「東京湾フェリー往復切符」で、地下壕や手漕ぎ船でいく個人所有の島に行ってみた
日本

東京湾フェリー

こんにちは大和です。
今回は東京湾フェリー往復切符を利用して南房総半島へ。実際に使われていた航空部隊の地下壕に、手漕ぎ船で行く個人所有の島をご紹介します。ちょっとだけマニアックな場所を探検してみるのも、わくわくしてきませんか?

まずはフェリーの切符を手に入れよう!

往復チケット購入なら1週間有効

東京湾フェリー
こちらが久里浜発のチケット売り場になります。往路、復路とも下船時にチケットを回収するので、乗船時にスタンプを押されたからといって決して紛失してもいけませんし、切り離してもいけません。別途料金は発生しますが、車での乗船も可能です。乗船券だけであるならば、クレジットカードの利用も可能です。

運航ダイヤは2種類あります。日によって変わりますので、公式HPの「運航カレンダー」で確認しましょう。

お得なセット券も色々ある!

期間限定ですが、「マザー牧場日帰りフリープラン」や「鴨川シーワールド」らくらくチケット など、東京湾フェリーを利用したセットもありました。フェリーも片道だけ必要か、往復を希望するのか、車も乗り入れるのか、など細かく設定がありました。ただし、お得なセット券はクレジットカードのご利用はできませんのでご注意を。
東京湾フェリー
こちらが建物内部、左奥の階段を上っていくと乗船場所になります。みなさん慣れていらっしゃるのか、さっさと2階待機室に移動されてました。
東京湾フェリー
船内では軽食も購入できます。
東京湾フェリー
なかなか広くて、思ったより船は揺れませんでした。40分ほどで金谷港到着です。

東京湾フェリー久里浜港
東京湾フェリー 公式HPはこちら

館山で赤山地下壕跡を探検!

金谷港に到着したらJR浜金谷駅から館山駅まで移動しました。南房総半島は戦跡がそのまま残っている場所があり、結構珍しいものが在ると聞いたので実際に行ってみました。現在でも館山航空基地など自衛隊の施設があるので防衛の拠点になっていることは確かです。
赤山地下壕跡
こちらは「豊津ホール」。グーグルマップにも「赤山地下壕跡」とはっきり明記されていますが、実際に行くならば「豊津ホール」へ行きます。理由はこの建物で赤山地下壕跡入場料金を支払うからです。
赤山地下壕跡
▲壕と聞くともっと狭いものかと想像していましたが、天井は高く、かなり広く掘られていました
1930年にはこの土地に実践航空部隊として館山海軍航空隊が存在していました。
現在、この地下壕が造られた時期などに関する資料はほとんど残っていません。証言などによると、1944年終戦間際にはこの壕の中で館山海軍航空隊の事務が行われていた、病院施設があったということです。
赤山地下壕跡
こちらは「ガンルーム」。奥の四角いくぼみは「奉安殿」といって、天皇陛下の御真影を安置する場所で、空襲時に少尉が航空隊から御真影を移動させたそうです。
赤山地下壕
模様が入っているのは地層です。戦後は地下壕内の温度が一定していることから、きのこ栽培に使用されました。

赤山地下壕跡(豊津ホール)
千葉県館山市宮城192-2
9:30~16:00(受付は15:30まで)
休壕日 毎月第3火曜日 (第3火曜日が休日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
赤山地下塹壕跡 館山市公式HPはこちら

本当に小さいけれど「掩体壕(えんたいごう)」は必見!

「掩体壕(えんたいごう)」とは敵機から身を守るための戦闘機用の格納庫です。赤山地下壕から徒歩でも10分かからないので、散歩がてら行ってみてください。豊津ホールで地図をもらえます。
掩体壕
あまりに小さくてうっかり通り過ぎてしまいました。目印は一軒家のカフェがあるので、それをみつけたら道路を挟んだところと覚えておいてください。敵機に見つかってしまいますから、目立たないのは仕方がありません。ここに戦闘機が納められるにはあまりに小さいと思いますが、実際ゼロ戦などはかなり小さく、わたくしのお尻が座席に入らないかもしれないくらいコンパクトです。

掩体壕
館山市公式HPはこちら

仁右衛門島(にえもんじま)にも行ってみました

仁右衛門島
JR太海駅から徒歩で13分ほど、風流な二丁櫓の手漕ぎの舟で島に向かいます。往復の舟賃、入島料は島に到着してから支払います。

代々家を継ぐ人が仁右衛門さんと名乗っていたこと、平野仁右衛門さん一家だけしか住んでいなかったということから「仁右衛門島」という名がついています。現在も個人所有の島なので、よそ様の敷地内にお邪魔する感覚で行きました。ペットは同伴できませんのでご注意を。
仁右衛門島
仁右衛門さん宅の表門。堅牢なつくりです。

仁右衛門島
奥庭に続く門です。

仁右衛門島
1704年ごろ建て直しされたものといわれています。

仁右衛門島
「金銀針茄子(きんぎんはりなす)」仁右衛門島に自生している珍しい植物です。島の関係者らしき方がいらっしゃったので、食べられるのかどうか聞いたところ「とげがあるでしょ? 毒ありますよ。」とのことでした。11月頃から赤く色づきはじめるそうです。

仁右衛門島はレジャーで行くならバーベキュー、釣り、磯遊び、色々できます。敷地内は歩いて回れる大きさです。源頼朝公、日蓮聖人など歴史上の有名人や歌人がたくさん訪れており、昔から風光明媚で有名な土地だったようです(源頼朝公は敵の目から逃れるための潜伏でしたが)。開放的な島ですがあくまで個人所有の島ですので、ルールを守って楽しみたいところです。

仁右衛門島
仁右衛門島公式HPはこちら

楽しく遊んだあとはお土産屋さんへ

東京湾フェリー

東京湾フェリー

東京湾フェリー
東京湾フェリーに乗船する前に、浜金谷駅からフェリー乗り場に向かう途中にある「the Fish」をぜひのぞいてみてください。レストランも兼ねたお土産屋さんで、種類がかなり豊富です。ショッピングが終わって外に出たらもう目の前にフェリー乗り場が見えます。

the Fish
千葉県富津市金谷2288
9:00~18:00(ショッピングエリア)
公式HPはこちら

いかがでしたか? フェリーに乗って首都圏から少し離れるだけで非日常が楽しめる南房総。童心に帰ってワクワク感を楽しんでみてくださいね!

この記事を書いた人

大和なでし子

大和なでし子旅ブロガー

英語は不得意、中国語も怪しいレベルなのに海外ひとり旅を繰り返しています。最近は体力が落ちたのか国内旅行が主流になっています。体力の落ちた原因が加齢のせいだとは思いたくないお年頃になりました。

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