『朱鞠内湖(しゅまりないこ)』で釣りやキャンプ!日本最大規模の人造湖の魅力
日本

北海道には大小さまざまな湖がありますが、自然湖に限らず、人の手によって造り上げられた「人造湖」も数多くあるのをご存知ですか。そして中には一見、人造湖には思えないほどの景観美を誇る湖もあるのです。

その代表的なものが、幌加内町にある『朱鞠内湖』だといえます。周囲に広がる針葉樹の森や山々、入り組んだ地形など、人造湖と聞かされなければ、ほとんどの方は気付かないのではないでしょうか。さながら北欧の風景と変わらないという人もいるほど、自然がいっぱいで美しい景色を楽しむことができる北海道の穴場的なスポットをご紹介したいと思います。
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旭川の北にある南北の細長い町

まず幌加内という町ですが、北海道の他の観光地に比べるとメジャーではないため、耳慣れないかもしれません。というよりも、難しくて読めない…と思われるかも。『幌加内/ほろかない』も『朱鞠内/しゅまりない』もアイヌ語を由来とする地名は難読です。ちなみに意味は「ほろかない…後戻り・する・川」「しゅまりない…石・高い・川」だと言われています。
公共交通機関でのアクセスが不便なので、自動車利用がオススメ。
「そばの里」とも呼ばれるこの町。そば畑の面積は日本一で、毎年8月末から9月初めの時期に「新そば祭り」が盛大に開かれます。(2015年は8月29日・30日の開催予定)また、道内屈指の寒冷地・豪雪地としても有名です。
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朱鞠内湖で楽しめること

道立自然公園に指定されている『朱鞠内湖』は、幌加内町の北の端に位置し、「魚釣り」や「キャンプ」「貸しボート」などアウトドアな休日を過ごせる場所として、密かに人気を集めています。冬場はまた違った楽しみ方があり、「ワカサギ釣り」や「スキー」「ダイヤモンドダスト」など、いつ訪れても四季折々その時々の魅力があります。
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私のイチオシは「夏場のキャンプ」…できれば「朱鞠内湖湖水祭」の時に絡めて行くのが最高です。8月上旬に行われる花火大会は、打ち上げられた花火が湖面にも映し出され、間近で見ると凄い迫力があります。
規模は大きくないけれど、大きな町の混雑した中で見る花火とは違い、ゆったりと楽しむことができ、見応え充分で満足度の高い花火大会です。”ゆったりと楽しむ”と書いてしまいましたが、この山間の湖に4,000人ほどが集まってくるのですから、道路や駐車場などは混雑し、臨時駐車場から会場までシャトルバスで移動しなければならないほどになります。でも、キャンプ場利用者は、臨時駐車場ではなく、湖に近い専用駐車場へ通してもらえます。それと実は、朱鞠内湖の近くにはコンビニや売店などが一切ないので、通常なら、何か食べるものを持参しなくちゃと悩むところ、花火大会の時は屋台などで食事が調達でき、とっても手軽にキャンプができてしまうのです。「花火大会に合わせてキャンプ!」がオススメなのは、こういった点からもメリットが多くて、都合が良いためです。
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花火大会キャンプに行ってみた

キャンプ場にはテントサイトが3つ。第1サイトは花火大会会場となってしまうため、第2または第3サイトを使用することになります。当日の昼ごろには、結構なテントがすでに張られていました。眺めがよく、立地的に会場に近くて便利な所は早いうちから埋まってしまうよう。
近くにある「レークハウスしゅまりない」には入浴施設があるとのことですが、この日は休業になるため諦めました。ちなみにコインシャワーもあります。
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16時半に開会式。その後「もちまき」や「ステージショー」「抽選会」「盆踊り」などが順々に行われ、屋台では「ヤキソバ」や「たこやき」「ポテト」「ピザ」「焼き鳥」などの定番メニューが並びました。
花火大会は20時スタート。なかなかの人出とはいえ、湖畔にイスを置いて、のんびりムードで観賞。大迫力で圧倒されるほどの打ち上げ花火を約30分間楽しむことができました。
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遊び疲れても、休む場所がすぐ横にあるという気楽さ。おかげで、一日を満喫!テントで熟睡して、翌日は清々しい高原の朝を迎えました。
早朝の湖畔はとても静かで荘厳な雰囲気。朝晩は少し肌寒くなるので、夏でも上着など防寒の用意は必要です。この時期の幌加内町は白いソバの花が満開で、ドライブ中も華やかな景色が楽しめます。また次も行ってみたいと思わされる素敵な体験ができ、大満足のキャンプでした。

朱鞠内湖畔キャンプ場
■住所:北海道雨竜郡幌加内町字朱鞠内
■TEL:0165-38-2101
(受付:8:00〜17:00 ※夏期期間は夜間も受付可)
■利用期間:5月上旬~11月上旬
■キャンプ利用料:1人1泊/大人:600円 子供:300円
■その他:電気使用量1泊200円、テントや寝袋などのレンタル品等あり

詳しい情報はコチラでもどうぞ
NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター

この記事を書いた人

birch

birch

愛知県出身、北海道の道北在住。長年旅行業の世界に身を置き、ツアコン時代には国内・海外へと忙しく飛び回っていた。刺激のあり過ぎる毎日を経て、その反動か今では超のつくほどの田舎暮らし。平和で穏やかな生活に感謝しつつ、家族旅行を楽しみの一つにしている。内に秘めた好奇心の旺盛さは、まだまだ消えていない。

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