東京の西、国立市にある谷保(やほ)駅。落ち着いた雰囲気が漂うこの街には、関東最古の天神様が鎮座しています。関東の天神様といえば湯島天神や亀戸天神が有名ですが、今回ご紹介する「谷保天満宮」は、10世紀初頭に道真公の子息により創建された由緒ある古社。
そんな谷保(やぼ)天満宮は早春には道真公が愛した梅の花が、そして梅雨時にはアジサイが咲き誇る花の名所としても知られています。花に彩られ、一年中枯れることのない緑に包まれた自然豊かな鎮守の杜のおかげで、心が洗い清められる心地になります。そんな癒やしのパワースポット、谷保天満宮で浄化・開運のお参りをしましょう!
谷保天満宮とは?

ご由緒
冒頭で「関東最古の天神様」と書きました。「湯島天神の方が創建が5世紀だから、谷保天満宮より古いのでは?」と疑問が生まれますが、湯島天神は創建当初は別の神様、天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀った神社で、14世紀前に菅原道真が合祀されたことで天神様の神社となりました。
そして谷保天満宮は、菅原道真公が太宰府に左遷された数年後に他界した際、関東に左遷されていた息子・道武公が父親を偲んで903年に魂を祀ったのが始まり。つまり創建当初から菅原道真公を祀った神社なのです。
ご祭神
・菅原道真公
・菅原道武公
菅原道真公に加え、創建に携わった息子・道武公も祀られています。学問に加え、安産や厄除けなどのご利益を授けてくださるといわれています。
境内散策―緑豊かな鎮守の杜に包まれる

甲府街道沿いの大鳥居をくぐるとそこに広がっているのは、緑が生い茂る森の聖域。参道を進むと右手にお稲荷さんのお社、そして左に手水舎。そこから階段を下りて拝殿へ向かいます。

天神様の象徴「座牛」越しに見えるのが、1851年に建造された風格ある拝殿。ここで菅原親子神に手を合わせて拝みます。

さらに本殿裏手に回って裏参りを。そして天照皇大神宮・熊野大神・日枝大神・妙義大神・稲荷大神五社のお社もこじんまりとしていながらも厳かで神秘的な雰囲気に包まれています。

本殿を中心に時計回りに歩いてみると、力強い筆致で書かれた「必勝」の文字に背中を押された気分になれました。
花の名所―梅林とあじさい園

谷保天満宮の魅力はまだまだ。冬でも緑豊かで自然のエネルギーに癒やされる境内ですが、季節の花々を愛でる楽しみもお忘れなく。
梅林

天神様といえば梅のご紋が有名ですが、それは菅原道真が生前梅の花をこよなく愛したことに由来します。ここでは白梅・紅梅など多様な品種が植えられ、開花期には境内一帯が花の香りが漂います。毎年2月には「谷保天満宮 梅まつり」が開催され、期間中は参拝客で賑わいます。

梅の季節でなくても、梅林脇の「茶処てんてん」(不定休)で自家製和菓子付の抹茶や名物「合格ゼリー」がいただけます。
あじさい園

梅雨時の6月もオススメシーズン。なぜなら本殿裏手の厳島神社の弁天池を囲むように植えられたあじさいが見頃を迎えるからです。

虫除けは必須ですが、あじさいの色彩に包まれながら、開運の女神様が祀られた厳島神社で運気アップの願掛けを。
何度も通いたくなる癒しと浄化のパワースポット

谷保天満宮は筆者自身もお気に入りの神社で何度か訪れています。歴史ある神社が放つ風格に加え、武蔵野の森と湧水のエネルギーに守られた清らかさが大きな魅力だと思います。今後も折に触れて通いたいと思っているほどなので、ぜひ読者の皆さんも足を運んでみてくださいね。
●谷保天満宮
東京都国立市谷保5209




