渋谷セルリアンタワーにある能楽堂で2か月に1度開催される「狂言ラウンジ」をご存知でしょうか。

最初は「狂言なの？　ラウンジなの？」と疑問に思いましたが、色々な企画があり、狂言が身近に感じられて興味が湧く楽しいイベントでした！

次回の8月は年に1度の子供向けラウンジだそうです。今年の夏休みは、お子さんと一緒に伝統芸能に触れてみませんか？（※10月からは再び大人向けです）

狂言ラウンジとは?!

25世大蔵彌太郎氏の次男である大藏基誠氏。24世大蔵彌右衛門氏と父に師事した彼が、「日本の伝統芸能である狂言を気軽に楽しんでもらえるように」という想いで2011年に始めたのが、狂言とpartyを融合させた「狂言ラウンジ」です。

14世紀からの最古の伝統を持つ大藏流の宗家を気軽に感じられます。偶数月開催で、筆者は4月に訪れました。毎回演目やフードは変わりますが、行った日の事を書きます。

チケットは、ワンドリンク付き?!

通常は、開場19時/開演20時です。開演前後には、能楽堂入口のスタンディングバーにて酒＆食を楽しめます。まさにラウンジ！

入口で渡された「中納言家持」が、ドリンク交換チケットでした。狂言ラウンジならではのカードですよね。

私はお仕事の後に猛ダッシュで訪れて開演ギリギリだったにもかかわらずとりあえず1杯。お酒も相まって、恥じらいもなく大声で笑えたので開演前の1杯、良かったです。

開場時間に行ければベストですが、私のように仕事後でも間に合う時間設定は気軽に行けるポイントだと思いました。ちなみに次回の子供向けの回は通常より早い時間の設定となっています。

芝居あり?!

狂言前に「見どころ」を教えてくれる芝居がありました。能舞台の造りから狂言の楽しみ方まで一連がわかるので初心者でも心配いりません。それもまさかまさかの展開なので是非生で観て欲しい1つです。

橋掛かりに植えられている松の大きさは違う？

室内だけど屋根がある？等々、知識が入ると見どころが一気に増した感じがし、更に興味が湧きました。

トークショーあり?!

狂言や芝居以外に、トークショーや即興の時間もありました。トークショーは裏話満載です。即興はあまりの滑稽さに笑いが止まりませんでした。まさか伝統芸能でこんなに笑うとは思ってもいませんでした！

もちろん狂言も、笑ったり驚いたり楽しい喜劇で、歌・舞・語り全てを満喫出来ました。海外の方もヒューヒュー言っておられました。

ちなみに演目中は一部・開演前後は全部写真OKだったので、能舞台の造りを撮ってみたり自身が能舞台の前に立って撮ってみたり出来ました。公演後は大藏基誠氏と一緒に撮って頂くこともできます。

フードあり?!

能楽堂入口のスタンディングバーは、なんと老舗料亭「金田中」が出していました。しかも1皿500～1,000円程度！　びっくり！　更に、献立と演目が連動しているんです！！

私が訪れた日は「武悪」だったので、“情”で“とり”逃がすシーンから、吟“醸”酒に絡めた「“鶏”酒塩唐揚げ　青唐辛子」、

“鉢”合わせのシーンから、“八”本の蛸の「白磁鉢　飯蛸桜煮　蚕豆蜜煮」等でした。

お上品な美味さの甘味があったのも、スイーツヲタクの筆者はテンションが上がったポイントです！！　公演後に感想を語り合いながら食べても良し、開演前に予想をしながら食べても良しですね。

8月23日は、年に1度の子供向けラウンジ

伝統芸能では珍しくこの回だけは、未就学時も入場可能だそうです。更に「子供から子供に伝統芸能を伝えられたら」と、大藏基誠氏のお子さんも舞台に立つそうです！

開場は16時/開演は17時と早い時間の開催です。沢山の子供達の笑いに会場が包まれること間違いありませんね。ちなみに通常のラウンジは、10月27日と12月14日開催です。