こんにちは、ライターの新田浩之です。
今回はモルドバの首都、キシナウの注意事項を中心にお伝えします。と言っても、「モルドバ」という言葉を初めて聞いた方も多いでしょう。
モルドバはウクライナとルーマニアに挟まれた小さな国です。面積はほぼ九州と同じで、人口は約291万人。首都はキシナウです。1991年にソビエト連邦から独立しました。
情報が少ない分、私はいろんなところで苦戦しました。それでは、注意事項を見ていきましょう。
中央バスターミナルに着いたら
ルーマニア側からバスに乗ると、キシナウの中央バスターミナルに着きます。この中央バスターミナルがクセ者なのです。
何と、バザールのような中央市場の中にあるのです。なので、辺りを見渡しても、中心地がどの方角にあるのか迷うはず。地図を見ても分からないでしょう。
とにかく、方角は無視して大きな通りにぶつかるまで歩いてください。大きな通りに着いたら、通りの名前を確認して地図を見ましょう。
キシナウは碁盤の目のようなデザインをしているので、道は分かりやすいです。
絶対に、バスターミナルで声をかけてくるタクシーに乗ってはいけません。確実にボッタくられます。
残念ながら、キシナウ市内は公共交通が「全く」と言っていいほど発展していません。
トロリーバスは走っていますが、詳しい案内がありませんので使いようがありません。マルシュルートカ(小型バス)もありますが、これは郊外に行くための乗り物です。
バスターミナルからホテルへは「徒歩」が一番でしょう。
ホテルからはタクシーを呼んでもらうのが一番です。
キシナウ駅の注意点
次は鉄道駅、キシナウ駅の注意点です。
まず、一国の首都の駅でありながら、クレジットカードが使えません。ヨーロッパの常識はモルドバでは通用しません、ご注意ください。
駅の構内にはATMがありますが、日によって「モルドバ・レイ」の引き出し額に制限があります。
列車に乗る場合は、前もって銀行のATMからお金を引き出すことをオススメします。
キシナウ空港に着いたら
キシナウ空港はとても小さい空港です。まず、迷子になることはないでしょう。
問題は都心への交通手段です。空港バスはありますが、乗り合いタクシーの方が便利だと思います。
到着ホールにタクシーの受付があるので、ここで行き先を告げます。すると、スタッフがタクシーまで案内してくれます。
このタクシー会社は白タクではありませんので安心してください。
空港でも、ホールで「タクシー」と言ってくるおじさんが近づいてきますが、相手にしてはいけません。
通貨「モルドバ・レイ」に注意
photo by wikipedia
モルドバの通貨は「モルドバ・レイ」です。1モルドバ・レイ=約6円(2015年3月現在)です。
ルーマニアから来られた方は「ルーマニア・レイ」との格差に驚かれるでしょう。
「モルドバ・レイ」はとても小さく、図柄の人物が全て同じなのです。紙幣の額を間違えないようにしてください。
そして、必ず「モルドバ・レイ」はモルドバ内で使い切ること。周辺諸国、ルーマニアでさえ、「モルドバ・レイ」の両替は応じてくれません。
かろうじて、ウクライナのオデッサ駅前の両替所では「モルドバ・レイ」の両替が可能です。
なお、旧ソ連の名残でモスクワのシェレメチェボ空港で「ルーブル」に両替はできますが、ものすごくレートが悪いです。
最後に
いろいろと注意事項を書きましたが、治安はいい国なので安心してください。
モルドバは他のヨーロッパでは味わえない不思議な魅力に満ちた国です。
おそらく、あなたの「常識」を根底から覆す出来事に出会うはず。
「通貨の顔が全て同じ」という時点で驚かれているとは思いますが。