バブリーすぎ!メキシコの15歳のお祝い・キンセアーニョスに参加してみた!
メキシコ

リムジンで乗り付けた先には豪華なサロン。お人形のようなドレスを着て今日は私が主役! そんなメキシコのド派手なキンセアーニョスのパーティーをレポートします。

キンセアーニョスってどういう意味?

キンセアーニョスとはスペイン語で15歳の意味。ですが、単純に年齢を指すだけでなくメキシコの伝統的な15歳のお祝いのことも意味します。

15歳のお祝い、どうして女の子だけ?

キンセアーニョスのお祝いの起源については諸説あるようですが、もともとプレヒスパニックの文化において15歳は成人の年齢、と考えられ、イニシエーション(通過儀礼)が行われていたそうです。

その伝統にスペイン人がもたらしたカトリック的要素が盛り込まれ「15歳という年齢まで立派に育ったことを神に感謝」し、ヨーロッパの社交界デビューのように「我が家の娘も大人の仲間入りをして、いつでもお嫁にいける年齢になりましたよ」というフィアンセ候補達へのお披露目の意味合いも含まれるようになり、今のような形式になったのだとか。

ひと財産なげうっての豪華パーティーをレポート!

「お腹の子どもの性別が女の子ってわかったから、これから少しずつ貯金を始めようと思う」という友人の一言が象徴するように、キンセアーニョスといえば、ひと財産なげうってお祝いするもの。

本来の意味では、パーティーの前に行われる教会でのミサこそが大事な儀式なのではありますが、キンセアーニョスのお祝い、というと今ではパーティーに主眼が置かれている感じがします。

もちろん両親だけでなく代父母(ゴッドファーザー、ゴッドマザー)やその他親戚縁者が援助をすることがほとんどでしょうが、それでもご両親のきばりとふんばりが垣間見えるのがキンセアーニョスのパーティー、といっても過言ではありません。

今回は先日出席した同僚の娘さん、アンドレアちゃんの豪華パーティーをレポートします。

総勢250名のパーティーで皆の視線を釘付け!の6時間

サロン入口では、ウェルカムドリンクと共に本日の主役(15歳の誕生日を迎える子をキンセアニェーラ、と呼びます)の大きなポスターが来場者をお出迎え。

日本では、モデルや芸能人でもない限り、まずもってこんなに大きく引き伸ばされた自分の姿を目にすることはないでしょう…。

せり上がり舞台から白い車とともに登場のアンドレア様をエスコートするのはお父さんの役目。

家族たちが誇らしげに今日の主役を囲みます。

DJだけでなく生バンドもパーティーを盛り上げます! メキシコ人がいかに音楽を重要視しているかわかりますね。

食事もひと段落したところで、キンセアーニョスのメインイベント、ダンサーを従えてのショーの開始です。

キンセアニェーラをエスコートする男性たちをチャンベランと呼びます。

エスコートだけでなく、ダンスのお相手も務める重要な役目なのですが、このチャンベランをキンセアニェーラの同級生や親戚達が務める場合とプロのダンサーに依頼する場合があります。

今回、アンドレアちゃんのチャンベランは後者。ショーの中締めとして、ティアラの交換が行われました。

「大人の女性」のシンボルであるティアラを身に着け、レディとしてお披露目する意味があります。

大人の階段を上って初めてのダンスは、もちろんお父さんと。

メキシコ人のお父さんにとって、キンセアーニョスのお祝いは結婚式と同じくらい感慨があるものだ、と聞いたことがあります。

驚くことにショーはまだまだ続きます!

大人になったということで、ちょっと衣裳も刺激的ですね!?

締めくくりは、お父さんとお姉さんも交えてのメキシコ舞踊でフィナーレ。

拍手喝采にて“ショーは”お開き。でもパーティーは明け方3時まで続きました!

明け方のチラキレス(メキシコの定番朝食)を食べてから帰るのが、メキシコでパーティーに参加した時の礼儀ですので、こちらでパーティーに招待されたときは徹夜覚悟でのぞんでくださいね。

ちなみに、宴もたけなわとなった時間には主役の名前入りスリッパが配られます。

夜通し正装・ヒールで疲れた来場者への心配りなのです。

この記事を書いた人

Mariposa

Mariposa会社員、時々フリーライター

2010年よりメキシコシティ在住。現地月刊情報誌の編集長を経て、現在はフリーで活動中。時々めちゃくちゃなところもあるけれど、魅力の詰まった国・メキシコをお伝えしていきます。 メキシコに来たばかりのニューカマーも、メキシコ歴の長い永住組も、みんなが嬉しい、楽しい、美味しい、そんな情報を「メヒコぐらしの手帖」ブログ・ツイッター・Facebookにて発信中です。

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