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住人8人の死にゆく天空の村「チビタ・ディ・バニョレージョ」に行ってみた!

チビタ ディ バニョレージョ

子供の頃、砂場で遊ぶ際、どんな遊びをしましたか? 砂山を作って一番上に棒を立てて、子供が順番に少しづつ砂山の裾からくるりと砂をかいていき、棒を倒した人が負ける。ファンタジーな巨人たちがそんな遊びをしたような小さな村が現実にあります。

まるで天空の城ラピュタみたい!

チビタ・ディ・バーニョレージョ村は首都ローマから約100キロのラッツィオ州の北に位置する小さな村。ラッツィオ州とトスカーナ州ウンブリア州の境にあります。イタリアの小説家ボナベントゥーラ・テッキにより、「死にゆく村」と呼ばれるようになりました。日本では、綾瀬はるかさん主演の映画「ホタルノヒカリ」のロケ地に使われたり、アニメ「天空の城ラピュタ」に似ていると言われて近年日本人にも人気があります。

地形的にも特色のあるこの地方には、紀元前6世紀から3世紀にかけて、既に人が住んでいた痕跡があったそうです。海抜は462m。村は貧弱な棚状地層の凝灰石の上に成り立っており、支える広大な粘土質部分が徐々に侵食されていく危険にさらされています。

チビタ ディ バニョレージョ

バーニョレージョ村の人口は3,860人。そのうち、チビタ・ディ・バニョレージョと呼ばれる村の歴史地区にはわずか8人となっています。バーニョレージョからチビタ・ディ・バニョレージョまでは約1キロ。車で行く場合はバーニョレージョのパーキングまで行き、チビタ・ディ・バニョレージョ入り口行きのバスに乗り換えます。

この村とは1本の細い橋で結ばれており、途中から坂道になっています。こちらでは1.5ユーロの入場料を払います。この橋は新しく見えますが、1965年完成と書かれていました。

10分弱かけて坂道の橋を登ります。日陰などは全く無いので、日差しが強い季節には帽子やサングラス、履きやすい靴が必要ですね。

村の中心はどうなっているの?

チビタ ディ バニョレージョ

村の中心にいってみると本当に小さく、徒歩でしか行くことが出来ません。村は掃除が行き届いており、お花が沢山飾られています。天気の良いイタリアの青空はまるで加工したかのようですが、本当にスコンと突き抜けた青さです。でも、この村の写真を遠くから撮るときは、少し天気が悪くても雰囲気が出そうですね。

チビタ ディ バニョレージョ

イタリアの村なので、ちゃんと教会もあります。小さなお土産屋さんや、ホテル、レストランなどがあるだけですが、雰囲気は中世そのままです。食料品屋やスーパーは当然ないので、バーニョレージョまで行かないといけませんね。それを考えるとなかなかの労働です。

チビタ ディ バニョレージョ

村の端までは3分もかかりません。奥まで進んでみました。

チビタ ディ バニョレージョ

村から見ると谷を挟んだ対岸の地形も、地質が同じだということがわかります。

チビタ ディ バニョレージョ

インフォメーション

村への入場時間:8時〜20時まで
入場料:1.5ユーロ
行き方:ローマから → 車で、太陽高速道路A1 ローマ−フィレンツェ間を利用し、途中オルビエートで降りる。チビタバーニョレージョ村までは国道を25キロ移動。所要時間2時間弱。
交通機関利用・ローマより国鉄列車でヴィテルボかオルビエートまで移動。その後、CO.TRA.L.社のバスで移動。

前回紹介した、ボマルツォの怪物庭園と同じコースで、ローマからオプショナル観光が出ています。時間がない方や、効率的に移動したい方はこうした1日ツアーに参加してみても良いと思います。

一度は行ってみたい村

チビタは行ってみたかった話題の村。数年前から脚光を浴びているようです。中国人観光客が結構いました。色んな場所で写真を撮ったのですが、一番良い場所は、一番目の写真を取ったところバーニョレージョ側の先端部分です。ちょうど村の対岸の高台になっているので遠くから幻想的に見えます。
イタリアは主要な街、ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェなど見どころが沢山あります。でも、小さな村も味のある素朴な町並みが残っているところが沢山あり、まだまだ発掘?されていないところもあります。是非一度行かれる価値があります。

この記事を書いた人

ゆきとさな

ゆきとさなフィレンツェ県公認ガイド

旅行業界で20年以上働いています。旅行の度にコロコロシステムが変わるイタリアですが、できるだけ最新の情報を心掛けます。歴史と魅力が沢山の国イタリアに来て下さいね!