マレーシア人の友達と一緒にベトナム旅行に行く機会がありました。マレーシアの目線から見たベトナム旅行を楽しむことができました。特にマレーシア人が旅行に関してどこに重きを置いているのかが分かってとてもおもしろかったです。
もちろん文化が違う人との旅行は波乱万丈でしたが、それも含めてとても楽しかったです。
マレーシア人の海外旅行
私たちが知っているマレーシア人の友達(中国系の人が多いです)は海外旅行に行くのが好きです。特に東南アジア、中国などマレーシア周辺の旅行によく行っているイメージを受けます。
マレーシアに比べると他の東南アジア諸国(シンガポールを除く)は物価が安いため、マレーシア人にとって行きやすいというメリットがあるように思います。また、陸続きだからでしょうか? 海外旅行に対してもそれほど抵抗がなく、ツアーに申し込まずに気軽に個人旅行をしているイメージを受けます。
そして何より、日本に比べて長期休暇を取りやすいように感じます。日本人の私からすると、こんなに頻繁に休暇を取ってもクビにならないのかと思う程頻繁に旅行に行っている人もいるのでびっくりします。
私たち夫婦も東南アジアの旅行が好きなのでよく行っています。ある時はベトナムのフエとホイアンに行きました。その際に、マレーシア人の友達夫婦と一緒に行きました。彼らと一緒に旅行をしていると、日本人とは違う旅行の価値観などを垣間見ることができてとても興味深かったです。
ダナンからフエへ移動
まずはダナン空港に到着。ダナン空港からはタクシーに乗ってフエへ行きます。電車もありましたが、一緒に行った友達の体力などを考慮してタクシーの方がいいと思ったからです。
空港からのタクシーは料金表が決まっているので、ぼったくりを心配することなく利用することができました。
ダナンからフエの移動は約100キロの距離なのに3時間かかりました。ゆっくり走り、道路も山越えの道だったからだと思います。タクシーの運転手もとてもいい人でコーヒーブレイクをしてくれました。
出てきたのはもちろんベトナムコーヒー。早速ベトナムコーヒーを味わいました。
その後、予約していたHoliday Diamond Hotelにチェックイン。これは友達がインターネットで見つけてきてくれたホテルです。部屋に入るとなかなか綺麗で快適でした。
フエの観光
フエでは世界遺産になっているグエン王宮へ行きました。ホテルの人によると、1時間もあれば十分とのことでしたが、ゆっくりといろいろなところを見て回ったので5時間はいました。
宮殿の壁に貝殻があしらわれていたりと、とても興味深い建築物でした。
グエン宮殿
貝殻を使った壁
ただ、フエはベトナム戦争の時に、被害を受けた場所なのだそうです。その戦争の際にグエン宮殿もかなり破壊されたようで、いろいろな場所が平地になっていました。
今でも復興作業が続けられていましたが、そんなところに戦争の跡を感じました。
フエで食べたベトナム料理
フエでは、フォーの一種と思われる麺類、ベトナム風の鍋、焼肉などを食べました。
フォー?
ベトナム風焼肉
ベトナム風の鍋
どれも事前に調査していたわけではなく行き当たりばったり、レストランに入ってみたり、屋台に入ってみたりしました。
私たちはどれも美味しかったという感想を受けました。とくにフレッシュな野菜がたっぷりと入り、さらに野菜のおかわり自由というところに感動しました。
マレーシアのローカル屋台で食べると野菜がほとんどないというのが当たり前だったので、そこが大きな違いだと思いました。友達は野菜を食べ慣れていないせいか、焼肉の時には大絶賛でしたが、他の部分ではかなり文句を言っていました。文化の違いでしょうか。
フエでの買い物
フエではCoop-Martというスーパーマーケットへ行き、お土産を買いました。フォーのインスタントラーメンやベトナムコーヒー豆などを購入。
スーパーマーケット
近くに市場もありましたが、スーパーで買ったほうがぼったくりに合うことがないので、市場は楽しみのため、スーパーは買い物のためと使い分けしました。
ちなみに近くにあった市場はドンバ市場という場所です。市場では、野菜、肉類を始め生活用品がところぜましと並べられていました。見ているだけでワクワクする場所でした。
ドンバ市場
フエからホイアンまでの移動
フエからホイアンまでは観光バスで移動しました。
この観光バス、中に入ってびっくりしました。椅子ではなく寝台式になっていたんです。靴を脱いでバスに乗り、指定されたベットに横になるというスタイルでした。
ということは私たちの足が誰かの顔の横にあることになります。しかも観光をして一日中歩き回った足です。私たちの足元だった人はさぞかし大変だったと思います。
夫の後ろはフランス人でした。かなり臭かったそうです。私は幸いなことに一番後部座席で人の足の臭いはしませんでした。がトイレの横だったのでこれもまた別の臭いに苦しみました。
ただ臭いさえ気にしなければ、ゴロンと横になったまま4時間走り続けるというとても快適なバスでした。こんな乗り方もいいなと思いました。ちなみに友達からは大不評でした。
とても素敵なホイアンの街
ホイアンに到着した頃は5時頃の夕暮れ時でした。
バスセンターから10分ほどの距離、川沿いにあるHuy Huong River Hotelというところに泊まりました。ここは立地条件が抜群でした。市場など、街で一番の観光スポットがすぐそこにあったんです。あまり歩かなくても観光できたのはすごいメリットでした。
特にマレーシアではあまり歩く習慣がないので友達も喜んでいました。立地条件でいうと大成功でした! ちなみにホテルの部屋も私は気に入りました。
ホイアンには来遠橋、(別名日本人橋)があり、観光スポットです。
