カップラーメンの「マルちゃん」はメキシコで絶大な市民権を得ている
メキシコ

海外旅行のバラマキ土産を買うのに使い勝手がいいのがスーパーマーケット。こちらメキシコではテキーラチョコやサルサなど、ザ・メキシカンなお土産も手軽に買えますが、今回は日本との深~い関係を持つお土産3選をご紹介。

日常の、非日常・スーパーマーケット

住んでいる人間にとっては日常のひとコマであるスーパーマーケット。でも、旅行者にとっては見たこともない食材が並ぶ非日常のスペースですよね。

アジア食材をひとまとめにSUSHIと呼んでみたり。

若干「いやげもの」な雰囲気も醸しだしますが、駄菓子類も面白いです。

メキシコといえばサルサ。日本人の口にあう辛さのものもありますよ。

では早速、3つのお土産をご紹介します。

小腹が減ったときにも◎な、日本風ピーナッツ

メキシコの公共交通に乗ったことのある方なら「カカワテ・ハポネース、シンコーペソース」という物売りの声を聞いたことがあるかもしれません。

カカワテ・ハポネスは「日本風ピーナッツ」の意味。ピーナツをしょうゆ味の生地でコーティングした豆菓子のことを指します。

1930年代にメキシコへ移住した中谷家と西川家がそれぞれ興した「ハポン」と「ニシカワ」という会社(といっても初期は卸市場内で手作業していたような小さな工場だったそうです)が、この「カカワテ・ハポネス」メーカーの元祖。

しかし、ピーナツ製造工程を一度も特許申請しなかったため、今はメキシコの大手食品会社も同じようなピーナッツ菓子を販売しています。

製造会社がメキシコ人経営になっても、スナックの名称は「カカワテ・ハポネス」。パッケージにある怪しげな日本語標記もネタになること請け合いです。

「日本人・おいしいです・ピーナッツ」。ひとつひとつの単語は間違っていませんが……。

日本人ウケ良しな、オアハカチーズ


チーズが美味しい地域というと、日本ではヨーロッパのイメージが強いかもしれませんが、実はメキシコもバラエティ豊かなフレッシュチーズを楽しめる国なのです。

中でも、オアハカチーズはクセもなく、料理への使い勝手もいいので日本人にも人気があります。毛糸玉のように巻かれたチーズをさいて、トルティージャやパンにはさんでもよし。

……そうです、日本の某メーカーから販売されている「さけるチーズ」は、このオアハカチーズを参考にしている、ともいわれています。ある程度日持ちのするパッケージで購入するといいでしょう。

日本以上の知名度、マルちゃん

カップラーメンのイチ商品名である「マルちゃん」ですが、メキシコではカップラーメンの代名詞。別のメーカーであろうが、韓国製であろうが、インスタントめん=マルちゃん、というくらいに市民権を得ています。

メキシコでブームを起こした背景には、1980年代、アメリカに出稼ぎに行ったメキシコ人が手軽なお土産としてメキシコに持ち込んだ、という説が有力なようです。

真偽のほどはともかく、こちらメキシコでは「ハバネロ味」など日本にはないオリジナルフレーバーが販売されていますので、ぜひお試しください!

メキシコ人はお得意のチレ&リモンをかけて食べちゃいます!

この記事を書いた人

Mariposa

Mariposa会社員、時々フリーライター

2010年よりメキシコシティ在住。現地月刊情報誌の編集長を経て、現在はフリーで活動中。時々めちゃくちゃなところもあるけれど、魅力の詰まった国・メキシコをお伝えしていきます。 メキシコに来たばかりのニューカマーも、メキシコ歴の長い永住組も、みんなが嬉しい、楽しい、美味しい、そんな情報を「メヒコぐらしの手帖」ブログ・ツイッター・Facebookにて発信中です。

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