場はほぼ満席。生バンドの演奏もあり、悪天候を吹き飛ばす熱気と盛り上がりが出迎えてくれました。
うーん、やっぱり日本人はドイツビール大好きだよね!と再認識したところで、まずは1杯目のお店を探します。
数ある銘柄の中から、オクトーバーフェスト公式醸造所であるパウラーナーでオクトーバーフェスト限定のビールを注文。
このグラスはデポジット制で、返却時に1,000円が戻ってきます。酔っ払って割らないようにご注意を!
こちらは、ドイツ最古のピルスナーと言われているヤードランド醸造所のラーデベルガーピルスナー。飲む際の角度に要注意です。
色々迷った時は、飲み比べセットなんていう手もありますよ。会場内を店員さんがメニューを持って回っているので、おすすめを聞いてみるのもありです。
そして、イベント終了後、まだまだ飲み足りないという方には、野毛という素晴らしい飲屋街が待っていますよ。(JR桜木町駅を挟んで反対側です。)
まとめ
ロンドンと横浜、同じドイツビールのお祭りでも楽しみ方にお国柄が表れていますよね。お値段的には、ロンドンの方がややお財布にやさしいかもしれません(ヨーロッパのビールなら、日本に比べロンドンではかなりお得に飲めます)。
横浜の方は、イベントとしてきちんとオーガナイズされていて、ビールだけでなく非日常感を楽しめる空間があるのが魅力ですよね。
でも、どちらもビール好きが集うナイスなイベントであることは間違いなく一緒! もちろんビールの味も最高でした。そして、結局2軒目へ流れて行く飲兵衛の性も万国共通なんですよね……。