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海外移住は夢じゃない。ニュージーランドに移住する方法を現地よりお伝えします

海外へ旅行に行ったときに、「この国に住めたらなぁ……」とぼんやりと考えたことがある方ってきっと多いと思います。でも、世界を見渡してみると、移民を公式に募集している国、要は「移住したいんです!」という人を募って審査をしている国って、実は片手で数えるほどしかないんですよね。
 
ニュージーランドは、ポイント制の移住制度をもっている数少ない国のひとつ。そこで今日は、ニュージーランドを例にとって、「海外移住をするには何が必要なの?」を簡単に解説してみたいと思います。この記事を読めば、「海外に住みたい」という妄想や遠い夢だったような話が、一気に現実的な目標になるかもしれませんよ。

ポイント制の移住制度を持つ国はどこ?


まず、現在2017年度時点でポイント制を持っている国はどこかを挙げてみましょう。ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、カナダの計4か国です。
 
それぞれの国の事情によって内容に多少の違いはあるものの、その目的は皆一緒。つまり、「自国で不足するスキルをもった人財がほしい!」ということです。ポイントによる移住制度は、正確には投資部門や起業部門に並んで、「スキルド・ワーカー部門」という、スキルを持った人間が移住に挑戦するための窓口になっています。
 
ポイント制というのは簡単にいうと、年齢や学歴・職歴なんかを数値化して、一定の数値に達すれば移住を認めるという制度。ポイントが高ければ高いほど、「ぜひうちの国に来てほしい!」となるわけですね。
 
海外移住だとかポイントの審査なんていうと小難しいように感じられますが、百聞は一見に如かずで、ご自身の現在のポイントを計算してみると案外分かりやすかったりします。

ご自身のポイントを計算してみよう!


まずはざっくりとご自身の計算してみましょう。
ニュージーランドの永住権の申請条件は160点。TRIP’S読者様用に一部簡略化してありますが、大体の点数は計算できるでしょう。(2017年1月現在。ポイント配分は頻繁に変わります。また、160点はあくまで“審査の申請ができるライン”であって自動的に移住が決まるわけではありません)

 

◆年齢
20~29歳:30点
30~39歳:25点

 

◆学歴(※申請する職業に関連するもの)
Lv4~6(日本の専門学校レベル):40点
Lv7~8(日本の大学卒レベル):50点
Lv9~10(日本の修士・博士レベル):60点

 

◆ニュージーランドでの雇用状況
ニュージーランドで仕事が内定している:50点
すでにニュージーランド国内で12か月未満働いている:50点
すでにニュージーランド国内で12カ月以上働いている:60点

 

◆職歴(※申請する職業に関連するもの)

2年以上:10点
4年以上:15点
6年以上:20点

 

◆ニュージーランドでの職歴(※申請する職業に関連するもの)

1年以上ニュージーランドでの職歴がある:5点
2年以上ニュージーランドでの職歴がある:10点
3年以上ニュージーランドでの職歴がある:15点

 

合計で何点になりましたか?

160点に全然足りなくても、がっかりするのはまだ早いですよ。そのほかにも、ここには書ききれないくらい細かいボーナス・ポイントがたくさんあります。

 

たとえばニュージーランド政府が特に指定する職業、ITや医療分野などの人材不足分野では10~30点のポイントが入りますし、結婚している方は配偶者関係のボーナスポイントが期待できます。最近では、「最大都市オークランド以外で仕事をする」という比較的緩い条件に30点ものボーナスポイントが付きました。

 

ものすごく乱暴な言い方をすれば、「若くて」「学歴があって」「ニュージーランドで仕事がある」人なら、永住権申請ができるポイントに届くと言ってもいいでしょう。

「海外移住がしたい!」と思ったときに必要なのは「意思」と「計画」

IMG_4407巨大サンタ登場
▲本文とは関係ないですが……年を越してもまだサンタが飾ってあるオークランドです

 

上のポイントを計算してみて、おそらく、多くの人がこう思ったんじゃないでしょうか?

 

「あれ? ニュージーランドで仕事さえ見つけて数年働けば、160点に届きそうだぞ」……と。
僕自身、最初にポイント計算した時はまさにそんな風に感じました。

ただ、日本の大学を出ていたとしても、永住権申請時の職業に関係する学歴じゃないとポイントとして使えませんし(日本の大学の文学部卒だけど、シェフで申請します、というのはNG)、それは「日本での職歴」にも当てはまります。

そこで、ニュージーランドで移住を目指す日本人の中には、日本での経歴を使わず、ニュージーランドの専門学校に1~2年入りなおし、学歴と職歴をつくり直して永住権を申請するという方も多いです。そして、僕自身もおおよそ、その方向で永住権を目指しているひとりです。

最新情報を得るようにしよう

passport
以上、移住制度の概略やポイント配分についてざっくりと書いてみましたが、僕が一番お伝えしたいのは、こと海外移住に関しては冷静に分析してみれば決して夢物語ではないはずだ、ということです。「海外に住みたいなぁ」と思ったら、まずこれらポイント制度がある国で永住権の申請ができる職業を確認してみましょう。そしてしっかり「計画」をたてて、日本で数年の職歴を作り、その職歴を引っ提げてワーホリビザを使ったり、現地の専門学校に行ったりすれば、仕事獲得の可能性は高まります。

 

気になった方は「NZ永住権」「ポイント計算」などで検索してみましょう。ニュージーランドの移住制度についてウェブ上で得られる日本語情報は、僕が確認したかぎりかなりのページで古くなった情報が多々あります(毎年のように細かいルールが変わるので)。なのでなるべく、ホントかな?と思った点はNZ移民局の公式ページを読んで裏をとったり、無料で相談に乗ってくれるエージェントなどを利用したりして、最新情報に触れるようにしてくださいね。

関連リンク:NZの移民局HP(英語)

移住関係3部作でした

移住したい国ニュージーランドという視点から3本記事を書いてみました。
反響があればまたこのテーマで書いてみますが……どうでしょうね!?
夏真っ盛りのオークランドからお届けしました。

この記事を書いた人

外山みのる

外山みのるアウトドアライター

1984年愛知県生まれ。ニュージーランド(オークランド)在住。20代はバックパッカーや一万キロ海外自転車旅など世界を放する。2015年に念願だったアウトドア天国NZへ移住し、国際結婚・留学・仕事と毎日奮闘中。NZウェブマガジン『ネイチャーニュージーランド』運営。多方面に観光、エコツアー情報を発信しています。