5月中旬から6月中旬にかけて見頃を迎える「八幡ツツジ群落」は、23ヘクタールに20万本のツツジが咲き誇るスポット。環境省の「かおり風景100選」にも選ばれる、この時期だけの美しい風景をぜひ楽しんでください。近くにはちょっと怖い逸話が残るスポットも…。合わせてご紹介します。
八幡ツツジ群落
「八幡ツツジ群落」は、那須湯本温泉から車で5分ほどの場所にあり、5月中旬から6月中旬にこの辺りを訪れるならぜひとも立ち寄りたいスポットです。
私も鹿の湯に来たタイミングで、偶然ツツジが見頃だと知って訪れてみたのですが、それはそれは見事な群生でした。ちなみに鹿の湯は1400年近い歴史を持つ栃木最古の温泉。白濁した硫黄泉なので、温泉らしい温泉を味わいたい方はツツジ群落を散策した後にでも利用されるといいですよ。
県営の無料駐車場にレンタカーを停めて、散策路へ。散策路は木道が整備されていて歩きやすくなっていますが、足元や疲れを気にせず楽しみたいならヒールのない歩きやすい靴が無難でしょう。
写真は2022年5月20日の様子。見頃が5月中旬からといわれていますので、ちょうど見頃が始まったばかりのタイミングではないでしょうか。
まだまだ蕾も多く、しばらくは楽しめそうな雰囲気でした。散策路にはいくつもの展望スポットが設けられているので、高い視線から真っ赤に染まるツツジ群落を眺めることもできますよ。
ツツジの見頃を外したとしても、新緑や他の草木も楽しめるので森林浴にも良さそう。
お天気に恵まれれば、南月山(みなみがっさん)、茶臼岳(ちゃうすだけ)、朝日岳(あさひだけ)、鬼面山(きめんざん)などの山々もキレイに眺められます。この辺りは他の場所よりも開花が遅いみたいですね。まだまだ蕾でした。エリアによって開花のタイミングが異なると、長い間楽しめるのが利点です。
整備された木道だけではなく場所によってはこういったワイルドな道もありますので、やはり歩きやすい靴がいいですね。
つつじ吊り橋
群生地の端には長さ130m・高さ38mの「つつじ吊橋」があります。沢山のツツジを堪能したのでここで折り返して帰路へ。
こちらは紅葉の時期にはツツジの赤とはまた違った赤に包まれそうですね!
伝説が残る殺生石
那須温泉を訪れた観光客が必ず訪れるのが「殺生石」。
ここには美女に化けた九尾の狐が退治され石になったという伝説が残るいわくつきの石があり、600年以上もの間、祀られています。
この辺りは火山性の有毒ガスが噴出していて、鳥や小動物が死んだことから「殺生石」という名が付いたようです。ちなみに上の写真は2019年に訪れた時の様子。
ところが、2022年5月に再訪したら…、、割れている!! どうやら2022年3月に割れた状態が確認されたようで、「封印されていた九尾の狐が世に放たれたのでは…!」とザワついていたようです。おりしもコロナ禍…。
那須町観光協会による慰霊祭と平和祈願祭が執り行われたそうなので、ちょっと安心。この辺りでは毎年「御神火祭(ごじんかさい)」が行われていて、コスプレイヤー参加者による「百鬼夜行」で盛り上がります。2024年は5月26日(日)の予定。ちょうど八幡ツツジ群落の見頃と被りますので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。