昨今、プロジェクションマッピングをはじめ、様々なデジタルアートの展覧会がたくさん開かれています。
今回は、そんなデジタルアートと、なんと食べ物、「和食」がコラボレーションしたという展覧会、「食神さまの不思議なレストラン」が開催されるということで、行ってまいりました。
会場は
東京メトロ東西線・日比谷線の茅場町駅から徒歩3分。
地下鉄から地上に出ますと、茅場町といえばオフィス街というイメージ通りのビル群。地図に従い進むと大きな看板お掲げたビルが現れます。
こちらが会場のビルです。なんとこちらのビル、もともと廃ビルなんだそう。
入口はこちら。
「不思議なレストラン」の入口は同時開催の「スーパー浮世絵展」の奥になるのでご注意くださいね。
コンセプト
今回の展覧会「食神さまの不思議なレストラン」。
タイトルからはとてもファンタジーな雰囲気が感じられますが、具体的にどんな展覧会なのか想像がつかないですよね。
ホームページの詳細によると、日本人にとって馴染みの深い「和食」をテーマに、最先端の映像技術や特殊効果で、和食の世界を表現し、見て、聴き、触れるといった、楽しみながら学ぶことのできる展覧会との事。
また、デジタルアーツを手掛けるのは、マドンナのコンサート等も手掛けた世界的クリエイター集団「モーメントファクトリー」。
食の監修には料理旅館「美山荘」の中東 久人さんや、ゲストシェフに有名フレンチシェフ「ジョエル・ロブション」さんまで関わっていると言うのですから、ますます期待が高まりますね。
「不思議なレストラン」の内部へ
会場内は明かりを最小限に抑えてあり、とても幻想的な雰囲気です。
スクリーンに映し出された見事な青竹、そして提灯の灯り、すでに不思議な世界に迷い込んでしまったかのようです。
スクリーンの竹林を抜けると、神の使いであるキツネの「ウカ」がお客様を和食の深みへと誘ってくれます。
ウカの声を担当しているのはアイドルグループ乃木坂46の松村 沙友理さんと若月 佑美さんのダブルキャスト。どちらの声かは日替わりになっているそうです。
神の使いであるキツネの「ウカ」の指示に従ってスクリーンに手をかざすと映像に変化が起こります。
巨大なご飯茶碗
いくつかのインタラクションののちに現れるのは、今回のメイン展示の1つである、直径1.8mもある巨大なご飯茶碗。
中にはお米が。ここでは、和食の大きな比重をしめるお米が食卓にのぼるまでを見ることができます。
実際に中のお米には触れることができます。お米に触れると投影される映像が変化します。
生米に触ったのが久しぶりで、こんな触感だったのか!と改めて感動しました。
食べて感じる
様々な展示の最後には実際に食べるコーナーが。入口ですでにお出汁のいい香りが漂ってきます。
チケットについているおいなりさんもこちらで頂くことができます。
神様のおいなりさんは、「ウカ」の耳をイメージした三角形で、中のご飯は鰹節と昆布だしを絶妙にブレンドしてあり、優しい味。1つ1つに手間暇が掛かっているのが伝わるような丁寧な味。
また別料金で今回の展覧会の特別メニューも提供されています。
今回筆者は2品追加で頂きました。
まずは、「味噌と出汁の相性を考える 3種の味噌汁」(500円)。
同じ味噌汁でこんなに違いがあるのかと感動しました。
もう1つは、「実山椒をきかせた 親子出汁巻 」(600円)。
お出汁の優しい風味の中に山椒の香りがアクセントとなって、衝撃的な美味しさでした!
それぞれの料理の調味料の配合まで記載されていて、こだわりぬかれた分量のバランスも感じながら味わえます。
また、この展覧会は5月までの長期開催との事もあり、来る時期によって提供されるお料理も変わるとか!
家でも楽しめる
1階には、展覧会で提供されたお料理に使用されたお出汁や食材、紙皿を販売しています。
自宅でもあの感動を再現できますよ。
五感で楽しむ、学ぶ
映像で見て、お米に触って、出汁の匂いを嗅いで……最後に食べる事で、1つのストーリーが出来上がるような今回の展覧会。
食育という観点からも、お子さんにもぜひ見てもらったらいい経験になると思いますし、大人も「和食」の素晴らしさを再認識できると思います。
東京都中央区日本橋茅場町1−8−1 茅場町1丁目平和ビル
開催時間:平日 10:00~21:00
金・土・祝前日 10:00~23:00
日・祝日 10:00~19:00
当日料金:大人(高校生以上)¥2,000
子ども(3歳以上~中学生以下)¥1,000
■「江戸の秘密展」× 「食神さまの不思議なレストラン展」セット券
前売料金:¥2,900
当日料金:¥3,400
公式HPはこちら