橋を渡るの料金がいるのですが朝早く行った場合無料で見ることができました。ホイアンは昔日本人の街があったほどに日本と関係が深い街だったそうです。
日本人橋
ホイアンの街はとにかく綺麗でした。
街全体が世界遺産登録になっているようですが、昔の街並みがそのまま残っていて、とても可愛らしかったです。
朝のホイアン
朝のホイアンはとにかく活気があって面白い!というイメージです。市場が出ていて、地元の人が買い物に訪れていました。そんな景色はマレーシアとあまり変わらない印象を受けました。市場が活気があるのはどこの国も一緒だなと思いました。
ホイアンの朝の風景
ホイアンの市場
昼のホイアン
昼間のホイアンの街はカラフルでとにかく可愛い! というイメージです。
結構はっきりした色に塗られた壁もありましたが、それが大きな木とよくマッチしていてオシャレでした。
目的地を決めることなくとにかく、ブラブラと細い道を歩いたり、大通りに出てみたりして思いつくままに楽しみました。
夕方のホイアン
夕方のホイアンは私が一番好きな景色でした。特に川沿いにはカラフルな船が停泊していますが、川沿いにランタンが灯っていてとても綺麗でした。
薄暗いけど暗くなりすぎていないこの時間帯に写真を撮るととても綺麗に撮れました。
夜のホイアン
夜のホイアンはとにかく綺麗な景色です。ホイアンではランタンがお土産用に売られていることが多いのですが、夜になると色とりどりのランタンの明かりが一斉に灯り、とても綺麗です。
ホイアンに着いた初日、初めてそのランタンを見たときには「わー!」という言葉しか出てきませんでした。人間って感動したときに出てくる言葉は以外と簡単なんだと思いました。
夜も観光客が多く歩いていました。細い道に入り込まなければ結構安全のようだったので安心して夜のホイアンの街を歩くことができました。
ホイアンで食べた食べ物
ホイアンに来たらどうしても食べてみたかったのがホワイトローズという食べ物です。ホイアン名物の1つだそうです。
白い生地に(しゅうまいの生地よりもっと薄く透明の柔らかい生地です)海老のすり身が包まれている料理です。
茹でたものを揚げたガーリックと一緒にソースをつけていただきます。お皿に並べられている様子が本当に白いバラのように綺麗でした。あっという間になくなってしまいました。
また、バインミーというベトナム風フランスパンサンドイッチもいただきました。ベトナムらしい野菜が挟んであり、ソースがかかっているのですが、これがまたなんとも言えずに美味しい!
バインミーを作っているところ
ご飯を食べてお腹いっぱいだったはずなのにペロリと食べてしまいました。
ベトナムに来て思うことはとにかくフランスパンが美味しいということです。ベトナムは以前フランスの統治下だったそうなので、その影響でフランスパンが美味しいのだそうです。
マレーシアで売られているパンは美味しい! と言えるものが少なく、特別なお店に行かない限り美味しいパンに出会えません。特に私はマレーシアでは美味しいフランスパンにあまり出会ったことがありません。
どこで食べてもフランスパンが美味しいというのはすごいと思いました。
シナモンクルーズへ!
友達がインターネットでシナモンクルーズを見つけてきてくれていました。リバークルーズをしながらディナーを楽しむというものです。
予約は、ホイアンの街中にあるお店でしました。昼間に散歩がてらお店に行き予約をします。その後、日がくれるかくれないかの時間帯から船に乗り込み出発します。たまたまだったのかその日の予約客は私たち4人だけでした。
まさに貸切状態! ランタンのカラフルな明かりや、普通の電灯のオレンジ色の明かりに照らされたホイアンの街を眺めながらゆっくりと船が動いていきます。風がとても気持ちよかったです。
食事はベトナム料理のコースでした。次々に運ばれてくるコース料理も新鮮でした。
1時間半のとても贅沢な時間を楽しむことができました。ドリンク代は別料金で、1人225000VND(≒¥1,125/2017年4月現在)でした。
シナモンクルーズを見つけ出してくれた友達に感謝でした。
ホイアンはオーダーメードの街
ホイアンは知る人ぞ知るオーダーメードの街なんです。街のあちこちに服やカバン、靴などのオーダーメードのお店が出ています。
私が気になったのはレザー商品のオーダーメード商品を扱っているお店です。 「Friendly Leather Bags」というお店です。店先に「Frendly Bagsunique」というタグが出ていました。
宿泊先のホテルからそれほど遠くない場所にあったお店は、他のお店とはちょっと違った雰囲気を持っていました。
置かれているカバンなどの商品もとてもシンプルで可愛い! とにかくシンプルなデザインなので流行に流されず、ずっと使い込んでいけそうなところが気に入りました。
お店に入っていくと1人のおじさんがミシンに向かって仕事していました。聞いてみると、革のサンプルの中から自分の好きな質、色のものを選び、自分の希望のデザインをお願いするのだそうです。
他のお店に比べて少し高めの値段だったのと店内に余計なものが何も置いてなくシンプルだったことも印象に残っています。
お願いしようかと思いましたが、悩みに悩んで、オーダーメードをするのをやめました。今回の旅行でカバンを買う予定ではなかったからです。今ではなんでしなかったのだろうとちょっと後悔しています。
マレーシア人とのベトナム旅行は発見がたくさんあります!
後悔もありましたが、全体的に楽しかったです。特にマレーシア人と旅行に行く時にいつも思うのは、彼らにとって旅行イコール食事! というイメージです。
旅行先での食事をとても大切にしています。だから私たちが思いつきでお店に入ったり、屋台に入ったりするのをみて逆にびっくりされました。
そんな食事を大切にする人が選んだシナモンクルーズは最高でした。