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    いま京都のホステルがすごい!高評価ホステル4軒に泊まってみた
    日本

    近年、訪日外国人観光客の急増により、全国で増加中のホステル。なかでも、その数と質が際立っているのが京都です。

    京都には、世界的なホテル予約サイトでトップクラスの口コミ評価を受けているホステルが多数。今回筆者は、口コミ評価9.0以上の高評価ホステル4軒に宿泊して、その魅力をさぐってきました。

    京都のホステルがすごい

    世界的なホテル予約サイト「Booking.com」で京都のホステルを検索すると、ユーザー口コミ評価10点満点中、9.0以上のホステルが80軒以上も出てきます。(ゲストハウスやインも含めています。)

     

    筆者自身、これまでに世界各地で数百件の宿に滞在してきているので、この数が尋常でないことがわかります。9.0以上の口コミ評価はそう簡単につくものではなく、都市によっては9.0以上の評価を得ている宿泊施設がほとんど存在しないこともあるほど。

     

    これほど口コミ高評価のホステルが乱立している京都は、世界的に見てもハイレベルなホステルが多い観光都市といえるでしょう。

    京都に高評価ホステルが多いわけ

    そもそも、日本のホステル(ゲストハウス)は諸外国に比べ、快適な施設が多いです。ホステルには、ドミトリールーム(相部屋)を設けているところが多いですが、日本のドミトリーには、各ベッドにカーテンと個別ライトが設置されている施設が多数。

     

    ところが、国によってはドミトリーのベッドにカーテンがついているホステルなどほとんどないことも多く、個別ライトすらないことも珍しくありません。カーテンと個別ライトがあれば、光の問題はほぼ解決できるので、その快適さたるや段違いです。

     

    また、日本人はきれい好きなので、館内が清潔というのは当たり前。水道インフラも整っているので、水圧が低くてシャワーの出が悪い、途中から水に変わるといった不具合もほぼありません。

     

    こうした背景に加えて、京都はホステルの密集地であり、施設間の競争もあるために、さらなる工夫が凝らされ、口コミ高評価の宿が多数生まれているのだと思われます。

    旅寛ホステル祇園

    まずは、『京都を愉しむ「和」のゲストハウス』をコンセプトにした「旅寛ホステル祇園」。

     

    三条駅から徒歩3分、四条河原町駅から8分の便利な立地にありながら、祇園のど真ん中ではないために、周辺は落ち着いた雰囲気。もともとこの界隈は古美術商が多いエリアで、京都の伝統と日常が心地よく同居しています。

     

    旅寛ホステル祇園は、『敷居の高い「旅館」という文化を、より多くの人に体験してもらい、京都の良さを知ってほしい』という思いから、2018年7月にオープンしたホステル。

    扉を開けると最初に下足スペースがあり、館内では靴なしでゆったりと過ごせます。1階の共用スペースには、畳をしつらえたオープンラウンジがあり、本当に旅館にやってきたかのような、落ち着いた「和」の雰囲気。

     

    夜には、世界各国からの宿泊客がここに集まり、日本酒を飲みながら旅のストーリーに花を咲かせていました。

    旅館顔負けの設備と気遣い

    客室はドミトリールームが中心ですが、一部バス・トイレつきの個室もあります。今回筆者が宿泊したのは女性用ドミトリー。カードキーで部屋に入ると、真新しい畳の香りに包まれ、それだけで癒されました。

    特筆すべきは、畳が敷きこまれた木のベッド。ドミトリーでありながら、畳があるというだけで、なんだか贅沢な気持ちになれます。

    ベッドはカプセルタイプで三方がふさがっているので、カーテンを閉めれば外の光をほぼシャットアウトでき、実用性も申し分なし。

    バスルームにはボディーソープやシャンプーといった必需品が完備されているのに加え、女性専用のバスルームには化粧水や乳液といった基礎化粧品も備わっています。

     

    「アメニティ類を持ってこなくても泊まれるように」という配慮は、まさに旅館の精神。「旅館のように寛げるとはいっても、ホステルと旅館はまったく別物でしょ」と思うかもしれませんが、かゆいところに手が届くサービスで、ドミトリーであるということを除けば旅館の快適さに引けを取りません。

     

    いやはや、「旅寛ホステル」という名前はだてではありませんでした。

    旅寛ホステル祇園
    住所:京都府 京都市東山区元町391-2
    公式HP:https://www.ryokanhostel.com/

    グリッズ京都 四条河原町 ホテル+ホステル

    京都を代表する繁華街・四条河原町に位置するのが「グリッズ京都 四条河原町 ホテル+ホステル」。表通りから入った錦市場のそばにあり、朝早くからの市場観光にもうってつけの立地です。

