冬の金沢と言えば、美しい雪景色の兼六園。とは言え、地元タクシー運転手さんのお話では年々暖冬で「昔ほどは見られない」とのこと。ただ、2024-2025年の冬は厳しい寒さの予報が出ていて、雪景色を楽しめるチャンス! 今回は、鼓門、兼六園、金沢城公園、玉泉院丸庭園、尾山神社の雪景色と、途中で立ち寄れるおすすめグルメ&スイーツスポットをご紹介します。
金沢の玄関口・鼓門
金沢駅を降りたら東口へ。路線バス乗り場を過ぎた場所に、金沢駅の象徴でもある「鼓門」があります。
雪が積もらないエリアの観光客なら、新幹線を降りてこの雪景色を目にして「わぁ~!」となるスポットです。雪が積もると、落ち着いた朱色のゲートが白い空と白い地面に浮かび上がるようです。夜にはライトアップされ、また違った印象になりますので、お帰りのタイミングにもチェックしてみてくださいね。
兼六園
金沢駅東口からバスに乗って兼六園へ。兼六園は日本三名園に数えられます。加賀藩主の歴代の殿様たちが造園した美しい大名庭園です。
兼六園といえばこの景色! 2本脚の灯籠「徽軫灯籠(ことじとうろう)」と雪吊りが見られるポイントです。ここは一方通行になっていて、混雑緩和の工夫がされています。たまに一方通行のルールを知らないインバウンドが逆流してくることはありますが、人気スポットのわりにはスムーズな見学ができます。
あまりにも美しかったので、夜も訪れて同じ場所から撮影してみました。兼六園は入園料が320円とお安いので、2度入ってもお財布が痛くないのが嬉しいですね。日中と比べると雪吊りが浮かび上がって見えます。もし雪が積もっていたら、日中とライトアップされている時間の両方訪れるのがおすすめです。
アクセスが便利に! 玉泉院丸庭園+尾山神社
玉泉院丸庭園は、この10年ほどでできた比較的新しいスポット。もちろん加賀藩時代からあったものですが、調査・整備をされて公開されるようになってからまだ10年ほどしか経っていません。
金沢城公園の西側に位置していて、兼六園の桂坂口からは徒歩で15分ほど。高低差のある美しい庭園で、“石垣の博物館”と呼ばれる金沢城の多彩な石垣を見られるポイントでもあります。有名な「色紙短冊積石垣」もこちらで見ることができますよ。
夜はライトアップと音楽による演出が行われることも(公式HPで確認のこと)。兼六園よりもコンパクトなので、歩くのが苦手な人や華やかな景色が好きな人におすすめです。
こちらは和洋折衷の神門で有名な尾山神社。玉泉院丸庭園からは、新しくできた鼠多門橋を通るとすぐ(徒歩3分ほど)です。玉泉院丸庭園はぜひ尾山神社とセットで訪れてください。境内は、雪が降るとこんな様子に。
1月末から2月初旬は寒紅梅が咲くので、雪と梅の花との競演を目にする機会があるかもしれませんね。
石垣の美! 金沢城公園+金澤屋珈琲店
兼六園から近江町市場に向かう場合は、金沢城公園を石川門から入って黒門へ向かうのが近道です。黒門付近でおすすめの休憩スポットが「金澤屋珈琲店」。
金沢城公園を出てすぐ左手にひっそりとあるのですが、2階には外観からは想像できない素敵な空間が広がっています。窓からは金沢城の石垣も目にすることができますよ。
あまり2階の存在が知られていないのか、1階には人がいても2階は人がいない…ってことも。2階、おすすめなので覚えておいてくださいね。
オリジナルブレント「百万石」とスイーツを楽しみながら、冷えた体をあたためましょう。
金沢百番街あんと西の「ちくわ」でおでん
金沢であったかグルメといえば、金沢おでん。金沢駅にある「ちくわ」は、気軽に金沢おでんを楽しめるお店です。
「あんと西」は、新幹線待ちの時間を利用してお食事する人も多い便利な場所。「ちくわ」はカウンターだけのお店なのでお客さんの回転も速く、並んでいても比較的すぐに案内してもらえますよ。
新幹線に乗る前にあたたまってくださいね!
●兼六園
石川県金沢市兼六町1
石川県金沢市丸の内3