電車で新宿や池袋から約1時間。
時の鐘や菓子屋横丁など小江戸情緒あふれる川越で散策をしながら、願いを叶える七福神めぐりができることを知っていますか?
しかも、有料の本格的な御朱印帳(納経帳)を購入しなくても、カンタンに達成感を得られる方法があるんです!
散策前の準備
良い旅は良い準備から。楽しい散策をするために、出発前に少しだけ準備をしてみましょう!
まずは、記念スタンプ用紙を手に入れよう!
まずは、小江戸川越七福神霊場会の公式サイトから無料の記念スタンプ用紙をダウンロードして印刷しましょう!
七福神めぐりのルートはこちら!
次に、本川越駅についたら、改札口を右に出たところにある観光案内所で、川越散策マップを手に入れます。
七福神めぐりは車、レンタサイクル、徒歩の3つの方法で楽しめます。今回は日頃の運動不足を解消するため、徒歩でめぐることにしました。
赤くなっているのが今回歩くコース。全行程約8kmです。
さあ、これで準備OKです! 散策に出かけましょう!
いざ出発!
本川越駅横から川越駅前まで伸びるクレアモールをウインドウショッピングしながら、繁華街を通り抜け、ゆっくり歩いて30分。最初のお寺の目印である赤いのぼりが見えてきました。
七福神第一番『毘沙門天・明善寺』
毘沙門天は、鎧を着た武将姿をして「心に勇気と決断」「暮らしに財産」を施してくれる福の神です。
残念ながら今回は毘沙門天を拝むことができませんでしたが、これから始まる新しい旅に、弾む心を静めて本堂前で手を合わせます。
無料スタンプは本堂左手に。最初のスタンプを押すことで七福神巡りのスイッチが入りました。
次の第二番までは目標物の少ない住宅街を進みます。観光案内所でもらった散策マップを頼りに静かな住宅街を進むと、一息つけるような下り坂になり、交通量の激しい音が響く広い道路へ出ます。
七福神第二番『寿老人・天然寺』
第一のお寺から15分。第二番、境内の右手で泳ぐ錦鯉が涼しげな天然寺にあるのは、寿老人の祠です。
寿老人は、無病と長寿を授ける福の神です。手に持っている扇子は難を払うもので、桃や鹿は長寿のシンボルです。家族の健康を願いながら手を合わせます。
無料スタンプは境内入り口の授与所にあります。
第三番の歴史的文化財を所蔵している川越大師までは、中学校や高校が点在しています。そのため、交通量の少ない道路で運動部員が駅伝の練習しているような、静かで爽やかな風を感じるエリアを歩きます。
すると、住職を務めていた天海大僧正像が出迎えてくれる、大きな山門があります。
七福神第三番『大黒天・喜多院』
第二番から30分。大黒天は、食べ物に困らないように糧食財宝を授けてくれる打ち出の小槌を持った福の神です。
美味しいモノがたくさん食べられるように願いながら手を合わせます。無料スタンプは大黒天堂の前にあります。
喜多院は見どころがたくさん!
見どころがたくさんある喜多院では、ゆったりと過ごすのがオススメ。
広くて緑の多い境内の右手には、初夏の空に朱色がどっしりとそびえる「多宝塔」があります。そばには、木陰で涼めるようにと川越で初めて観光客向けにできたというお土産屋もあります。
お土産屋横の仕切られた場所には、さまざまな表情をした538体の羅漢様が。自分に似た表情をしているのはどれでしょうか?
そして、境内右奥の寺務所で拝観料400円を納めると、本堂内を観ることができます。
一部撮影できないところもありますが、客殿から本堂までの「庭園」と「五百羅漢」の撮影はOKです。
第三番でゆったり過ごせたら、第四番まではあっという間の距離です。
七福神第四番『恵比寿天 成田山川越別院』
第三番から5分。千葉県成田市にある「成田山新勝寺」の別院として交通安全祈願で賑わっています。
恵比寿天は、商売繁盛を授けてくれます。外国人ばかりの七福神の中で唯一、釣り竿と鯛を抱えたおめでたい日本の福の神です。
できる限りたくさんの旅を紹介できるように、旅人のナビゲーターとして手を合わせます。無料スタンプは本堂左手の受付にあります。
次の第五番は境内に面した道路を西へ向かい、本川越駅前から北に伸びている道路を横切ったところにあります。
七福神第五番『福禄寿神 蓮馨寺』
第四番から15分。蓮馨寺は徳川家より葵紋(あおいもん)を掲げることが許された格式の高いお寺です。
福禄寿は幸福と報酬と長寿の3つの福を授ける神です。長い頭・長いあごひげ、左手に宝珠と右手に巻物をくくりつけた杖を持ち、長寿のシンボルの鶴を連れています。
欲張りと思いつつ3つ以上の願いを唱えながら手を合わせます。無料スタンプは本堂右手にあります。
本堂賽銭箱の横に真っ赤な「おびんずる様」が鎮座しています。この日は写真を撮ったあと、女子高生たちが「おびんずる様」の周りにドドドッと集まってきて、頭を撫でてから病んだところを撫でて癒してもらっていました。大人気のでその後は人が途切れなかったため、残念ですがおびんずる様への願いごとは次回に持ち越しです。
次の第六番は蔵造りの一番街を抜けて西に向かった新河岸川沿いにあります。
七福神第六番『布袋尊 見立寺』
一番街から5分。本堂右手に祠と共に、満面の笑みの布袋尊像が出迎えられ、歩き疲れた私を癒してくれます。
七福神の中で唯一実在していた布袋尊は、「金銀財宝の入った福袋」とも「家庭円満のための堪忍袋」とも言われている袋で福を授けてくれる神です。
不思議と幸せな気持ちにさせてもらい、家庭円満を願いながら手を合わせます。無料スタンプは本堂前にあります。
最後の第七番までは地図を頼りに目標物の少ない住宅街の中を進みます。
七福神第七番『弁財天 妙昌寺』
第六番から20分。境内中央の本堂左手にある下り坂を進んだ左奥に弁天堂があります。
弁財天は、琵琶を弾く姿で宝剣や宝玉を持つ七福神の中で唯一の女神です。音楽・弁舌・技芸の才能を授けてくれる福の神です。女性にとって恋愛を成就するための心強い味方になります。
より一層願いを込めて手を合わせ、幸せを手に入れてみませんか? 無料スタンプは弁天堂右手にあります。
ワクワクする小江戸川越七福神巡りのまとめ
第七番から20分。全行程約8kmを4時間かけて、本川越駅へ15時に戻ることができました。
日本全国に小京都と呼ばれる場所は数々ありますが、「小江戸」と呼ばれる場所は「川越」だけです。わかりやすい川越散策マップには、七福神巡りルートやコンビニ・トイレの場所も載っていて便利です。
散策を通して、「何とかなるさ!」と呼びかけるように、七福神たちがゆったりとした心の時間を授けてくれたように感じます。みなさんも小江戸・川越で、願いを叶える旅に出てみてはいかがですか?