憧れのイタリア・トスカーナ地方の人気都市を1日で周る方法を現地ガイドが解説します
イタリア

イタリアには多くの観光客が訪れるローマやミラノなどの大きな都市だけでなく、田舎の小さな珠玉の村や街があります。

大きな都市は国鉄でつながれているので比較的かんたんに移動できますが、小さな町や村は旅行者にとって公共のバスが移動手段になります。バスはなかなか慣れないと難しいもの。

今回はフィレンツェ出発して、サン・ジミニャーノ村とシエナを1日で回る個人旅行の方法をご案内します。今回は場所の説明はなく「効率よく移動」の詳細な説明です。なお、記載内容は2017年6月時点のものです。

まずサン・ジミニャーノ村へいきましょう

フィレンツェのバスターミナルは、国鉄駅の前にあります。

フィレンツェのバスターミナル



月曜日から金曜日までの平日の例です。朝8時15分出発のバスで出発します。

早いと思われるかもしれませんが、イタリアは朝ゆっくりしていると何処も混み合います。特に春から秋のハイシーズンにはどこも人が一杯に! 早起きを心掛けましょう。

サン・ジミニャーノ村に行くためには、フィレンツェとシエナの間にあるポッジポンシで乗り換えなければなりません。サン・ジミニャーノ村まではバスで40分前後かかります。

バスチケットはフィレンツェ~シエナ間 片道7,8ユーロ。シエナ~サン・ジミニャーノ間は6ユーロです。

9時05分、ポッジポンシ国鉄駅前のバス停に到着。
9時15分、そのまま同じ場所でサン・ジミニャーノ村行きのバスに乗ります。時間的に同じコースの個人観光客がいます。

フィレンツェ~シエナ直通バス131R時刻表
バスの乗換え案内サイト

徒歩でサン・ジミニャーノ村を巡ります

9時35分、村の入口サン・ジョヴァンニ門の前に到着。

門の中に入ってください。塔の村と呼ばれるサン・ジミニャーノ村には現在も14本の塔が残っていることで有名。鎌倉時代に作られた町並みをお散歩しましょう。

お店を眺めながら歩いていくと、真ん中に井戸のある広場Piazza Della Cisternaに出ます。

この広場ではアイスクリーム世界チャンピオンのお店ジェラート屋Dondoliがオススメ。この村で作られる白ワイン、「ベルナッチャ」のシャーベットがあったり、季節によってフレバーの違いがあったりと楽しいところです。

その先にドゥオーモ広場Piazza Del Duomoがあります。この広場にはツーリストインフォメーションがあり、地図やパンフレットが貰えるだけでなく、バスの切符も購入が可能。バス時刻表も貰えます。

大聖堂の向こうに回り込む道がありますので、モンテスタッフォリ要塞Rocca di Montestaffoliまで歩いてみましょう。無料で城壁の一部が上がれるようになっており、村と周辺のパノラマを見ることができます。

シエナへ移動します

10時40分にPiazza Martiri di Montemaggio バスで到着した広場からシエナ行きのバスに乗ります。

この1時間後のバスでも良いと思いますが、シエナのほうが街が大きいので早めに移動しました。バスのりばは降りた場所と同じではありません。

サン・ジョヴァンニ門を背にして右側の駐車場の横にあります。何といってもこのバスの良い所は直通でシエナに行けること!

ポッジポンシは経由しますが、途中でクリスタルで有名なコッレディバルザエルザ村も経由し、約1時間でシエナに到着します。沢山の地元の人達が乗り降りするバスです。

シエナを徒歩で観光します。

11時45分グラムシ広場Piazza Gramsci(トッツィ通り)に到着します。

ここから、シエナのメインストリート、バンキディソプラ通りを歩いてカンポ広場に行きます。

カンポ広場でプブリッコ宮殿のマンジャの塔に登ります。

パノラマが一望できますよ! 前後にお昼をゆっくり取る時間もありますよ。

シエナ大聖堂に入場します。有料ですが是非入場して下さいね。

フィレンツェに移動します

到着した同じ広場に戻り、フィレンツェ行き直通バスCorsa Rapida に乗ります。

必ず運転手さんに直通 ラピダなのか聞いて下さい。直通でないと色んな村を巡るので時間がかかります。

フィレンツェ行きのバスは1時間に2本くらいはあります。今回は17時40分出発で18時55分フィレンツェ到着のバスにしました。

おわりに

旅行者にとってバス停の位置や回れる時間が一番気になるところ。このコースをそのまま辿れば、かなり効率的ですよ!

写真の時刻表は2017年6月のものなのでネットで時間検索できるこちらで調べてみて下さい。

この記事を書いた人

ゆきとさな

ゆきとさなフィレンツェ県公認ガイド

旅行業界で20年以上働いています。旅行の度にコロコロシステムが変わるイタリアですが、できるだけ最新の情報を心掛けます。歴史と魅力が沢山の国イタリアに来て下さいね!

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