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江戸の町に没入!「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」でイケメンに会ってきた。

みなさん、浮世絵と言えばどんな事を思い浮かべますか?
歌舞伎役者の絵? 富士山? 日本の伝統的な絵画ですが、よく分からない、難しそう、面白くなさそう、そんなイメージを持っている方もいるかと思います。
 
そんな浮世絵のイメージを覆すような展覧会、しかも浮世絵の伝統的なイメージとは真逆の「デジタルアート」とのコラボレーションをした展覧会が日本橋で開かれると聞きましたので、行ってきました!

日本橋のビルに

やってきたのは日本橋茅場町! 駅から徒歩3分程度のところに会場はあります。
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同時開催の「食神さまの不思議なレストラン」と同じビルでの開催で、入り口が違いますのでご注意下さいね。
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コンセプト

「浮世」つまり庶民の日常生活が大胆に描かれた絵が「浮世絵」です。江戸時代の大衆メディアとして生まれてきた浮世。絵現代では最新の情報をテレビやネットで知るように、江戸時代の人々もまた、浮世絵を通してその時代のニュースや流行などを知ったそうです。
 
今回の「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」は約2万点もの浮世絵を高精細デジタルデータ化し、最新の映像技術で動かし、巨大化させ、立体空間として表現したといいます。「見る」のではなく「没入する」をコンセプトに、浮世絵本来が持つエンターテイメント性や、メディアとしての面白さを再び蘇らせようとする新しいデジタルアート展なのだそうです。

一歩足を踏み入れると

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迫力のある看板! 今回のテーマ「べらぼうにエモい」の「エモい」とは、「エモーショナル」=「心を揺さぶるような」を今時に言い換えた若者言葉。浮世絵とはなじみの薄い若者にも気軽の訪れてほしいというような意味もあるそうです。
 
次に現れるのは、活気溢れる日本橋の様子。
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浮世絵が動いてる!!と驚きと感動が一気に襲ってきた感じでした!
現在でもオフィスワーカーや買い物客、観光客の方々で賑わっている日本橋ですが、現在とはまた違う形で、日本橋が江戸の町の日常生活に深く結び付いているということを感じられました。
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ちなみに、こちらが現在の日本橋。日本橋を元の姿に戻そうと高速道路を地下に造る工事が進められています。完成したら、浮世絵のような広々とした活気のある光景を見ることもできるのかな、と思うとわくわくしますね。
 
少し脱線しましたが、「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」に戻りましょう。デジタルアート作品と反対の壁面には、このアートに使用した元の浮世絵の紹介や、ここから読み解くことのできる江戸の解説等も掲示されていて、まさに江戸の秘密をのぞき見できるような感覚です!
 
ちなみに、こちらで使用されているのは歌川広重や葛飾北斎が描いた日本橋。デジタルアートを使い、何点かの作品を融合させてひとつのアート作品に仕上げているのも本展覧会の特徴です。
 
そして、浮世絵の世界を案内してくれるのは、江戸時代に出版された旅行マニュアル「旅行用心集」の著者、八隅芦庵(やすみ・ろあん)。声を担当されているのは、歌舞伎俳優の片岡愛之助さんです。愛之助さんの歯切れのいい声が、江戸の町の雰囲気を更に高めてくれているようです。

まるでハーレム?イケメン部屋

江戸の町の次は、江戸っ子も夢中になった歌舞伎の世界です。
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歌舞伎の上演されていた演芸場が再現され、本当に自分も歌舞伎を見に来たお客のひとりになったような気分になります。
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演芸場の隣は、今回のメイン展示のひとつでもある「イケメン部屋」。当時の歌舞伎の上演ポスターや、人気歌舞伎俳優の、現代でいう「生写真」たちです。次々とパネルに映し出される役者の顔に、「成田屋!」「中村屋!」と掛け声がかかります。歌舞伎俳優の凛々しい顔のオンパレードにうっとりしてしまいました。

