• 新印象派展@上野・東京都美術館、点描画好きにはたまらない企画展!冬デートにもオススメです。 | TRIP'S(トリップス)

    新印象派展@上野・東京都美術館、点描画好きにはたまらない企画展!冬デートにもオススメです。
    日本

    新印象派展@トウキョウトビジュツカン

    photo:http://neo.exhn.jp/
    上野にある東京都美術館で1/24(土)から始まった『光と色のドラマ 新印象派展』に行ってまいりました。わたしにはまさに眼福モノ企画展。点描画、とってもかわいくて大好きなのです。
    科学理論に基づいた技法で明るさと輝きを追求した絵画に、感動したり、ハッとしたり、納得したり…発見の多い109点でした。


    光と色のドラマ 新印象派展@東京都美術館(上野)

    新印象派展
    ※こちらは大阪あべのハルカス展のパンフレットです※
    クロード・モネ、ポール・シニャック、ジョルジュ・スーラといった新印象派の画家たちの作品全109点を、時代の流れに沿ってその表現の歴史を鑑賞できる企画展となっています。
    新印象派の流れを知る企画展

    「光と色のドラマ 新印象派展」
    会期:2015/1/24(土)~3/29(日)
    会場:東京都美術館 東京都台東区上野公園8-36
    休館:毎週月曜(月曜祝日の場合は翌火曜日)
    公式サイト:http://neo.exhn.jp/


    並べる、という新たな技法で描き出す

    モネやセザンヌ、ルノワールらに代表される「印象派」の流れを汲んだ「新印象派」は“色を並べる”ことで目に見える色彩の追求をしました。
    星月夜
    photo:http://commons.wikimedia.org/
    ▲後期印象派と呼ばれるゴッホの〈星月夜〉。新印象派の点描画に近い筆遣いです。
    色を並べるという技法
    「新印象派」の特徴は“目の中で完成する絵”。混ぜるのではなく置く、あえて正反対の色を並べる…一見、絵画としてどう完成するのだろうかと疑問に思うのですが、きちんと計算された上での技法なのです。
    そもそも絵は、近くで見るものではなく、ある程度の距離をとって鑑賞するもの。
    だからこそ色の点が目の中で作用し、鮮やかな色彩の表情をもたらし、さらには揺れ動きまでもキャンバス上で表現。
    中には、実際に絵画をよーくよーく見てみるとわかるのですが、遠近法も使われているものもありました。距離感を点の大きさ、筆のストロークの長さで描き分けていることに気付いたとき、キャンバスの奥行を改めて感じることになります。

    “混ぜる”と“並べる”、その違いは?

    上の写真にもあるように、絵の具は混ぜると色が濁ります。並べて置くことで、色そのものの鮮やかさを保つことができるのです。
    そのおかげで彩度・明るさを持った絵になるということ。
    特に注目していただきたいのが、黄色やピンク。他の色と重ねたり混ざることがないおかげで、色本来の美しさを見ることができます。
    また、同じ“並べる”でも、抽象画のように見える作品もあれば写実的な絵画に仕上がっていたりもして、点描画というひとつの技法ながらその趣の違いを楽しむこともできます。

    光と色のドラマ

    企画展のタイトルにもなっている「光と色のドラマ」というフレーズ。
    わたしの好きなポール・シニャックの描く絵というのは、こんな風に、パステルカラーのやわらかな作品。
    Photo:[ S ] Paul Signac - The Port of Saint-Tropez (1901) By:Cea.
    Paul Signac
    こちらはマティス〈日傘の女〉。同じ点描画でも、点の細かさで全然違う印象を受けますよね。
    マティス 日傘の女
    これらのような薄い色が、濁ることなく綺麗なまま描き出されています。
    新印象派の特徴はやはりこの多彩な色の表現にあるのではないでしょうか。
    展示作品の中でも感動したのは、マクリシミリアン・リュスの〈ルーブルとカルーゼル橋、夜の効果〉です。
    ルーブルとカルーゼル橋、夜の効果
    シニャックのような淡い色遣いとは異なりますが、“点描画”で“光”を描き出した、まさに「光と色のドラマ」の作品と言えるように思います。


    ポストカード&ポーチがお土産

    美術展といえば、お土産のポストカードも醍醐味。
    シニャックを買うぞ!!!と意気揚々とショップに乗り込んだのですが、まさかのシニャック買えず!(正確には、あったのですがわたしの好みではなかった。)
    代わりにアンドレ・ドランの〈コリウール港の小舟〉(左)と〈ウォータール橋〉(右)のポストカードと、かわいすぎて思わず買ってしまった新印象派展限定のポーチ。
    同じ画家の描いた同じ点描画でもこうも印象が違うのが面白い!
    〈ウォータール橋〉が後期の作品になりますが、こうして並べてみると新印象派の軌跡をまざまざと感じます。
    新印象派展 おみやげ
    この企画展限定の商品はポーチのほかにブックカバー、トートバッグ、マスキングテープ、風呂敷などあり点描画の可愛さゆえにこうしたアイテムが作られるのですね。
    本当はお弁当用に風呂敷もほしかった…
    さらに、企画展の特別ショップではなく、東京都美術館1階にあるミュージアムショップでも2枚のポストカードを。
    東京都美術館ミュージアムショップ
    ▲左:ジム・ダイン〈スモールハートペインティングNo.12〉、右:ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ〈星降る夜〉
    ジム・ダインはアメリカのポップアーティスト、ハートの絵で有名。ゴッホの絵は、見れば見るほど好きになる…。


    わたしのオススメは、やっぱりポール・シニャック!あのかわいさを見てほしい!
    企画展では絵全体だけでなく、筆遣いや色遣いなど細かいところに注目してみるとより楽しめる&飽きないのではないかと思います。
    この寒い時期、美術館デートもいいですね。

    この記事を書いた人

    まりあ

    まりあ

    94年3月東京生まれ、日本語日本文学専攻。3大欲求は書きたい食べたい撮りたい。美術館へ行くカカオジャンキー。

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