【セネガル】庶民の大切な足「ンジャカジャイ」「カーラビット」
セネガル

せかいのおと

田中信行 ■ライター情報
田中信行
高校時代に目にしたテレビ番組がきっかけで国際協力に興味を持ち、国際協力論を学べる大学に進学。その後、NPO法人などでファンドレイジングの仕事を経て、2013年10月よりセネガル村落部で女性グループの収入向上支援に従事。資金や物資を投入するだけではなく、その環境下にあるものに付加価値などをつけて収益向上につなげる事を目指している。

「ンジャカジャイ」と「カーラビット」

首都ダカールには様々な交通手段が存在する。
前回は乗り合いバス「セットプラス」をご紹介した。
【セネガル】いつ出発するかは運しだい…相乗りバスで行くセネガル


今日は庶民の足である「ンジャカジャイ」と「カーラビット」を紹介したい。

写真①

両方ともシステム的には同じで、車掌さんがバスの扉にしがみつきながら行先を連呼しているので目的地行きのバスに乗る。
どのバスか分からない時は車掌やまわりのセネガル人に聞けば快く教えてくれる。

停留所や停車するポイントが決まっているので、そこで待っていれば乗れるが、走っているバスを手でまねく動作をすれば停まってくれる。
これはタクシーを拾うときも同じである。

写真②

ユニークな運賃の支払い方

乗車すると車掌が「パス!!」と言いながら手に持ったお金をジャラジャラ鳴らしだす。
そしたら距離に応じてお金を払う。

市内は一律150Fcfa(30円)なのでよっぽど近くない限りは150Fcfa(30円)を払えば問題ない。
車内が一杯で車掌まで手が届かない場合は後ろの人に渡せばバケツリレー方式で車掌まで届けられる。
お釣りがある場合も同じ方法で自分の手元まで戻ってくる。
なので、もし前後の人がお金を渡して来たら次の人へ送って欲しい。

降りるときはブザーがないので、小銭なので車体を叩き「ここで降りたい」と言えば停まってくれる。
車掌さんはリズミカルに車体を叩いたりしたりするので、私はそれもセネガルらしさなのかなと感じている。

写真③

黄色い車体が「カーラビット」窓がないので風通りがよい。乗車可能人数も少ない。
白い車体が「ンジャカジャイ」窓がある。
開くかどうかは運しだい。乗車可能人数も多い。
価格でいえばタクシーの10分の1ほどなので、多くのセネガル人はこれらを利用している。

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せかいのどこかで、協力隊が見て、感じて、触れたこと。 せかいのどこかの、そこに生きる人の暮らし、習慣、文化のこと。 遠くの国のはずなのに、近くに感じる体験記をお届けします。

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