大迫力の海

次の部屋に現れるのは、大迫力の波しぶきが今にもかかってきそうな海の光景。
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葛飾北斎の「冨獄三十六景・神奈川沖浪裏」を実サイズの60倍に拡大し大型スクリーンに映し出しています。その激しい波の中を、歌川広重が描いた魚たちが飛び跳ねるというコラボレーション。
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2次元のはずの浮世絵ですが、世界に飲み込まれるような大迫力でした。

血も凍る恐ろしさ

さあ、次のコーナーはなんとお化けや幽霊の世界。日本で一般的に知られている「足がない」や「うらめしや~」などの幽霊のイメージは江戸時代に形成されたそう。浮世絵がそのイメージを大衆に広める役割も果たしたのですね。
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有名なお岩さんが登場する「四谷怪談」や「いちまーいにまーい」とお皿を数える「皿屋敷」などの恐ろしい浮世絵が迫力満点でスクリーンに映し出されます。
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CG技術などが進化した現代でも、「恐怖」というものは変わらないものなのでしょうね。次々と映し出されるお化けたちに、本当に背筋がぞくぞくしました。

華やかな花街

最後のコーナーは、花のお江戸の花街。吉原の遊郭街です。
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幽霊の絵で若干心も体も寒くなっていたので、満開の桜が舞い散る花街の絵は、気持ちが高まりました。
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花街の1日の様子を巡って見ることができるとともに、なんと「身請け」つまり遊女を自分の奥さん、愛人としてお店から買い取る(というと言葉は悪いですが)方法まで解説してくれます!

浮世絵がより身近に

西洋の絵画展は様々な美術館で開催されていますし、話題になることも多いようにも感じますが、浮世絵を見る機会というのは、そういえばなかったかもしれません。実物の浮世絵をわかりやすく大胆にアレンジしたこのデジタルアート展は浮世絵の入門にぴったりかもしれませんね。
 
そしてこの展覧会のもうひとつの魅力は、会場内は写真撮影可ということ。SNS世代の若者にも、もっと浮世絵を身近に感じてほしいとの思いから、SNSにも投稿してよいことになったそう。江戸の町にタイムスリップしたかのような姿をSNSに投稿すれば、「いいね」がたくさんもらえそうですね。
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会場の出口付近には専用の撮影ブースも設けられていますので、思い出の1枚に写真に収めてみてはいかがでしょうか?
 
2020年には東京オリンピックも控え、日本の伝統文化のすばらしさを世界に発信していくのは今が絶好の機会なのではないかと思います。また、海外の方に日本の良さを知って頂くためには、まず私たち日本人が日本の伝統文化にもっと興味を持たなければと個人的に筆者は思っています。そんな興味を持つための第一歩として「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」はぴったりです。

「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」
公式ホームページはこちら
開催日時:2017年1月28日(土)~5月21日(日)
開催時間:
平日      10:00~21:00
金・土・祝前日 10:00~23:00
日・祝日    10:00~19:00
入場料:
【当日料金】
・「江戸の秘密展」のみ
大人(高校生以上)      ¥1,600
子ども(3歳以上~中学生以下)¥1,000
・「江戸の秘密展」×「食神さまの不思議なレストラン展」セット券神様のおいなり付
【当日料金】¥3,400
アクセス:東西線・日比谷線「茅場町駅」6番口 徒歩1分

浮世絵の魅力

浮世絵をきちんと鑑賞したのは初めてでしたが、わかりやすい解説とポップなアレンジで堅苦しくなく鑑賞することができました。日本のの伝統文化を学ぶきっかけにぴったり。私ももっと学びたくなりました。

この記事を書いた人

小川希

小川希

舞台俳優の傍ら、隙間を見つけては旅行に繰り出す。旅行先では、グルメ、美容グッズ、現地の人気なものを試す事が何よりの楽しみです。甘い物が大好きでスイーツには目がありません。