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ラピュタの城っぽい「スピシュ城」は、火災で焼け落ちた明るい廃墟だった 

ラピュタ

こんにちは、ライターの新田です。

今回は「天空の城ラピュタ」のモデルと噂される、スロバキアのスピシュ城をレポートします。スピシュ城は火災で焼けた後、廃墟の状態。一体、どのような冒険が待っているのでしょうか? それでは、早速レポートしましょう。

そもそも、スピシュ城とは

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スピシュ城はスロバキア東部にあるお城。しかし「お城」と言っても、写真で見れば分かるとおり廃墟の状態です。
スピシュ城が建設されたのは13世紀のこと。当初はモンゴル軍の襲来に備えて造られた防御用の城でした。当初は2階建てのロマネスク様式でしたが、後に改造されています。

しかし、いちいち城に登るのが面倒だったのでしょう。18世紀初頭、城主が町に移り住みスピシュ城は無人の状態に。1780年、火災よって焼け落ち廃墟となりました。1993年、世界文化遺産に登録されました。

楽勝ムードから一転……

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私は2015年9月にスピシュ城を訪れました。宿泊していたポプラドという町からバスに乗って、スピシュ城への登山口「スピシュスケー・ポドフラディエ」という舌を噛み切りそうな町に到着。昼食を食べたあと、小雨降る中、スピシュ城を目指すことになりました。
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写真で見ると分かる通り、町から見るとなだらかな丘の上に城があります。真正面から走ると15分で着きそうな雰囲気。「ふん、楽勝だろう。30分くらいで着けるだろう」と思って登り始めました。

ところが、思っていたよりも勾配はきつく、なかなか城に近づきません。「おかしいなあ」と首をひねりながら登って行きます。おまけに、楽勝ムードで序盤をハイペースで飛ばしただけに、少しずつキツくなっていきます。

休憩がてら、後ろを振り返ってみました。緩やかな丘の下には町並みが広がります。「冬になったら、スキーで降りられるのかな」と思いながら、またウンウンと登っていきました。

思っていたよりも明るい廃墟 

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登ること40分、ようやくスピシュ城に到着。第一印象は「明るい廃墟」。もっと、某オカルト番組みたいにオドロオドロしい雰囲気かと思っていたら、全く異なっていました。
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きちんと整備されており、何となくですが城の全貌をイメージすることができます。そして、塔になっている部分からはのどかなスロバキアのパノラマが楽しめます。

それにしても、やたらとスロバキア人観光客が多いのです。登山道では外国人観光客しかすれ違いませんでした。「おかしいなあ、どこから来たんだろう」とあたりを見渡すと、城の裏側に大きな駐車場と高速道路を発見。どうも、スロバキアの人々は車で訪れるようですね。
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単なる石積みですが、迫力満点ですのでヨーロッパ観光の際には訪れてみてはいかがでしょうか。特に、ジブリファンは必見ですよ!

スピシュ城へのアクセス 

最後にスピシュ城へのアクセスを確認しておきましょう。残念ながら、首都ブラチスラバからスピシュ城直行便のバスはありません。ポプラドまで鉄道を利用し、ポプラドからコシツェ方面へのバスに乗り、スピシュスケー・ポドフラディエ下車です。なお、一部の便は途中のレボチャで乗り継ぐ形になります。

公式HPはこちら(スロバキア語)

地味な国だからこそ、滋味溢れる何かがある

スロバキアは、とにかく地味な国。イギリス、フランス、スペインと比較すると絶望的なほど目立ちませんが、ゆっくり何回も噛むとジワっと味が染み出るような、そんな国です。急がず、一歩、一歩踏みしめながらスロバキアの良さを感じ取ってくださいね。

この記事を書いた人

新田浩之

新田浩之

1987年生まれ。神戸市在住。自称「中東欧旅行研究家」。日々、ロシア語を勉強しつつ、中欧・東欧に関する本を読んでいます。 趣味は鉄道(乗り鉄と音鉄)と読書。日本で走っている列車の車種は大体、分かります。 好きな路線はサンクトペテルブルクの地下鉄。ヨーロッパだけでなく、世界の歴史、政治にも興味があります。