女子旅の旅先として人気を集めている松江。見どころが城下町に集中していて、バスや舟を使って効率よく観光できる点が魅力。
今回は2015年に国宝に指定された松江城を中心とした見どころをガイドいたします。ハートの石垣やハートの絵馬など縁結びスポットの場所も詳しくご案内しましょう!
現存12天守の1つ、松江城
「現存12天守」って聞いたことありますか? 江戸時代もしくはそれ以前に建設されたもので、松本城や犬山城もこれにあたります。もちろん今回ご紹介する松江城もその1つ。
「お城」と言っても、実際には歴史のあるお城と、近代になって復元されたお城とがあるというわけです。
その中でも松江城は、安土城から大坂城へと続く正統な天守の形で、現存の城では松江城しか存在しておらず、唯一の正統天守と言われています。
天守は1940年代には国内に20天守残っていましたが、空襲などで失われ、現在は松江城を含め12天守(現存12天守)を残すだけ。この中で現在国宝に指定されているのは松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城の5つだけなのです。
ハートの石垣
さっそく城内のご案内をいたしましょう。まずはハートの石垣の場所をご案内します。ハートの石垣のある場所は入口から近いので、早々と見どころの登場です。
大手木戸門跡から入ると左手に立派な石垣、右手奥に観光案内所、左手奥に天守方面に続く階段があります。この階段の石垣にハートが隠れていますよ!
階段は歩幅の違う2種類の階段から成り立っているのですが、大きな階段の13段目で、目線の高さくらいにあります。観光客が多い時間帯ですとその辺りが賑わっていますのですぐに見つかります。
松江神社にはハートの絵馬がたくさん
階段を上った左手には松江神社があり、縁雫(えにしずく)のハート型絵馬が沢山かかっています。縁結びのお願いがあるかたはこちらでどうぞ。
実は松江城の国宝への指定は、城が完成した年を裏付ける祈祷札が見つかったことが決め手でした。この祈祷札は数十年間行方不明になっていたものを松江市が懸賞金500万円をかけて探し出したというもの。その祈祷札はこの松江神社から見つかったのです。
珍しい桐の階段
松江城は大きなお城ではありませんが、美しく引き締まった印象のお城です。現存12天守が初めての方はご注意ください。これらのお城は階段がとても急で、しかもよく滑ります。
もちろん滑り止めで対策はされていますが、滑り止めがない箇所もあり、この日も2人ほど上から落ちていらっしゃいました(笑)
松江城の階段には防火防腐のために桐が使われています。これも他のお城には見られない特徴です。
天守からの眺め
天守からは松江のシンボル宍道湖を眺めることができますので、是非上まで上ってみてくださいね!
ホラースポットも
松江城にはホラースポットもあります。それがこちらの「ギリギリ井戸」。何がギリギリなのでしょうか?
実は「ギリギリ」というのはこの地方で「つむじ」を意味する言葉。築城中に崩れた石垣の中から槍の刺さった頭蓋骨が出土!!
その霊を慰めるために祈祷が行われたのですが、その際に地面を深く掘った様子が頭のつむじに似ていたことから「ギリギリ井戸」と呼ばれるようになったという云われがあります。
松江歴史館
松江城の歴史に興味を持たれた方は、是非松江歴史館にも立ち寄ってみてください。国宝の決め手となった祈祷札に関する資料もありますよ。お堀のすぐそばにある武家屋敷のような大きな建物です。
堀川めぐり
松江では是非とも松江城のまわりの堀川を小船でめぐる「ぐるっと松江堀川めぐり」をお楽しみください。
堀川めぐりは1日券を購入すれば乗り降り自由。船に乗っている間、船頭さんが松江の歴史や観光スポットを案内してくれます。
ぐるっと松江レイクラインバス
松江の観光スポットを巡る「ぐるっと松江レイクラインバス」というレトロな観光バスと堀川めぐりを組み合わせると効率良く観光できますよ。
こちらも1日券がありますので乗り降り自由。リーズナブルに松江観光が楽しめます。
縁結びならカラコロ工房
「せっかくなら縁結びも」という方はカラコロ工房をお訪ねください。松江城から歩いて行けますし、舟でもバスでもアクセス可能。
写真はピンクの幸運のポスト。一緒に写ると幸せになる、ここから送った手紙を受け取った人には幸運も運ばれる、などと言われています。
カラコロ工房には他にも「願いの泉」や「ハートの石畳」などの縁結びスポットがありますので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。