バリ島の秘薬?不思議な飲み物「ラルタン・ペニュガル」はどんな味?
インドネシア

ジャムウ

先日バリ島に行った時のこと。暑い日が続き、飲み物を買いに1日に何度もスーパーやコンビニに行っていました。
 
皆さんも海外旅行に行ったら、スーパーやコンビニによく行きますよね? 珍しいお菓子があったり、人気のものが安く売ってたり、意外と面白くて、楽しみにしている方も多いはず。
 
今回はバリ島のスーパーで見つけた、ちょっと不思議な水?を紹介いたします!

大量に売られている謎の水

バリ島のスーパーやコンビニ、薬局に行くとほぼ必ず、このペットボトルが売られています。
インドネシア ジャムウ
最初はただのミネラルウォーターだと思っていたのですが、不自然なくらいサイズがたくさんあるんです。
このペットボトルは、200mlで少し小さめ、他にも500mlや800ml位のもの、さらに缶に入っているものまで。他のミネラルウォーターは、こんなに様々なサイズでは売っていないので、不思議だなぁと思いながら眺めていました。
 
するとあまりに長く見ていたからか、店員さんに話しかけられました。
そして、「こっちにはライチ味がある」と言われました。

ゾウの絵が書いてある白い缶には、たしかにライチの絵が書いてあります。「このゾウの絵が書いてる缶と、あのペットボトルは同じものなの?」「ライチ味ってことは、ジュースってこと?」「そもそも、これ、何??」疑問がいっぱいです。

インドネシアの秘薬「ジャムウ」

このペットボトルと缶、ミネラルウォーターでもジュースでもなく、実は液体漢方なんです!
 
お店の人によると、ゾウの絵柄の缶も、ペットボトルもパッケージは違うだけで、中身は一緒、とのこと。そして「これは薬」といって、このマークを指差しました。
ジャムウ
JAMUとは、インドネシアの民間伝承薬で、アーユルヴェーダや伝統的なハーブ調合を元にして出来上がったもの。ジャムウ製品には、このJAMUのマークが付いています。
 
ジャムウはインドネシアの人々の生活に深く根付いており、薬局では薬のとなりには必ずジャムウが売られています。効能は、胃痛からダイエットまで幅広く、派手なパッケージが多いジャムウ売り場は見ているだけでも楽しいです。
 
夕暮れになると、ジャムウの屋台がでてきて、生ジャムウを買うことが出来ます。私は、残念なことに屋台を見つけられなかったのですが、なかなか強烈な味らしいです……。

「ラルタン・ペニュガル」を飲んだらどうなるの?

この商品は、ラルタン・ペニュガルという名前で、インドネシアの人々にとっては定番のジャムウらしいのですが、どのような効果があるのでしょうか?
 
私が教えてもらった効能は、風邪、発熱、喉の痛み、鼻水、便秘などに効くとのことでした。私はちょうど風邪を引いていて喉がガサガサだったので、「飲むしかない!」とペットボトルとフレーバー付きタイプを数本買いました。
 
気になる味は、なんと無味無臭。普通の水との違いがわかりませんでした。フレーバー付きは、普通のジュースのようです。薬、と聞いてから猛烈に不味いイメージをしていたので、ちょっと肩透かしを食らいました。
 
そして残念なことに、私の風邪には著しい効果はありませんでした…。
 
でも、友人は便秘が治ったと言っていたので、人それぞれのようです。興味のある方は、是非自分の身体で試してみて下さいね。

飲み方は人それぞれ!?

飲み方は、普通の薬と同じで、1日の量や回数が決まっています。ペットボトルの横の部分には、しっかりと詳しい用法や用量が書いてあります。
ジャムウ
ただ、周りのインドネシア人は用量なんて気にせず、ゴクゴク飲んでいました。エナジードリンクみたいな感覚で飲んでいるのかな?と思いました。
 
スーパーで見つけた一本のペットボトルから、インドネシアのことを少し知ることができました。

この記事を書いた人

RIRI

RIRI

1992年新潟県生まれ。 人文地理学を専攻してました。 今は社会人。最近の旅行は離島がマイブーム。 旅先で海や川を全力で楽しむためにも、 今年こそ泳げるようになるぞ!って毎年思ってます。

    チャンネル

    チャンネルをもっと見る