美大生きたこ、大学の友人たちと4人で初めての岐阜旅行。
そこで本業が建築業の最高に面白い袋ラーメンのお店に出会いました。その名も「麺’s GALLERY」。
なぜラーメンを集めるのか? その深くて熱いワケを聞いてください!
その店があるのは、不思議レトロな商店街
岐阜県岐阜市にある柳ヶ瀬(やながせ)商店街。それがすごい、想像以上にレトロ!!! 時間が……止まっているような……というかここは日本?? いや、日本なんだけどなんかちょっと変?? 世界観が面白い……。
レッドカーペットに、天井の高いアーケード。鯉のぼりが似合っているのかいないのか……。
むか~しながらの靴屋さんがあり、洋品店があると思えば、唐突なヨーロピアン風の小径が現れたり。
そんな中、出会ってしまったんです
最高に面白いお店に。
その名も、「麺’s GALLERY」。レトロな商店街の雰囲気の中、異彩を放つ外観。
そしてこの立て看板。面白くないわけがない!
お店の方の「見ていくだけでいいから!」に吸い込まれるようにして店内へお邪魔しました。ここからは我々と、オーナーさんのやりとりを交えてお伝えします。
ほらもうすでにおかしい!(最上級の褒め言葉)
「どこから来たの? 東京!? なんでまたこんなところにわざわざ来たの!?」と、訪れたことをびっくりされるという。
「もう写真とって、SNSとか載せてこの店東京で流行らせて!!」座って座って、とお茶も出していただいて、オーナーさん、ありがとうございました。
商品ラインナップ
お店の名前通り、袋ラーメンの専門店でした。それも全国各地から選りすぐったご当地ラーメンが、ずらり。
北海道の利尻昆布を練り込んだ麺、京都の京鴨の出汁のスープなど本格的で美味しそう! 都道府県ごとに何種類ものラーメンが取り揃えられています。
ところが岐阜のご当地ラーメンは1種類のみ! 「にじいろラーメン」という、なんというか、岐阜感の薄い……。
「観光客が来ると思ってないからさー」とオーナーさん。なるほど。
こんな変わりダネも。ワラスボってエイリアンみたいな見た目の魚ですよね……。へー、佐賀県で獲れるんだ……。
小道具にも楽しいこだわり
「これで都内歩いたことあるよ! 結構ウケた!」と紹介してもらったのが、店の片隅にあったラーメンの出前持。
袋麺なのに出前って言うのがナイス。さらにこの出前持、
リュックになっているという。もう……大好き。
感動して背負わせてもらいました。「絵の具とか入れてもいい! ほしい!」とココにきて美大生の食いつきがハンパない。
楽しすぎるサービス
これだけ楽しいともう自然とお土産を買う流れになりまして、4人とも1袋ずつ買うことに。これください……!
「じゃんけんする?」え? じゃんけん?
「じゃんけんでお客さんが勝ったらラーメン半額。負けたらそこの水、1本追加で買っていくの。」棚の下の方に目を向けると、ラーメン以上の迫力でペットボトルの水がずらり。ええやります(即答)。
オーナーさんの幼稚園からのお友達(スタッフさんかと思ってました)と対決!! 4人が挑んだ結果、2勝2敗でした。
私きたこは負け、岐阜の美味しいお水を購入しました。美味しかったです。
なぜご当地麺を集めて売るの?
麺’s GALLERYを運営する「株式会社オーキッド」は本業が土木建築業。建築業務で全国を回る中で出会ったその地域限定の美味しいものを「地元岐阜の皆さんに届けたい!」と思ったのがきっかけだそう。
でも今の世の中、ネット通販で北海道から沖縄まで日本全国の商品を買うことができるのに、どうして商店街にお店を構えたのでしょう。
静かな商店街に、人が集まるスポットを
歌謡曲や映画の題材になるほど、かつては名が知られ、にぎわっていた柳ヶ瀬商店街。
しかし今では、人通りも少なくなり閑散としてしまっています。なんだかカラフルな世界観の割に静かだな……。と感じたのはそのせいだと思います。
地元の若い人たちは、休日になると名古屋まで遊びに出て行くそうです。そのような状況の中、昔ながらのお店は常連客や遠出できないお客さんのためになんとか踏ん張って営業を続けています。
人が減り、元気のなくなってしまった商店街に、岐阜初の全国各地の美味しい、面白いラーメンや缶詰やカレーなどを売るお店で人が集まる環境を生み、商店街全体の活性化につなげたい!
そういった願いを持って、柳ヶ瀬商店街に建築会社の袋ラーメン店「麺’s GALLERY」は誕生したのです。
じゃんけんは来てくれたお客さんへの感謝の気持ち。もしかしたら赤字になってしまうかもしれないけれど、お店の利益よりも商店街全体のために。「楽しかった! また来たい!」と思ってもらえるように、サービスをしているのだそうです。
私たちもまたオーナーさんに会いに行きたいです! ありがとうございました!
ホットスポットになること間違いなし!
「ご当地ラーメンと遊び心で商店街を活性化したい。」建築業で全国各地の色々な場所を見てきたからこその強い思いなのではないかと思いました。
麺’s GALLERYも柳ヶ瀬商店街も、地元の人や旅行客が「楽しい! 面白い!」と集まる場所になってほしいです!