縁結びの神様として知られる出雲大社。長い歴史を物語る広大な境内には拝殿、本殿、素鵞社(そがのやしろ)、西側の遥拝所、そして最大の注連縄(しめなわ)で有名な神楽殿と数多くの見どころがあります。さらに参拝前に「稲佐の浜」でお砂をいただく本格的なルートを巡るなら、出雲参拝はなかなかの体力勝負でもあります。
しかし、神社境内だけで終えてしまうのはもったいない!実は境内周辺には、出雲の歴史を彩る神秘のパワースポットが目白押しなのです。観光ではなく出雲の神々のご神気に触れ、ご縁を結びたい「本格派」のあなたに穴場をご紹介します。
正しい参拝順路:出雲大社のお参り手順を確認!

ご存知の方も多いとは思いますが、念のため出雲大社のお参り手順を確認しておきましょう。
①稲佐の浜

境内に入る前に向かうべきは境内から西、海の方向へ20分ほどの「稲佐の浜」です。毎年旧暦10月10日に集まる全国の八百万の神々が上陸する浜として、神迎神事が開催される場所です。

浜辺にそびえ立つ岩山―その頂上に鎮座するのが弁天島の沖御前神社。海の女神・豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)が祀られています。現代風に言えば、神々を迎える「フロント係」といったところでしょうか。沖御前神社での参拝を済ませたら、浜辺の砂をひとすくいいただくのをお忘れなく。後で出雲大社を参拝する際重要になりますので。(事前にビニール袋またはジッパー式袋を持参しておくと良いでしょう)
②出雲大社境内

もと来た道を戻り「勢溜(せいだまり )の大鳥居」から出雲大社の境内へ入りましょう。途中にも境内へ入る道があるので拝殿への近道を通るのも一案ですが、なるべくこの勢溜の大鳥居で一礼して入るのが推奨されています。また出雲大社での参拝は「二礼四拍手一礼」ですのでご注意を。

右側にある小さな「祓社」で手を合わせ、お清め参拝を済ませ、松の参道を進んだ先の拝殿でいよいよご祭神・大国主大神にごあいさつが叶います。

大国主命の名でも知られる国作りの神様ですが、縁結びの神様としてもおなじみの存在。さらに向かって右側の玉垣脇を通り、本殿裏の素鵞社へと参拝を進めていきましょう。

素鵞社で稲佐の浜でいただいたお砂を交換します。お社の床下に砂場があるので、手持ちの砂を置き、新たにお砂をいただきます。お砂はお守りにするか、自宅の庭などに撒くと良いそうです。
③霊山のパワースポット!?

ここで筆者イチオシのパワースポットのご紹介です! 素鵞社の裏側に、岩肌が見えるのですが、これぞまさに出雲大社のご神体「八雲山」の一部。個人的にこのエリアは山の神聖なエネルギーが感じられました。八雲山は禁足地ですから、霊山のパワーに直接触れられる大変貴重なパワースポットですのでお見逃しなく!
④神楽殿の大注連縄

出雲大社といえば、太い注連縄(しめなわ)ですよね。境内左側に位置する神楽殿。写真を撮る観光客でひときわ賑わっているので、きっとすぐわかるはずですよ。
●出雲大社
島根県出雲市大社町杵築東195
命主社ー大国主大神の右腕の神様が祀られた神社

ここからは境内を出て、見逃し厳禁のパワースポットへ向かいます。本殿に向かって右側の小径から小川を渡ります。賑やかさが嘘のように静まりかえった社家通りを歩くこと5分弱。「命主社(いのちぬしのやしろ)」と書かれた標識が見えてきます。中へ入ると両手を広げた護衛のような巨木が大変印象的。そしてその後に鎮座するのが「命主社」こと、「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのやしろ)」です。
・ご祭神
神皇産霊神(カミムスビノカミ)

大国主大神が窮地にあった際、右腕となって助けた神様だとか。こじんまりとした神社ですが、毎年元旦の朝に神職が祭儀を行うことから、出雲信仰でいかに大事にされているかが窺えます。

社殿裏には古代の祭礼の跡を残した「真名井遺跡」が発掘され、古来より信仰儀式が催されていたことが明らかになっています。

参拝を終え改めて巨木を見上げると、その佇まいは独特でどこか不思議。樹齢約1000年。この木が芽吹いた頃の、古代出雲の様子を聞くことができたらいいのに・・・そんな妄想をしながら、次の目的地へと向かいました。
●神魂伊能知奴志神社
島根県出雲市大社町杵築東185
真名井の清水―神事にも使われる「天の恵みの水」

最後にご紹介するのが「真名井の清水」―その名の通り湧水スポットです。命主社からさらに数分東へ進むと案内板が立っているので、すぐにみつけられるはず。
・ご祭神
彌都波能売神(ミヅハノメノカミ)
清水には神が宿り浄化の力があると、古来日本人は信じてきました。実際にこの真名井の清水は出雲大社の神事で使われてきたそうで、現在では「島根の名水」にも選出されています。お水取り希望の方はボトルを持参すると良いでしょう。
●真名井の清水
島根県出雲市大社町杵築東真名井
参拝の締めは「神門通り」の出雲そばと出雲ぜんざい

出雲のパワースポット巡りはかなりボリュームがあるので、終わる頃にはきっとお腹が鳴っているはず・・・というわけで参道グルメも楽しんじゃいましょう!
出雲そば
まずマストなのは「出雲そば」。参道付近にはいくつか出雲そばのお店があり、連日お昼時には行列ができるほど大人気。出雲地方の名物で、やや黒みがかり、香りがあるのが特徴的。なかでも丸い段重ねの器に盛られた「割子そば」が有名です。

3時近くまでランチを食べ損ねた筆者が駆け込んだのが、鳥居前の「菊二郎」。閉店間際にも拘わらず、店員さん達は温かく迎えてくださいました。
・出雲そば 菊二郎
島根県出雲市大社町杵築南731
0853-53-2356
10:00~15:00
不定休
出雲ぜんざい

スイーツをご所望なら「出雲ぜんざい本舗」がオススメです。画像の通りかわいらしさと豪華さが一体化した「映えスイーツ」がいただけますよ。
島根県出雲市大社町杵築南774ー2 神門通り Ael2階
10時〜16時
水曜定休日
参拝を終えたら近くで飲食するのも開運につながるそうです。参道グルメも堪能してやっと出雲参り完了と言っても過言ではないでしょう。
このように出雲参りは見どころも多く、さらにここでしか買えない神聖なお塩など、珍しいお店も多いので参道歩きも併せると、やはり丸一日かけてじっくり回るのがオススメです。
素敵なお参りとなりますように!




