これから紅葉の季節! 都心から近い箱根や高尾山など紅葉狩りの候補はいくつかあります。気軽に行けたら良いのですが、紅葉がキレイで有名な観光地は休日や土日はもちろんのこと、平日でも非常に混んでしまうことが多々あります。そこで、まだあまり混んでいない都内近郊の紅葉狩りスポットを、青モミジのうちからマニアックな目線で選んでみました。
(※イメージを膨らませるために画像に工夫を加えています。)
期待を裏切らない新座市「平林寺」へ
池袋駅から東武東上線に乗り志木駅まで約20分です。志木駅南口から運行本数の多い西武バスの「東久留米駅東口行き」で「平林寺バス停」まで約15分で到着します。楽々、30分程度で目的地に着いてしまいます。
西武池袋線「東久留米駅」、JR武蔵野線「新座駅」からも、西武バスで約15分の所要時間です。
案内図を使って境内を歩く
拝観受付で頂く、境内案内図です。平林寺境内は立ち入り禁止区域が多く、あらかじめ決められた拝観路を歩きます。総門~山門~半僧坊感応殿~仏殿~中門~本堂を経て、もみじ山(左手奥)を含めた外周路を巡るとしましょう。ゆっくり散策すると約2時間かかります。
別世界への入り口
おすすめスポット①:山門前の参道の両側にあるモミジが優しく出迎えてくれます。
野火止用水が流れ込む「放生池」
おすすめスポット②:境内の紅葉に囲まれて、池の周りはさらに涼しく感じるスポットです。水中を泳ぐ鯉の色と、頭上に広がるモミジの色彩で、紅葉しない草木がサンドイッチになります。
「もみじ山」の紅葉トンネル
おすすめスポット③:平林寺で定番とも言える「もみじ山」は、背の高いモミジに囲まれたエリアです。紅葉のトンネルのような場所になります。
アップダウンが創り出す暖色の絶景
おすすめスポット④:頭の先からつま先まで包み込まれるような感覚になるスポットです! もみじ山とは違う光景に、圧倒されるエリアです。
もう見飽きたなんて言わせない! ココが平林寺の穴場
境内案内図に穴場エリアを、ピンクの蛍光ペンでマーキングしてみました(右上部分)。
大河内松平家廟所(びょうしょ)
おすすめスポット⑤:外周路から外れた大河内松平家廟所(びょうしょ)は、灯篭に生える青々とした苔が情緒たっぷりのエリアです。お墓の前ということもあり、荘厳な雰囲気が漂います。
僧侶だけが利用する「林泉境内参道」
おすすめスポット⑥:立ち止まる人を見かけないぐらい、ひっそりとした場所にある参道です。関係者以外立ち入ることのできない場所は、特別感があります。
名もなき門でひと足はやく紅葉が!
おすすめスポット⑦:本堂からの出入り口の横にあり、一般公開されていないため、門の名前すらわかりません。9月末というのに、色づき始めたモミジを観ることができました。名も無き門に大満足です。
広大な庭園で平林寺の紅葉狩り攻略法!
平林寺の紅葉狩りをより綺麗に観るには、午前中よりも午後からのほうが、陽射しの当たりかたでより美しく観ることができます。夕陽はもみじ山方向に沈みます。
紅葉狩りの見ごろは、例年11月下旬~12月上旬です。
埼玉県新座市野火止3丁目1−1
地域住民しか知らない?紅葉狩りスポット:円福寺
もうひとつ、周辺にある穴場の紅葉狩りスポットをご紹介しましょう。
西武池袋線秋津駅南口を左手に線路沿いを進み、踏切で反対側へ向かい、道なりにまっすぐ進むと、突き当りに仁王像が見えてきます(秋津駅から徒歩約10分)。
三重塔を観ながら、贅沢な紅葉狩り!
山門前の石碑がユニークな円福寺です。
高さ22mの三重塔と風格のある鐘楼は、普通の大工さんが造ったそうです。円福寺はモミジが多く、紅葉シーズンは赤く色づいて美しいので人気が高くなっています。三重塔がある紅葉狩りスポットは希少です。
むかし、目の不自由なびわ法師が、目の病をなおす薬師さまの噂を聞いて円福寺の薬師堂を訪れました。法師は何日も薬師堂にこもり、目が見えるようにと念仏をとなえると、薬師様の姿がはっきりと見えるようになったという言い伝えがあります。このことから、こちらの薬師堂には目の御利益があると言われています。
東京都清瀬市野塩3丁目51
副都心から約30分、穴場で紅葉狩りしませんか?
定番の名所も良いけれど、気軽に出かけられる場所も良いですよね。
ぜひ都心にほど近いこの場所で紅葉を楽しんでみてください!