タンザニアのマサイ族の、常識を覆される暮らし
タンザニア

マサイ族は、よく日本のテレビなどで取り上げられているため、日本人にとっても知名度が高い民族です。
抜群に視力が良い、脅威のジャンプ力、一夫多妻制など、日本ではあまり見かけない人々であることから、印象深くご存知の方も多いと思います。
今回、タンザニアでの道中でマサイ族の方々と触れ合う機会があったので、マサイ族の暮らしを検証してみました。

やっぱりジャンプ力はすごかった

まずは、この写真を見てください。
jumpwith
中央に写っているのは、私の一番頑張ったジャンプです。
次に、この写真を見てください。
jumpmasai
これが、彼らの一般的な跳躍力です。
全然敵いませんでした。
マサイ族の方々が歓迎の歌を歌ってくれながら、交互に勢い良くぴょんぴょんと飛び上がる光景は、見ていてとても愉快な気持ちになるものでした。
masaiarea
 

来年には3番目の妻を娶る予定

masaihouse
私たちからみたら小さな家が一般的な住居です。
壁は牛のフンで固められていますが、不思議と匂いはありません。
 
今回案内してくれた、27歳の彼に自宅でいろいろとインタビューしてみました。
masaiinterview
ー年齢は?
「27歳。4歳の子どもと妻がいるよ」
ー奥さんは何人?
「いまは2人いる。」
ー奥さんとの間でジェラシーがあったりしない?
「ないと思うよ。そういうものだから。」
ーここに寝てるの?
「そう、ここに妻と子どもと3人で暮らしている。ここがキッチン。」
masaikitchen
ー2人目の奥さんはどこにいるの?
「違う家にいるよ。好きなときにあっちの家でも寝泊まりする。」
ーそれは自由でいいね。自分たちの国では、奥さんは1人しか持つことができないからね。
「そうだろうね笑」
ーところで、夜の営みはどこでするの?
「ここだよ」
ーさらに奥さんを娶る予定はある?
「来年、3人めの妻ができる予定。ここではなく、少し遠いところにいるんだ」
masaisouvenir

進化するマサイ経済

たまたま通りかかった、週に1度のマサイ族の集まるマーケットでは、生きた山羊が取り引きされていました。
masaimarket
今回訪れたのは、観光客に開かれたマサイ族の集落でした。
案内料として、1人20USドルを要求されます。
実際に生活している住居に入れてもらったり、小学校の様子を見学できたりと、20ドル分の価値は十分にありました。
また、サファリ中にたまたま通りかかったマサイの子どもたちが、撮影料としてお金を求めてくることも何度かありました。
お金ではなく牛を財産としていると聞いていたので、お金を要求する光景に違和感を覚えました。
 
ですがよくよく考えてみると、この違和感はあくまでも私の価値観の範疇だということに、気づきます。
私たちとて同じような変化をし続けています。
一昔前には全く存在しなかった、電子マネーで物を売買し、インターネットを介して仕事をしているような変化です。
 
そんな時代の変化のなかでも、「割礼」や「遊牧」という独特の文化や生活スタイルを続けていることに、民族としてのアイデンティティがあるように感じました。
masa
 
ケニアやタンザニアに訪れた際は、ぜひマサイ族のお宅にお邪魔してみて、最新のマサイ族の方々のお話を聞いてみることをおすすめします。

この記事を書いた人

甲斐 考太郎

甲斐 考太郎Orange株式会社 代表取締役

85年宮崎生まれ。旅によって人生を大きく変えられた経験から、旅が世界中の人々を幸せにすると確信している。この人生は、旅のことだけしかしないと決めています。旅先では、川を見つけたら季節に関係なく必ず泳ぐ。好きな色はオレンジ。特に、インターナショナルオレンジ!

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