     

    外観はマンション風の新しい建物ですが、玄関先に飾られた提灯やのれんなどが和の情緒を醸し出しています。

    館内の1階の共用スペースは、イス席とお座敷に分かれていて、一人でのPC作業にも、仲間との気の置けないおしゃべりにも、どちらにも対応。「ゲストにハッピーな時間を送ってほしい」と、たこ焼きパーティーや焼きそばパーティーなどのイベントも開催されています。

     

    宿泊料金はもちろん日によって異なりますが、「この料金でこの設備!」と驚いてしまうほど、コストパフォーマンスの高いホステルです。

    女性も安心のドミトリー

    客室にはドミトリールームと2~4名で利用できる個室(一部を除きバスルームつき)があり、一人旅にも仲間との旅行にもぴったり。

     

    一般的なホテルには3人部屋や4人部屋はあまり用意されていませんが、グリッズ京都 四条河原町 ホテル+ホステルでは、少人数グループなら手ごろな料金でみな同じ部屋に泊まれて便利です。

    今回筆者が宿泊したのは、女性用のドミトリールーム。フロア自体が女性専用となっていて、部屋はもちろんのこと、バスルームなどすべての設備が女性オンリー。パウダールームにはには、マッサージ機までありました。

     

    女性なら「ホステルに泊まるとき、部屋は女性専用でも、男女共用のバスルームでパジャマ姿やすっぴんを男性に見られるのが恥ずかしい」という人もいるのではないでしょうか。グリッズ京都 四条河原町 ホテル+ホステルの女性専用ドミトリーに泊まれば、そんな心配も無縁です。

    ドミトリールームはベッド4台、6台、12台から選ぶことができるのもポイント。運しだいの面もありますが、一般的にはベッド数が少ないほうが物音に悩まされることが少ないので、少人数の部屋もあるのは嬉しいところです。

     

    強烈な個性はありませんが、ホステル初心者も含め、誰にでも利用しやすいホステルだと感じました。

    グリッズ京都 四条河原町 ホテル+ホステル
    住所:京都府京都市中京区富小路通錦小路下ル西大文字町599
    公式HP:https://www.grids-hostel.com/hostels/kawaramachi/ja/

    京宿いま屋(IMAYA HOSTEL KYOTO)

    「京宿いま屋」は、京都随一のビジネス街・烏丸御池の静かな小路に位置するホステル。烏丸御池は、地下鉄東西線と烏丸線の2線が乗り入れる乗換駅のため、地下鉄を使った京都観光には特に便利な立地です。

     

    京宿いま屋は、2室のみの小さなホステルで、大型のホステルとは違ってオーナーの個性がはっきりと反映された宿です。

    オーナーを務めるのは、長らく世界的コーヒーチェーンで働いていた今井さん。イタリアのおいしいエスプレッソにほれ込んだ今井さんは、おいしいコーヒーを提供することにも情熱を燃やしています。

    いま屋の共用スペースはカフェでもあり、宿泊客はもちろん、誰もがふらりと入ってこられるよう、手ごろな価格でエスプレッソやラテなどを提供。カフェの利用客は近所の人が中心で、ホステルのゲストとローカルを結びつける役割を果たしています。

     

    小さなスペースだからこそ、今井さんを介して、ゲスト同士、あるいはゲストと地元の人との会話が弾んでいく。いま屋はいつも笑顔の絶えないホステルです。

    親戚の家に泊まっているみたい

    大型ホステルとは違って、いま屋の建物はごく普通の民家のよう。親戚の家に泊まりに来たかのような、アットホームでどこかなつかしい雰囲気が漂います。

     

    建物自体は新しくはありませんが、館内は清潔。ドミトリーのベッドは広々としたカプセルタイプで、カーテンを閉めれば外の光は気になりません。

    閑静なエリアに位置する小規模ホステルだけに、オーナーの今井さんが心を砕いているのが、皆が気持ちよく滞在できること。ゲストがほかのゲストに配慮するのはもちろんのこと、近隣のコミュニティにも受け入れられるようなホステルづくりを目指しています。

     

    それだけに、筆者が宿泊した際も、宿泊客がみなお互いに配慮しあっている印象を受けました。それは、お互いに顔が見える小さなホステルだからこそできること。

     

    今井さんがつくりあげている、いま屋独特の雰囲気は、ひとつの文化。「ほかのゲストや地元の人と交流してみたいけれど、なかなか勇気が出ない」。そんな人はぜひいま屋に泊まって、今井さんに思いを打ち明けてみてください。きっと力になってくれるでしょう。

