“真夏のお花見”と聞いて、みなさんが思い浮かべるものはどんな花ですか? 地域によってそれぞれ特色があるかと思いますが、全国共通で思い浮かべる夏の花のひとつに「ひまわり」があります。
今回の記事では、北海道屈指の規模を誇るひまわり畑を擁する、空知管内の北竜町の「ひまわりの里」をご紹介。まもなく最盛期を迎える北の花畑で、世界各地のひまわりを見物できる花畑を歩いてきました♪
「ひまわりの里」ってどこにあるの?
「ひまわりの里」があるのは、北海道の空知管内北部にある北竜町。国道275号線沿いにある北竜中学校裏手の敷地では、北海道が本格的な夏を迎える7月中旬ごろになると、広範囲にわたって植えられた200万本のひまわりの花が続々と咲き始めます。
ひまわりが見ごろを迎えるのは8月上旬。この時期には同地で「ひまわりまつり」が開催され、第38回となる2024年の開催日程は7月20日から8月18日となっています。
およそ23haの広さを誇る「ひまわりの里」の花畑。ぐるりとゆっくり1周しても1時間弱で回り切れるので、気軽な散歩コースにぴったりです。
夏休みシーズンには満開のひまわりを見るために、遠方からの来園者も多く、隣接する敷地に用意された広い駐車場は、時折入庫待ち状態になることも。特に、お盆時期の午後は帰省ついでに立ち寄る人が殺到するため、混み合うことが多く、北竜町近郊が管轄となっている“旭川”の表記だけでなく、“札幌”や“函館”、“北見”など北海道内各地のナンバープレートをつけた車がずらりと並びます。
自然が作る絶好のフォトスポットがいっぱい
「ひまわりの里」敷地内にはいくつかフォトスポットが設けられていますが、看板のそばや入場口付近は混み合うため、写真を撮るまでに時間を要することも…。
前述したように、広大な敷地にたくさんのひまわりが咲いている同地。来場記念に場所がわかる場所で写真撮影をしたいという気持ちには同意できるのですが、せっかくひまわりを見に来たのに、満開の花と写真を撮らないというのはとてももったいない! ということで、来場の際には場内で“自分だけのベストフォトスポット”を探すことをおすすめします。
ひまわり畑全体が大きなフォトスポットといっても過言ではない圧巻の景色を楽しめるので、花畑を見物がてら、満開のひまわりと一緒に素敵な写真を撮影してくださいね!
世界各地のひまわりを見物できる特設エリア
こちらは2023年の訪問時のものなのですが、筆者が訪問したときは敷地内の一角に「世界のひまわり」というアーチが設置された、さまざまな品種のひまわりが植えられているエリアがありました。
「ひまわり」という花のセオリーといえば、茶色い管状花の周りに黄色い花びら(舌状花)がびっしりとついた大きく華やかな見た目。しかしこの「世界のひまわり」エリアでは、このセオリーに当てはまらない、世界各国発祥のユニークなひまわりを見ることができます。
花びらの色が白っぽいものや赤いもの、1本の茎に小さめの花が複数ついているものなど、「ひまわり」の固定概念を覆す珍しい品種の花を見ることができる同エリア。
このエリアは品種によって開花時期が異なるため、まだ満開とはいえないものやすでに種ができかけているものまでさまざま。前述した通り、同地のひまわりを鑑賞するベストシーズンは8月上旬とされていますが、このように品種ごとに満開時期が違うため、ベストシーズンを逃してもたくさんのひまわりを見ることができるのです。
短い北海道の夏を「ひまわり」で楽しもう
日本国内でも緯度が高く、四季の変化がはっきりとしている北海道。冬が長い分、当然夏は短くなるため、北海道で夏のレジャーを楽しむことができる期間は限られています。
今回ご紹介した北竜町は、昔からひまわりで街おこしをしているので、町内にはひまわりの種や油を使った食品を楽しめるスポットが数多くあり、道の駅に隣接した温泉施設ではひまわりの種を使ったユニークなお風呂も楽しむことができます。
みなさんも今年の夏は、北海道のひまわりを見に行ってみませんか? ぜひ足を運んでみてください♪