    京宿いま屋(IMAYA HOSTEL KYOTO)
    住所:京都府京都市中京区下松屋町726-4
    公式HP:https://www.imaya.jp/ja-jp

    ザ・ミレニアルズ京都

    最後にご紹介するのは、京都の繁華街・河原町三条にある「ザ・ミレニアルズ京都」。ホステルというよりもカプセルホテルと呼ぶべきかもしれませんが、従来のカプセルホテルのイメージとは違うので、「進化系ホステル」と呼びたいと思います。

     

    ザ・ミレニアルズ京都は、カプセルホテルとホステルのいいところを組み合わせたようなハイブリッドな宿泊施設。カプセルホテルの良さは、狭いながらもプライベートなスペースが確保できること。その一方で、「おしゃれじゃない」というイメージや「寝るだけの場所」というイメージはありませんか?

    その点、ザ・ミレニアルズ京都には、広々としたファッショナブルなラウンジがあり、寝るとき以外でもここで快適な時間を過ごすことができます。コワーキングスペースとしても利用されていて、世界中からの旅人やノマドワーカーが集まっているので、ほかの宿泊者や利用者との交流も生まれます。

     

    最も盛り上がるのは、17:30~18:30の無料ビールサービスの時間帯。コーヒーや紅茶が無料で飲めるホステルは珍しくありませんが、ザ・ミレニアルズ京都では、時間限定でビールの無料サービスも行っているのです。これは、ビール好きにはたまりませんね。

    未来が見える宿泊体験

    ザ・ミレニアルズのキャッチフレーズは、「未来が見える宿泊体験」。カプセルは「スマートポッド」と呼ばれ、ポッド内の照明やベッドの高さなどは、すべてカギを兼ねたipodで行います。

    ポッド内は広くはありませんが、寝るには十分。よくあるカプセルホテルのように上下にも人がいるわけではないので、圧迫感もありません。荷物はスーツケースごと、ベッド下のスライド式収納スペースに収めることが可能です。

    驚いたのが、ipodのボタンを操作するだけで、ベッドの角度が調節できること。読書などをしてくつろぎたいときや日中は、ベッドをソファ状に。それにより足元にスペースも生まれるので、荷物の整理などもしやすくなります。そして、寝るときにはベッドをフラットに調節。このベッドの寝心地がまた最高なのです。

    ザ・ミレニアルズは、ミレニアルズ世代のニーズを汲みとり、ゲストにとって不要なものを省き、彼らが求めるものにはしっかりと投資するという方針。だからこそ、ベッドの寝心地や共有ラウンジのソファの座り心地などにはこだわりがあります。

    「未来が見える宿泊体験」は、決して誇張ではない。ザ・ミレニアルズ京都に泊まったことで、これまでにない斬新な体験をしたような気持ちになりました。

    ザ・ミレニアルズ京都
    住所:京都府京都市中京区河原町通三条下ル2丁目山崎町235
    公式HP:https://www.themillennials.jp/

    今回、実際に京都市内の4軒のホステルに宿泊してみて、「ホステル選びによって旅のストーリーが大きく変わる」ということを肌で感じました。ホステルというのは、単に滞在費を抑えるための宿泊施設ではなく、非日常の体験ができる場所。

    宿泊費の安さはもちろんですが、普段会えない人と出会えるのもホステルの魅力。ホステルに泊まってみたら、人生を変えるような出会いや体験が待っているかもしれません。

    ホステルは人と人との化学反応が起こる場所

    「ホステル宿泊が人生を変えるかも」は、筆者の個人的経験からいえば決して誇張ではありません。なぜなら、自身が長野のホステルで現在の夫と出会っているから。イスタンブールのホステルで、パキスタン出身、アメリカ育ちの女の子と意気投合して、その後一緒にトルコを周遊したこともあります。人生のパートナーや親友というほどではなくても、ホステルで知り合った人に刺激を受け、自分の考え方や生き方がじわじわと変化し、結果的に人生が変わっていくということもあるかもしれません。

    ホステルは、これまで出会う機会のなかった人と人との化学反応が起こりうる場所。もし、ホステル宿泊に興味はあるけれど、なかなか踏み出せないでいるのなら、まずは安心して泊まれる京都でホステルデビューを果たしてみませんか。

    この記事を書いた人

    はるぼぼ

    はるぼぼ旅するライター・ブロガー

    和歌山出身。東京での会社員時代、旅先の長野でドイツ人夫に出会う。5ヵ月間のアジア横断旅行と2年半のドイツ生活を経て、2018年7月日本に帰国。これまでの海外旅行歴は60ヵ国240都市。特に目がないのが、「旧市街」「歴史地区」と名のつく古い街並みを歩くこと。旅のリアルな「ワクワク」をお伝えします。

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